綿帽子

流れていく山からの雨
届く海

手を伸ばした あの子の性別が
個性だった気がした

秋雲の日

僕らは 離れ離れの時を
過ごしているようで

安心のない時間の中で

空が言霊に還る時
言葉を持たない空が

語る石の姿が

遠く飛ぶ鳥で気付く
あの子の無事に

今日も 足を前に進めたい
気持ちに自分を確かめる

ための
愛が何処にあるのか
探しに出る

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