人が耳を塞ぐ30歳
今日4/26は誕生日でした。今日で30歳を迎えました。このように2日に1回noteを書くというルールがなければ自分からこのように誕生日だということを書くつもりは無かったのですが、せっかくなので誕生日の事を書いていきたいと思います。
先月にはぐんぴぃさんが30歳の誕生日を迎え、今月は僕が30歳になり、少し先ですが11月には篠原が30歳になります。2020年はこの家の過半数が30歳を迎える年だという事実を知ったとき、3歳年下の木田さんは震えながら耳を塞いでいました。
その気持ちはよく分かりました。よく分かるというのとは少し違うかもしれません。願わくば僕もまだ耳を塞ぐ側でいたかった。この件に関してこれ以上具体的に書くつもりはありませんが、とにかく僕たちは人に恐怖を与えて耳を塞がせるような30歳の迎え方しか出来なかったのです。
誕生日を迎えた0時ちょうど、僕は依藤や他何人かの芸人とZoomでYouTubeの配信を行っていました。「サスペンダーズ古川の100のコト」という内容の企画で、ガキ使の500の事のパロディ企画でした。
「古川が夏といえば思い浮かぶものは?」「スイカ」
「古川の好きな鳥は?」「スズメ」
などの、余りにも普通な僕の回答に「普通すぎる」と責められながら僕は30歳になりました。
夜は僕らの家のメンバーでの配信がありました。毎回「誰と一緒に住みたくないか」という最下位を投票で決めているのですが、今回はソーシャルディスタンスを保つために、1対1のディベートの総当たりで最下位を決める方法となりました。
僕は「ぐんぴぃさんは僕よりも臭い」「篠原は手の洗わない(コロナ騒動後はもちろんきちんと手を洗っています)」「木田さんに葛根湯をただであげた」などの事柄を、最下位にならないために顔を真っ赤にしながら熱弁しました。
その配信の後はHAKUNAというスマホ配信アプリ内で、僕が以前使っていた汚すぎて見たら呪われると言われている敷き布団を清める配信を行いました。僕は白装束衣装に身を包み、敷き布団に塩や米や酒を撒いて、布団をぐるぐる巻きにしてビニール紐で縛りました。
生産性がまるでないのにも関わらずまぐるしい1日でした。けれど、そんな目まぐるしい1日を過ごしている間は、木田さんに耳を塞がせた30歳の恐怖は少し遠くに行ったように思いました。遠くに行かせて目を背ければ良いという訳でもないでしょうが、それでも誕生日当日に恐怖に包まれるよりは遥かに良かったと思います。
また、30歳の誕生日は最も多くの人に祝ってもらったかもしれません。配信で芸人仲間や視聴者の方たちからお祝いの言葉をかけて頂きました。ぼくらの家では奈良田がステーキを焼いてくれて皆から大吟醸をプレゼントしてもらいました。皆さんありがとうございました。
なることで人に恐怖を与えてしまう30歳になるつもりはなかったですし、そんな状況はもちろん脱さなくてはいけませんが、そのようないびつな日々の積み重ねに(僕から見たら)多くの人から祝ってもらえ、恐怖を遠ざける力のある30歳の誕生日があったのかもしれません。
そう考えると案外ここまでの道のりも悪くないとも思いますが、事実僕たちは木田さんに恐怖を与えて耳を塞がせてしまいました。この先に、木田さんが耳を塞がなくなるような誕生日が来るようにしないとなと思いました。
お付き合いありがとうございました。次回は4/28更新予定です。
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