2019.7.19(金)韮崎市 女性のための起業セミナー第4回「収支予想と資金調達 実践編」
「起業に興味があるんだけど、どんなことから始めればいいのかわからない…」
「こんなことをやってみたいんだけれども、まだ不安がある…」
そんな女性の方々を対象に、改めて自分のやりたいことや軸を見つめ直し、仲間を集めて活動や事業を大きくしていくためのセミナーが、山梨県韮崎市でスタートしました。
NPO法人bondplaceがこれまで3年間やってきた山梨県の女性起業支援事業(通称:co+shegoto コーシゴト)での経験やノウハウを活かし、今年度は韮崎市役所の方々と一緒に事業を行なっていきます。
本セミナー全体の趣旨や私たちが大切にしていることは、こちらの第1回の講座のレポートにありますので、ぜひこちらもご覧ください。
■講座概要
第4回「収支予想と資金調達 実践編」
日時:2019年7月19日(金)10:00~12:00
会場:韮崎市商工会 研修室2
第1・2回目の講座では「なぜ私はこういうことをやろうと思ったんだろう?」「私はどんなことを大切にしたいんだろう?」といった”私のこと”に焦点を当てて考えていきました。
そして前回の第3回目の講座では、ビジネスモデルというツールを紹介し、それぞれの商品・サービスを通して「どんな人に」「どんな価値を」届けたいのか?を考えていきました。
今回の第4回目の講座では「収支予想と資金調達」というテーマで、起業家の皆さんそれぞれのビジネスにおける”お値ごろ感”を掴むことを目標にしました。
■価格をつけるってどうしたらいいんですか…?
「価格を高くしすぎるとお客さんが離れていってしまうのではないか…」
「同じようなことをやっている人はこのくらいの価格だから、自分も同じくらいにすればいいのかな…」
自分の商品やサービスの「価格」をどうやってつけたらいいのか迷う方々も多いですよね。
そこで考えたいのが”お値ごろ感”というもの。
お値ごろ感とは、価値 ≧ 価格 となるところ。
何かを購入するとき、「この商品・サービスの価値はこの価格に見合ったものなのかな?」を考えると思います。
「こんな品質の良いものだったら、このくらい払ってでも欲しい!」
「このくらいのサービスだったら、さすがにここまでは払えない…」
皆さんも消費者の立場になったときは、そんなことを考えながら買うか買わないかを決めていると思います。
価格と同じくらい、もしくは価格以上の価値を感じられることが大事。
だからこそ、私の商品・サービスがお客さんに届ける価値はなんなのか?を把握しておく必要があります。
どんなお客さんにどんな価値を届けるのか?について考えた、第3回目の講座の様子はこちらです!
■ビジネスにおける「お金」を知ろう!
価格をつける上で考えたい”お値ごろ感”についてお伝えした後は、ビジネスで出てくる「お金」に関する言葉の紹介や、実際に計算問題などを行いました。
とある家庭の家計簿から練習問題。
この家庭で、来月遊園地に行くために5万円捻出したい。どうする?
という質問に対し、グループの皆さんで考えていただきました。
給料300,000
夫小遣い給料10%
食費70,000 家賃60,000 水光熱費40,000 保険10,000
通信費20,000 教育費30,000 車両費20,000 消耗品20,000
・妻がパートに行く。
・夫の小遣いをカットして、食費2万円節約する。
・メルカリなどで家のいらないものを売る。
・遊園地に行くのを5ヶ月先にして、月に1万円ずつ食費を節約する。
・そもそも遊園地に行くことを諦める。
など、様々な意見が出てきました。
ポイントは、支出や経費を減らすことだけではなく、パートやメルカリなどで収入を増やすこともできることを理解してもらうこと。また、夫が残業して給料が上がったとしても、それに合わせて夫への小遣いも増えてしまうことを理解すること。
ここから売上によって変動する「変動費」と、あまり大きな変動がない「固定費」にわけて考えることをご紹介しました。
「数字って難しそう…」と見て見ぬフリをしてしまう方も多いのですが、こうして固定費と変動費に分けて整理したり、自分が欲しい手取りをちゃんと入れて計算したりすることで、具体的な作戦が立てられます。
遊園地に行くのに5万円欲しい!でも毎月何にどのくらいかかっているのかわからない…という状態では、何をどう頑張れば良いのか分かるはずがありません。ただただ売上を増やすために頑張っても、その分比例して変動費も増えていきます。
頑張っても頑張っても全然収入が増えない…そんな疲弊ループに陥って欲しくないのです。
家事や育児との両立を考える上で、「時間」はとても大切な資源です。
だからこそ、いくつもあるやりたいことの中から取捨選択していくことが大事です。
その時の判断を助けてくれるのが「数字」なんです。怖いものではなく、あなたを助けてくれるものです。
講座の最後には、各グループで「今日の講座で気づいたこと・感じたこと」をシェアし合いました。
「数字のことがわかりかけてきたから、忘れないようにやってみる」
「自分だけじゃなくて、他の人にも伝えてみる。一緒にやってみる」
「手取りいくらくらい欲しいなーと考えたことはあったけど、具体的な収支の内訳までは考えたことはなかった。欲しい手取りを入れて、内訳を出してみたいと思った」
といった感想がありました。
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次回は7月26日(金)10:00からになります。
第5回目の講座では「先輩起業家との意見交換会」として、6名のゲストにお越しいただきます。
参加いただいている起業家の皆さんの業種や状況を見て、「この人に出会うと面白い!」と思う方々にお声かけしてご参加いただきます。
また次回のレポートもお楽しみに♩
韮崎市 女性のための起業セミナー 第2弾
主催:韮崎市
共催:山梨県信用保証協会 韮崎市商工会
セミナー実施・監修:NPO法人 bond place
Photo & Writing:芦沢郁哉(Twitter:@ashi_19)
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