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【激アツ!!】22/3/23S『キャッツ』

 こんにちは。前回のブログ更新から早1か月、この間たくさんの出来事がありました。まず入試があり、その結果発表があり、高校卒業、そして京都へロボ庭を観劇する遠征、また身内の不幸もありました。人生で1番濃い1か月だったかなぁと思いつつ、どれも忘れることはできない出来事ばかりです。また、落ち着きましたらそれぞれご報告したいと思います。また。京都遠征のレポは、先述した身内の不幸もあり、なかなか時間を確保することができなかったため、お蔵入りか、メモ程度のものを後日更新するつもりです。こちらはあまり期待されないようにお願いします。

 前置きが長くなりましたが、今回は昨日観劇した、福岡・キャナルシティ劇場で上演中の『キャッツ』のレポ並びに感想を書いていきます。今回は"遠征"ではなく、高校の友人との卒業旅行で福岡に来ていたので、友人とは別行動で観劇してきました。

 キャナルシティ劇場は、今年4月に劇団四季による専用使用契約が終了することから、その前に何としても足を運びたいと思っていました。奇遇にも、友人が九州方面に旅行に行きたいということで、その機会にあやかり、今回観劇が実現しました。

 今までキャッツは大井町のキャッツシアターで3回観劇したのみで、シアター・イン・シアター方式でキャッツを観劇するのは初めてでした。やはりキャッツシアターはもの凄く見やすかったんだなー、と思いつつ、舞台と客席の近さはこちらの方が近いかも、と思ったり。いずれにせよ、かなり新鮮で別作品を観ているかのような感覚でした。

 座席は、前日予約で確保した上手サイドL列。意外と近かったですが、前予はE列、F列辺りも出ると聞いていたので、ちょっとビックリ。出遅れたか。

 以上が、概観というか独り言というか。以下、初見キャストを中心にキャスト毎の感想や考察をまとめていきます!

・今回のキャスト

キャナルシティ劇場のキャスボは、木目調の温かい色。KAATで使っていたのと似てます。
今までの観劇キャストとの比較。網掛けしているのは初見キャストです。
半分近くが初見キャストとなりました。

・キャスト毎の感想

・グリザベラ役/江畑晶慧さん

 今まで『マンマ・ミーア!』ドナ役、『ALWコン~アンマスクド~』と拝見してきた江畑さん。四季の中でも1,2を争う歌の上手さを誇る江畑さんが歌う「メモリー」は、本当に鳥肌が立ちました。アンマスクドで聴いた「メモリー」も極上でしたが、やはり作品で聴くのとは別物です。みすぼらしい佇まいの中に潜む、過去の栄光を思う寂しさと、日々のかすかな希望を決して離さない彼女の覚悟がひしひしと感じられる、素晴らしいグリザベラでした。
 「お願い、私に触って」の一番盛り上がるサビ部分、本当に体がソワソワしましたし、自ずと目頭が熱くなりました。周りの客席からも鼻水をすする音があちこちから聞こえてきます。瞬発力も兼ね備えた艶のある歌声を、劇場で聴くことができて本当に良かったです。

・ジェリーロラム=グリドルボーン役/真瀬はるかさん

 今回は、真瀬さんに魅了された観劇となりました(笑)。『アンマスクド』で初めて拝見した真瀬さん。アンマスクドで魅せた伸びやかでうっとりしてしまう歌声と、パンツスタイルの衣装を完璧に着こなすスタイルの良さ、そして思わず見惚れてしまう凛としたお顔立ち…。アンマスクドで十分に惹かれた真瀬さんですが、3か月ぶりにキャッツで再会(?)を果たしました。見たことはありませんが、ジェリロは私の贔屓こと岡村美南さんが長く演じられた役ということもあり、キャッツの中でかなり好きな猫です。今回はオペラグラスで真瀬さんを追っていることが多かったのですが、本当にお美しい…。もう絵になりすぎです。お姉さん猫としてシラバブと戯れたり、3ガールズとして笑顔でコーラスを充てたり、すべてが美しい。ダンスもすごいお上手です。綺麗に足が上がりますし、キレも良い。四季さん、真瀬さんを受け入れてくれありがとう。

 ジェリロの見どころは何といっても「ガス~劇場猫」ですよね。真瀬さんのガスを見つめる優しいお顔と、「何言ってるのよ(笑)」みたいなじゃれあいが物凄く可愛くて萌えました←。でも、今回ジェリロを注目していて思うのは、彼女ってガスの本当の過去を知らないんですよね。いつも同じ話を聞かされて「はい、はい。」と優しく受け入れているのですが、過去のガスを実際に見たわけではないし、ガスが自らを回顧する様子を窺ってその出来事を知るわけです。言ってしまえば自慢話をよくするお節介なおじさんであるガスを優しく包み込むジェリーロラムの姿は、本当に天使のようだな…と思います。「呼び名はガス」の「ガス」の言い方がすごい可愛かった~。

 「ソノクイ」の「ノ」の音圧が物凄かった…。アンマスクドで分かっていたことですが、真瀬さんは本当に歌が上手い。コーラスでも真瀬さんの歌声が支えになってると感じた部分もありますし、ワンフレーズでもしっかり「この人、めっちゃ歌が上手だ」と感じさせます。いやー、今回の観劇は真瀬さんに惚れました(笑)。粗捜しをするつもりではありませんが、したとしても中々欠点は見つからないと思います。芝居における完璧は無いと思うのですが、完璧でなくとも「この人素敵だな」と思わせる俳優さんです。四季での出演歴はまだ2作品のみ。今後どんな作品・役で活躍されるのか凄い楽しみですし、デビューされた際はぜひ駆け付けたいと思います!

・マンカストラップ役/分部惇平さん

 昨年12月にマンカスデビューをした分部さん。個人的には『歌の架け橋~The Bridge~』で笑顔を振りまきながら華麗に踊る姿が記憶に新しい中、威厳あるリーダーをどう演じているのかすごい気になっていました。結論から言うと、若々しい勢いのある頼れるリーダー、という感じでしょうか。めっちゃお顔が小さいのですよ!!メイク越しに伝わるお顔の良さ…。お声は年相応といいますか、かなり若い声です。どっしりとした存在感こそないものの、新進気鋭のリーダーというのが感じられる声のハリですね。分部さんはダンサーというイメージが強かったのですが、歌もかなりお上手です。低音もよく出ています。ダンスは言うまでもなく、見事なキレの良さです。泰潤さんや迪さんのような存在感は長く演じれば演じるほど備わってくるものだと思うので、ぜひ分部さんには長くマンカスを演ってほしいな、と思います。

・ ラム・タム・タガ―役/大森瑞樹さん

 CDで何度も拝聴しているものの、劇場で拝見するのは初めてでした。中国ご出身ということもあり、少し訛りはあるものの気にならない程度です。しかし、踊れて歌えるタガ―は最高ですね…!!!なかなかそのバランスを取るのが難しいようですが、大森タガ―は見事なキレと歌声を披露してくださいました。大きな体を生かしたダイナミックなダンス、ミストナンバーではマンカスやタンブルと一緒に華麗に踊っていました。歌声はかなり地声が響くタイプなので、聞き取りやく、また迫力があります。今まで観てきた、佐久間さん、神永さん、上川さんの何方とも違う、個人的には新鮮なタガ―でした!
 タガナンの間奏部分では、パンダのぬいぐるみに手を振るも、当たり前ですが振り返してくれないので不満そうにしていたり(笑)、ランぺが足に纏わりついていたのを顔を近づけて(キス未遂)したり、もう本当に気分屋でプレイボーイなタガ―でした!ミストナンバーのアレンジもめちゃくちゃかっこよかった!!!

・その他、公演の感想

 先述の通り、シアター・イン・シアターのキャッツを観るのは初めてだったので、かなり客席からの景色が違うな…と思ったのが一点、サイドブロックからでは舞台全体が見えないですよね。キャッツシアターはB席、C席でない限りサイドブロックに見切れは無かったはずですが、マキャナンや一部のシーンに見切れがあったので、次回名古屋で観劇する際はセンブロにこだわりたいと思います。あと、2階席からのキャッツもなかなか気になるのですよね…。

 また、1幕冒頭はかなりストレスフルな観劇環境でした。子供がずっとひそひそ声で話していたり、斜め前の男性が腕を上げるたびにアップルウォッチが点灯したり、またあちこちで上演中にスマホや時計の光が見えて、ちょっと萎えました。が、手拍子をするナンバーやガスナンでの拍手、カーテンコールでの拍手はもの凄く熱く、タイトルの通り「激熱」でした!それだけ舞台からの熱量が凄く、やはりキャッツが持つパワーはすごいな…と思いました。

 4月17日に千秋楽を迎え、キャナルシティ劇場からの活動を撤退する劇団四季。2階ロビーには今まで上演していた作品のポスターや、九州出身俳優によるコメントが寄せられており、やはり九州から専用使用の劇場が無くなるというのはデカいな、と感じました。近いうちに、また長期利用できる劇場が見つかる、または新設されることを願っています。

展示されているのは、再び長期利用が再開された2017.6『アンデルセン』から、2021.5まで上演された『ロボ庭』のポスター
見にくいですが、九州出身の俳優12名からのメッセージ
Tシャツ購入でポストカードが貰えます

 今回の観劇で岡村美南さんのジェリロがものすごく観たくなったのですが、叶わぬ夢となるのか。激しいダンスシーンも多いこの役。岡村さんがジェリロを演るとなれば何としてでも駆け付けます。本当に、演ってほしい…。

 次回の観劇予定は1か月先に『李香蘭』の予定ですが、ちょっと怪しいです。新生活が始まり、バタバタしそうなので少し観劇は控えることになりそうかな…。『ロボ庭』のブログ、頑張って更新しますね!それでは!

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