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盆栽の生産地が抱える問題とNFTの可能性

NFTで盆栽の未来を変える!盆栽マンです。

最初に少し自己紹介させてください。

日本一の松盆栽の生産地、高松で盆栽生産者のマーケティングをお手伝いさせてもらっています。

3年ほどYouTubeやメルマガの運営などをやってきましたが、今一番ホットなのがNFTです。

1年前、盆栽こそNFTと相性が抜群と感じてから、コツコツと事業化に向けて準備しています。

プロジェクト名は「THE BONSAI」。目標は年内(2022年)に最初のNFTを販売することです。

THE BONSAI Twitterアカウント
@THEBONSAI_nft
ぜひ、フォローをお願いします!

さて、今回は盆栽の生産地が抱える課題とNFTの可能性について説明します。

もちろんNFTですべて解決できるわけではないのですが、考え方を変えるきっかけになるかも知れないと強く思っています。

盆栽の生産地が抱える5つの課題

1.国内市場の縮小

出典:「高松盆栽の郷」基本構想 高松市創造都市推進局

少し前のデータになりますが、香川県鬼無植木盆栽センターにおける植木などを含むせり市場の売上高は、最も売上高の多かった平成8年と比較して、グラフにある期間だけで約1/6 となっています。今ではもっと減少しているはずです。

この理由は、住環境の変化、そして、次の項目にも該当しますが、愛好家の高齢化と若年層が入ってきてないことが主な理由です。

盆栽を飾れるような大きな庭がない、管理する時間もない…。

現代の住環境やライフスタイルとの相性の悪さ、容易に推測できますね。

また、盆栽=おじいちゃんの趣味というイメージが強く、若い人が立ち入ることができる雰囲気を感じさせないのもよくないです。

残念ながらこのままいくとさらに衰退は進みそうです。

2.生産者と愛好家の高齢化

出典:「高松盆栽の郷」基本構想 高松市創造都市推進局

愛好家の高齢化は上の項目でも述べたように進んでいます。

本当にコアなファン、たとえば、自分の盆栽を展覧会に出すような愛好家の数が、今では7,000人程度まで減ったと言われています。

ピーク時には4万人ほどいたようですので、随分と減っていることがわかります。

一方で、高松の盆栽生産者の状況です。

盆栽農家個数も減少しています。上のデータを見ると、平成27年に199戸で200戸を切っていますが、今ではさらに減っています。

最近だと188戸になったとのデータもあります。

もちろん、生産者の年齢は高く、ざっくりいうと40代が数名、50代も数名、あとはみなさん70代80代という構成です。

3.後継者がいない

これは伝統的な産業や農業であれば、共通の課題かと思います。

盆栽生産も同じく後継者不足に直面しています。

それでも、うれしいニュースもあります!

最近、関東の方から修行にこられていた30代の男性が、そのまま高松に残る意志を固めてくれました。

なのですが……このようなケースは稀です。

なぜ、後継者がいないのか?

端的にいうと、大変な労働な割に稼げないからです。

縮小する市場の問題もあるうえ、残念がらビジネスそのものに魅力が乏しいというのが実際のところです。

4.海外輸出は外的要因に影響を受ける

出典:「高松盆栽の郷」基本構想 高松市創造都市推進局

盆栽が海外で人気なのは有名な話です。

欧州やアジアで日本産の盆栽は人気が高いもので、国の後押しもあり盆栽の輸出はかなり伸びています。

輸出に関しては改めて調べてまとめてみたいと思います。

それが、このコロナ禍で好調だった輸出にも冷や水を浴びせられました。

輸出は主にコンテンに入れて船で送るようなのですが、コロナの影響でほぼ稼働しませんでした。当然バイヤーの来園もなくなったので、売上は激減しました。

輸出依存が高まっている生産者も多くなっているので、ここ2年は苦しい時間を過ごすことになりました。

さらに、最近は輸出先の愛好家に嗜好の変化もあるようです。

日本の盆栽はたしかに質が高く人気があるのですが、とりわけ欧州では価格が高すぎる、サイズが大きすぎるなど、需要に合わないケースも増えてきているようです。

つまり、輸出一辺倒になると、不安定なビジネス環境になってしまう危険があるということですね。

5.フロー型のビジネスモデルしかない

盆栽生産のビジネスモデルは、つくって売るの典型的なフロー型のビジネスモデルです。

業者への販売と個人への販売の2パターンありますが、いずれにしてもキャッシュポイントは1つ、つまり、売る時だけになります。

フロー型に対するものとしてストック型のビジネスモデルがあります。

わかりやすい例だと、映像制作をクライアントから10万で請け負うものがフロー型、YouTubeのチャンネルを育てて広告収益を得るのがストック型です。

寝ている間にもつくったコンテンツが稼いでくれるというすばらしい仕組みです。

言うは易しですが、YouTubeでしっかり稼げる人はほんの一握りと言うのも現実の話。

さて、盆栽生産の現場にストック型のビジネスが成り立つのか?

そこにチャレンジしているのが「THE BONSAI」なんです!

NFTを使うとどの課題に立ち向かえるのか

「THE BONSAI」で所有できる盆栽のイメージ

まず、5番目の課題に対する一つの解決策となります。

どういうことかというと、盆栽×NFTプロジェクト「THE BONSAI 」でやろうとしていることは、所有の管理の分離です。

つまり、盆栽園の棚にある盆栽から収益を得ることが可能なので、一部ではあるものの、つくって売るフロー型からストック型への転換ができます。

目指すは、ベーシックインカムのように毎月安定的な収益が生産者に入る仕組みです。

次のステップとしては、安定的な収益があるのであれば、手間がかかる畑の栽培を一部縮小するなどして、生産効率を高めるようなことも考えられます。

そうすると今より稼げるようになり、産業の魅力が増し後継者が増えることにもつながります。(ここがプロジェクトの最終ゴールです)

市場を広げるためには、ぼくのように生産者でもない、行政でもない立場のプレイヤーがどんどん参入してきて、生産者と一緒に新しいビジネスを作っていくことが一番大事なのでは、と強く思っています。

カッコよくいうと、「THE BONSAI」は、盆栽生産をサステナブルにするプロジェクトなんです。

このような想いで突き進んでいきます!

是非ともみなさん、このプロジェクトに関心を持っていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

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THE BONSAI Twitterアカウント
@THEBONSAI_nft

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