見出し画像

オートチェスチーム戦の基本のキ

・はじめに

こんにちは、皆さんオートチェスのチーム戦はご存じでしょうか?
チーム凡骨カスタムでキャプテンをやってました、凡骨と申します。

オートチェスのチーム戦とは、8人卓の中で4対4に分かれて合計ポイントを競う試合のことで、大会やイベントで度々開催されてます。
基本的な個人戦の実力とは別に、チーム戦特有の知識や立ち回りが要求される中々考えることの多い面白いルールです。
そして何より、以前はよく知らなったプレイヤーとの交流も増えるので、只でさえ楽しいオートチェスがさらに楽しくなると思います。現環境でどの構成が強いかたくさん話合えたのも良かったです。
この前のNations Cups - Teams Editionに参加したらすごい楽しかったので、後々のイベントでも参加チーム数が増えてほしいなと思い筆を取った次第であります。よければご付き合い程よろしくお願いします。

※この記事はS8の2020年11月25日に書かれたものです。

・当たり順の情報を全体で共有しよう

画像1

チーム戦を始めるにあたってまず個人戦と違うのは、当たり順の把握にあります。個人戦でも自分の事は確認すると思いますが、チーム戦では味方同士の連携にもかかわってくるので全体の把握は必須です。この当たり順の把握は、卓で戦う4人以外のチームメンバーに任せて、要所要所で指示を出してもらいましょう。

・当たり順によって意識することはだいたいこの3つです。
1.連勝or連敗しているプレイヤーは誰と当たってないか?
2.ラウンド途中で味方or相手と多く当たってしまって、当たり順に偏りがないか?
3.確定ラウンド(11、19、28ラウンド)で当たるプレイヤーは誰か?


1.連勝or連敗しているプレイヤーは誰と当たってないか?
個人戦で意識する連勝連敗をチーム全体で徹底して、相手の連勝や連敗を止めにいきます。序盤は特に連勝連敗を止めれる位置にいるのは誰か常に報告しあってください。
チーム戦で連勝や連敗を継続されると相当不利になります。

2.ラウンド途中で味方or相手と多く当たってしまって、当たり順に偏りがないか?
例えばですが、ラウンド16では当たってないプレイヤーが4人の状態です。この時に残りが味方1人相手3人、あるいは、味方1人相手3人だとお金を入れるタイミングが変わってくるという話です。
もちろん状況によりますが、利子を取るかお金を入れるかの重要な指針になりえる情報なので積極的に共有します。
また、レアケースですが、確定ラウンド前に味方全員、あるいは3人が相手チームと当たりきってしまう場合もあります。この時は味方と当たる同士で駒の数を最小限にして体力を守りに行きます。盤面の数を減らしてチーム同士の時の打点を抑えることは、チーム戦においては重要な要素になります(後に確定ラウンドでの立ち回りにて詳しく説明)

3.確定ラウンド(11、19、28ラウンド)で当たるプレイヤーは誰か?
相手チームに当たる場合は、ランク戦同様徹底的にメタりましょう。チーム戦では当たり順を把握する人がいるため、普段より早めに相手が分かるので、駒の配置を細部まで意識出来るはずです。
味方同士で当たる場合は、少し書くことが多いので次の項目で詳しく説明します。

・確定ラウンドで味方同士で当たる場合の立ち回り

画像3

確定ラウンドで味方同士当たる時はチーム戦独特の立ち回りが必要です。最大戦力で戦うのではなく、盤面をできるだけ弱くして受けるダメージを数点に抑えたいです。
チーム戦では、味方とも削り削られ試合が進むので、自分だけが強くても味方が皆落ちてしまえば試合に負けてしまいます。なので、各チームが工夫を重ねて体力を保ってきますし、味方のチーム内でも連携をして上手く体力をキープした方がいいです。
基本的に時間が足りなく、もたついて失敗することも多いので、事前に段取りを決めておいたり、簡単な知識は前もって身につけてましょう。

・確定ラウンドで意識することはだいたいこの7つです。
1.確定が決まった時点で連勝連敗の有無の確認と、どちらが勝つか決める。
2.確定ラウンドが始まる前に必要ない駒は売ってなるべく退けるスペースを多く確保する。
3.ラウンドが始まったらまず盤面から駒を退いてから相談する。
4.手持ちに駒を退ききれない場合はリーチなどで抱えてる星1駒を代わりに出す。
5.預言者、人狼など打点の増える駒は出さない。
6.互いにエース駒がいる場合は捨て駒と左右に配置を分けておいて打点をエース駒のみにする。
7.間に合わない場合は無理に盤面を弱くせずほぼ総戦力で当たり合った方がいい。


1.確定が決まった時点で連勝連敗の有無の確認と、どちらが勝つか決める。
確定ラウンドの一つ前、9ラウンド、18ラウンド、27ラウンドの時点で当たる相手は2択までになっています。その時点で各メンバーに当たる2択を伝えておけばよりスムーズに確定ラウンドへ備えられます。
味方との確定が決まれば、連勝連敗のどちらを重ねたいかを先に聞く段取りを決めておくと後の盤面の調整が楽です。
連勝同士の場合でも、フルでぶつかり合って勝った方が継続するなんて戦闘狂の発想ではなく、チーム内で相談してから先の将来性で決めましょう。

2.確定ラウンドが始まる前に必要ない駒は売ってなるべく退けるスペースを多く確保する。
一角獣などの関係ない駒は確定ラウンドが始まる前に売りましょう。始まってからだと作業が多くて間に合わない場合があります。
また、終盤の6人、4人へと減った時の確定ラウンドはすべての手持ちを開けてほぼフルオープンするという選択肢もあることを覚えておきましょう。おそらく誰が落ちるか分からない接戦の状態が予想されるので減らせるものは減らしておきたいはずです。

3.ラウンドが始まったらまず盤面から駒を退いてから相談する。
盤面の調節は非常にシビアな操作でミスすると大ダメージを受けてしまいます。どれぐらいの強さにしたらいいか不安になり、相方も減らしてくれるか疑心暗鬼にかられて手が止まることも起こりえます。そういった事態を防ぐためにまずは駒を退きましょう。盤面をなるべく弱くしてから、どれが一番ダメージを抑えられるか相談すると調節しやすいですし、作業スピードを考えてもそれが一番早い筈です。
ただし、相方の手持ちの駒が多くて駒を退けない場合もあるので、事前に報告しあい、その場その場で調整しましょう。

4.手持ちに駒を退ききれない場合はリーチなどで抱えてる星1駒を代わりに出す。
手持ちに駒を退ききっても盤面に星2駒がいれば、手持ちの星1駒と入れ替えることでダメージを1点少なく出来ます。倒れてくれる可能性も高くなり打点をさらに減らせる筈です。
また、盤面に出した星1駒を相方のエース駒にまとめて倒してもらう方法もあります(後に6項目にて説明)

5.預言者、人狼など打点の増える駒は出さない。
当たり前じゃないですか!と思うかもしれませんが結構やらかします。
盤面に出す駒が多い場合は増える星1駒より増えない星2駒のほうが良い場合もあったり。

6.互いにエース駒がいる場合は捨て駒と左右に配置を分けておいて打点をエース駒のみにする。
右にエース駒、左に捨て駒を打ち合わせして置けばエース駒以外のダメージを受けずに済みます。これは終盤にすべての駒をひきづらい状態などで特に重宝します。
この時、盤面の重なっている駒をリーチで抱えてた星1駒と入れ替えましょう。

7.間に合わない場合は無理に盤面を弱くせずほぼ総戦力で当たり合った方がいい。
言葉の通りです。入れ替えで失敗すると10点近くごっそり減るのでそれだけは避けなければなりません。
直接やりあっても数点で済み、結果オーライで済んだ場面も何度もあります。すべて完璧にやろうとせずに、1駒減らしたりアイテムを少し減らすだけで打点を抑えられるバランス感覚があれば方法として有りです。

・他に気を付ける事

・味方同士の構成かぶりを避ける
当たり前ですが基本被らない方がいいです。チーム分けをする際はなるべく、得意構成が被らないように分けるといいです。

・メイジ系に偏らない
上の注意に近い話ですが、味方の構成がメイジ系に偏ってしまうと、マリーンをつけられただけでどちらも勝てない相手が生まれてしまいます。その場その場で難しいと思いますが、序盤で別構成に移動できそうならそれに越したことはありません。

・強い構成を一人でやらせない、自分のチームでやりたい
その環境環境で一人でやれば強い構成というものがある筈です。
誰かしら行きたいねと事前に話しておくだけでも違うと思います。無理やり被せに行くのは結局下位落ちしてしまうのであまり推奨はできません。

・アンチピックをする
星3を作られるとマズい構成はなるべく抱えておきましょう。単独構成になってしまった場合でも対策できない訳ではありません。

・不得意な構成の引きをした時は控えメンバーの操り人形になる。
チーム戦ならではのお楽しみポイントの一つです。
実際戦略としては正しい上に強いので是非やりましょう。

・相手の構成やアイテムの傾向、配置で共有したい情報
15ラウンドには誰がどこに行くかはだいたいわかる筈なので共有。
序盤の3アイテムのピック(マナか棒か)合成先。
右配置か左配置か?
テレポート短剣駒の位置はどこか?
大樹、ライフルマン、禁忌のデーモンハンター、神使の位置はどこか?

・失敗した事

ポジション

駒の位置を番号で即座に分かったらなぁって用意したんですけど、うまくいきませんでした笑。
「神使いがD1にいます」と言うより「亀乗りを一つ上にズラしてください」と何をどうすればいいのか直接指示を出す方が分かりやすかったです。支持は具体的にってことですね。「車が危ない!」と叫ぶより「前に走って!」と命令した方が緊急時は上手くいきます。

・最後に

実際、私のチームで使っていたものとほぼ同じ当たり順のメモを載せておきます。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1LUpnRN5eqf3Q3MuUhPSZkmu6KCLh5NAL8PK86JMjFsA/edit#gid=1993052559

次に、また何かの機会でチーム戦が開催されたら是非メンバーを募集して出てみてください。飛び切りの楽しさを保証します!日本には強いプレイヤーが多いのに、もっと表に出てもいいんですよ?グッドチェスライフ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?