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インタビュー第三弾!!!大槌会場の土澤さんにお伺いしました!

「僕らの夏祭り」インタビュー第三弾!

今回は、大槌町浪板海岸にて行われる「浪板ビーチフェスタ」を主催する土澤智さんにお話を伺いました!


まず、祭りの歴史から…浪板海岸にてフェスタが始まった経緯を教えて下さい。

ーまず浪板海岸がどういった場所なのかを知ってもらうことからになりますが、

浪板海岸は陸中海岸国立公園(現三陸復興国立公園)の中に所在しているビーチで、岩手では有数の海水浴場であり、サーフィンのメッカとして有名でした。しかし東日本大震災により、ここの美しい白い砂浜が地盤沈下で完全に流されてしまいました。

私は当時県庁にいたのですが、たまたま浪板海岸のある大槌町に震災復興のために派遣されることになり、また自分もサーファーだったので、この砂浜の再生に取り組もうということにしたのです。

浪板海岸でサーフショップを経営していた杉本さんを中心に(そのサーフショップは津波で流されました)、有志で浪板海岸の再生プランを検討して、民間支援の複合施設である「浪板海岸ヴィレッジ」を誘致し、入居するショップを募り、芝生の広場を作るなどのイベントをやりました。夏のフェスタもその一環として始まったのです。つまり、砂浜を再生するのは大きな事業なので、自分たちの力で浪板を再び人が集まる場所にして、この事業を進めるための大きなムーブメントを起こすことが何よりも重要と考えていたのです。

なお、こうした活動を通じて、ついに不可能と言われていた砂浜再生事業は動き出し、現在浪板海岸では工事の真っ最中です。改めて皆さんのご支援に感謝したいと思います。


フェスタの魅力の一つとして半日に渡ってパフォーマンスが行われるステージがあります。どういった想いから運営しているのでしょうか。

ー浪板海岸の再生にあたって重要視しているコンセプトのうちの一つとして、「若者と子どもが集まる場所を作る」というものがあります。もともとサーフィンで有名だったこともあり、多くの人がそういう場所の復活を求めていたというわけですが、こうしたコンセプトと音楽の親和性はとても高いですよね。サーフィンやスケボーなどのスポーツとともに、音楽は浪板に若者を集めるために欠かすことのできないものです。

そこで、 夏のフェスタのステージですが、海をバックに、浪板海岸ヴィレッジのウッドデッキをステージにして、そこではプロのバンドから地元の子どもたちまでが参加し、僕夏の皆さんにも毎年ソーランを踊ってもらっていますが、とにかく若い人を中心にしたカッコいいものを見て、盛り上がれる場所を作りたいという思いです。

ちなみにフェスタを契機に、今年からはステージに出演する子どもたちが浪板海岸ヴィレッジを練習場所にしています。日常的に子供が集まるようになっていますし、休日ともなるとサーフボードを抱えた若者と楽器を演奏する子供たちでにぎやかです。とてもいい雰囲気の場所になってきていますよ。

・ズバリ、フェスタの魅力とはなんでしょう?

ー繰り返しにはなりますがやはり若者と子どもが集まる場所、カッコいいことをやる、見られる場所だということが大きいでしょう。サーフィンの体験企画など、気軽に横乗り系スポーツや海に親しめるのも魅力です。サーフィンのメッカの復活にもつながると思います。さらに子ども向けの体験ブース、地ビールの販売などなど、全体としてオシャレで騒げる場所というのが魅力です。

来場された方もみんなで楽しめ、騒げる場所。どれだけ騒いでも文句を言う人はいません。すっかり日も暮れた時間に羽目を外している若者を見ると「ああ、浪板っていい場所だな」と感じますね。あまり健全ではありませんが、それが浪板らしくていいのです。そこはもっと追求していきたい(笑)

・来年度の開催に向けて

ー現在は日毎に感染者が何人といった情報に気を取られていますが、こういった状況は長くは続かないだろうと思っています。地域を盛り上げようとする活動が絶対に必要になってくる。来年はきちんと対策をとって開催したいと思っています。

フェスタを初めたときから僕夏の皆さんと一緒にやってきていますが、目指す方向性が本当にマッチしているなというのは当時より考えていました。ですから僕夏の皆さんにはぜひ大勢で来てもらって、一緒に楽しんでほしいです。それが祭りの盛り上がり、浪板の復興につながると考えています。

もしフェスタにてこんなことをやりたいというのがあれば言ってください。それがフェスタのため、地域のためになるのならばどんどん取り入れて行きたいと思っています。

最後に、フェスタを始めたっきっかけとして震災・津波の話をしましたが、やはり浪板はどういう場所なのか、どんなことがあったのか、というのは忘れないようにしたいものです。そのあたりはぜひ皆さんの間でも話し合ってみてほしい。そういった過程を通じてさらに浪板を、東北を知り、好きになってもらえればと思っています。


質問は以上になります!!お忙しい中、お答えいただきありがとうございました!!



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