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「カラダコラム』③

パート3  『腹式呼吸と胸式呼吸』

 
前回、鼻が呼吸をする器官であるということをお話いたしました。今回は、呼吸をさらに深堀していきましょう。
呼吸には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2つがあります。肋間筋(肋骨の間の筋肉)を使い胸郭を広げて空気を取り込みます。肋間筋を弛緩すると胸郭が狭まり空気が排出されます。このように、肋骨の上げ下げによって行われる呼吸が胸式呼吸です。
そして、胸郭の下部にある横隔膜を収縮させて空気を取り込み、弛緩させて空気を排出する呼吸が腹式呼吸です。
胸式呼吸では、胸郭が広がり、腹式呼吸では、腹部が膨らみます。呼吸に使う、肋間筋、肋骨、横隔膜の動きにはどれも制限がありますが、横隔膜のほうが動く範囲が大きいです。つまり、腹式呼吸のほうがより多くの空気を取り込むことができるのです。(どちらが正しいということではなく、併用できることが望ましい)
無意識の腹式呼吸では、横隔膜が働きますが、意識した腹式呼吸の場合は、腹部を囲い、コルセットのようにある腹横筋が働きます。この腹横筋は、腹部の深層に位置している、いわゆるインナーマッスルです。体幹部を安定させるためにはとても重要な筋肉でもあります。
腹横筋を働かせた腹式呼吸ができるようになることで、深い呼吸ができ、体幹部を安定させ、姿勢を整えることができます。運動するにあたって、とても重要なことであるため、キャリッジスポーツでは、老若男女すべての皆さんの導入トレーニングとなっております。
ふとした時に、意識して腹式呼吸をしてみましょう。副交感神経を優位にし、リラックス効果も高いため就寝前に行うこともおすすめです。
なかなかうまくいかない方は、次回の『呼吸のトレーニング』をおたのしみに。

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