風呂キャンセル界隈

Xを眺めていたら「風呂キャンセル界隈」というワードが流れてきて思わずタップしてしまった。吸引力が凄い。

「風呂キャンセル界隈」とは言葉のとおり、
「風呂に入らない人達」を指す。

タイムラインでは各々が風呂キャンセルに至る経緯を説明したり、風呂キャンセルによる臭いや不快感を軽減するためのアイテムを紹介したりしている。

かく言う私も「風呂キャンセル界隈」の人間だ。
仕事柄毎日風呂に入るべき(そもそも本来は毎日入るべき)なのだが、今の時期は2~3日に1回入れば良い方で、正直人に会う予定が無ければ一生入りたくない。

そんなわけで「風呂キャンセル界隈」という言葉自体は自然と受け入れることができたが、気になったのは「キャンセル」の部分だ。
私は今まで同じ行為を「風呂スキップ」と呼んでいた。
この言葉自体、友人からの受け売りだったので結構世間で浸透している言葉なのかと思いこの機会に検索してみたところ、全然浸透しているような気配はなく、代わりにインターネットミームの代名詞「バキバキ童貞」ことぐんぴぃ氏の切り抜き動画を発見した。友人、間違いなくここから取ってるな…。

折角なので切り抜き動画を見てみた。どうやら「風呂スキップ」はぐんぴぃ氏が考案したわけではなく、配信中に同氏に対して寄せられた「風呂スキップ感あるね(意訳:風呂入ってないでしょ)」というコメントが起源らしい。このコメントに対するぐんぴぃ氏の反応が意外だった。単に風呂入ってないでしょ、と言われるよりも、風呂スキップという言葉の方が好感が持てると絶賛していたのだ。更には「言葉から思考は変わる」とめちゃくちゃ格好良いことも言っていた。

確かに。もしかしたら自分が「風呂スキップ」という言葉を使っていたのも、風呂に入らないことから連想される不潔、怠惰といったイメージを無意識に軽減しようとしていたのかも。

そういう視点でもう一度考えてみると、「風呂キャンセル」よりも「風呂スキップ」の方が心なしか楽観的な気がする。

キャンセルは予定を中止するのみであるが、スキップは予定を飛ばす、飛ばすということは次の予定があるのだ。風呂スキップの場合、次の予定は翌日以降に風呂に入ることを指しているだろう。風呂スキップという言葉は「今日は入らないけど、明日は入るつもりだよ」という意思表明も含んでいるのだ。

いや、多少言い方を変えても単に風呂入ってないだけの不潔な人間であることに変わりはないんですけど…。正直中盤くらいでどっちでも良くなってきてた。

てかもう2日は風呂入ってないし今日はさすがに入らないといけないかな…。嫌だな…。帰宅後に風呂が待ち受けていることを思い出して鬱々としてきた。風呂スキップという言葉では打ち消せないほど…。

あ~マジで風呂、だるすぎ。

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