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私が「1シーンチャレンジ」をはじめたワケ①

昨年秋頃より始めたネット企画「1シーンチャレンジ」

これが、今年2月に完成しました。これはもう皆さんにぜひお目通り願いたいと思っています。

シーズン1
https://www.youtube.com/watch?v=A2H1ScHMNbg&t=2s
シーズン2
https://www.youtube.com/watch?v=Es37nzfGEKs&t=304s

みなさまご覧いただけたでしょうか?

さて、ここでは僕がなぜこんな活動を急に始めたのか、そのワケを、何回かにかけて書いていこうかなと思っています。

始めるときにそんなに理由があるのか…あるんです。この企画は今まで僕が体験してきたことが折り重なって、その末に出てきた一旦の「答え」なんです。今回は、その「答え」にたどり着いた、道のりをご紹介しようと思っています。

僕は3年ほど、演技レッスンの講師をしています。多くは初めて演技をするような人が通うレッスンで、半年演技のレッスンをして、その後、希望者はレッスンの会社が制作する作品に出演する。そこまででワンパッケージのレッスンでした。ちなみに一昨年はやった映画「カメラを止めるな」もこのようなシステムで作られています。(僕がレッスンしていた会社とは違いますが)

僕はそこでレッスンから作品制作までやっていて、つまりレッスン生の人と、場合によっては最初から最後まで、ずっと付き合うこともありました。

その中で時に「プロの役者になりたい」と強いモチベーションを持つ人もいました。でもそんな人でも一様に「どうしたらプロの役者になれるのか」ほぼわからな人ばかりでした。

「どうしたらプロの役者になれるのか」というのは大変な問題で、当たり前ですが簡単ではないし、方法も多岐に渡ります。でも、それにしてもわからない、取りつく島もない感じで、それはレッスン生だけでなく、友人知人の役者、役者志望の人たちも、同じような境遇の人をよく見ていました。

僕らのような脚本書いて、自分で作品を作る人間は、例えば自分で制作資金を捻出し、協力してくれる人を見つけられれば、作品を作れるし、うまくいけば世に出ることもできます。しかし役者は多くの場合、役をもらって初めて演技ができるもので、自分たちでPRすることに限界があることが多いです。

もちろん、役者自身が脚本を書いて、作品を製作すれば自分たち発信で自分たちの活躍する場を作れると思いますが、それは役者業とは違う、作家的な能力だったり、別の色んな能力が必要になったりするので、そう簡単に皆ができるというものでもありません。

演技をしたければ、役を得ないといけない。役を得るためには自分の演技力をPRしないといけない。自分の演技力をPRするためには、どこかで作品に出演して演技をしなくてはいけない。それをするためには役を得ないといけない…という負の連続に陥ってしまう。そういうことは良くあると思います。

また、役を得たとしても、セリフが一つ二つの、ちょっとした役だったとしても、よっぽど個性的な役や演技でなかったら、その役者のPRにはなかなかなりません。

もちろん、作品によってはオーディションで選ぶということがあります。チャンスはないこともない。でも、オーディションは多くの場合、本当に短い時間での審査となります。そこで全てを見ることは出来ないし、結局、演技の優劣なんてよっぽどでない限り、そう簡単にわかるものではないんじゃないかと思います。

「自分の演技でしっかりPRしてみたい」「自分は映像作品にメイン出演したらこんな演技ができるんだ」ということをPRしたい俳優のみなさんのサポートになればと思い、このサービスを思いつき、始めました。

いつか1シーンチャレンジに参加した俳優の方の中から、多くの作品で活躍する方が数多く出てくるといいなぁと思いますし、そうなるよう僕も頑張っていきたいと思っております。

次回のnoteではまた別の、1シーンチャレンジを始めたわけを書こうと思います。ぜひご覧いただければ嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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