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歩く日々

2020年6月30日(火)

本日が2020年の上半期ラストで、ここから折り返しに。生憎の土砂降り雨の中、今日も歩いて出勤した。

新型コロナウイルス禍でいろいろ変わったけれど、自分としては好意的に捉えている部分もある。例えば、勤務時間が若干減ったことにより、その時間が別のことにスイッチできたことなど。

2020年3月末まで、足かけ6年半ぐらい、とあるプロジェクトの主担当(最初はチームだったが、途中からひとりぼっち…)として携わってきた。元々ウチの会社は9時始業だったところ、どうしてもそのプロジェクトの業務で8時始業にしないと間に合わないものがあり、致し方なくひとりサービス1時間早出して、8時始業で数年間過ごしていた。

そのプロジェクトが今年の3月末で契約終了、8時始業の必要がなくなった。と同時に、新型コロナで世間的に時短勤務、時差出勤という流れになり、ウチの会社も30分始業時刻を遅らせて9時半始業となった。朝の忙しい時間帯に、それまでの生活と比べて、1時間半も余裕ができてしまった。新型コロナは歓迎できないけれど、こういう僥倖もある。

神戸に移住して以来、通勤は往復路とも徒歩、またはランにしたいとずっと思っていた。しかし8時始業問題や、それ以外に業務過多(昨年は本当に酷かった、よく心身の病気にならなかったものだ)もあって、可能な限り夜の帰宅は徒歩で、朝の出勤は電車通勤になっていた。それがこの4月頭からは、行きも帰りも徒歩!素晴らしい。望んでいた生活が不意にやって来た。最近暑くなってきたけれど、上手いこと道を選ぶと割合日陰を歩いていくことができる。

片道6km程度、往復で約12km。土日は通勤がないけれど、4月・5月・6月と、月間の累計歩行距離がそれぞれ300kmを超えた。1日平均11km超。これは我ながら、結構凄いと思った。フルマラソンってどんな感覚?という興味から1年限定で練習してレースを走ったことがあったけれど、それでも月間300kmは走れなかった。距離だけで言えば、アマチュアのエリートランナーレベルじゃないか。

歩きまくったことで、体組成にも大きな変化が。それまでと比べて、一気に体脂肪率が4〜5%落ちた。体重は1.5kg落ちたぐらいなので、筋肉量は変わらないか微増、体脂肪量が落ちている。これは歩いたことだけでなく、仕事量が常識的なレベルに落ち着いたことで、会社で口にする栄養分を高タンパク・低脂質メニューにできていることも大きい。仕事のストレスが減ると、自分の身体に目を向けることができるようになる。

写真は徒歩出勤中、新神戸駅あたりを眺め「雲が低くて不穏だなー」と思いながら撮った写真。山が近く、幻想的な風景が頻繁に見られる。通勤でバラエティ豊かな風景が見られるのは、神戸に暮らす者の特権。

全然歩くこととは関係ないけれど、今日読んだコミックナタリーの「メロディ特集 第1回 『大奥』よしながふみ×テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行対談」記事が面白かった。

https://natalie.mu/comic/pp/melody01

よしながさんは、あれこれ作品を購入してせっせと読んでいる作家さん。特に、食が話の軸になる「愛がなくても喰ってゆけます。」「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」あたりの作品が好き。よしながさんの大ファンという佐久間さんの食い気味な返答が微笑ましく、そして同じファンとして膝を打つところが多い。

対談の終盤、「マンガは昔から今に至るまでずっと面白い」という話題で、よしながさんの意見に共感した。

1人で作れるのが大きいなと思ってます。景気とかにまったく左右されないので。

我が意を得たり、と。大作映画のように、いろいろな人の事情をすり合わせて意見を戦わせて作り上げる尊さもある一方、ひとりビジョンを絞ってコツコツ成果を積み上げていく尊さもある。デザイナー稼業の職人的価値も、こういうところじゃないだろうか。

このコミックナタリーの対談は、佐久間さんが振り返って恥ずかしさ全開ってところも含めて最高。

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