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ゼーロベン(ブラックビッグバン型)について

ハマチと申します。
今回はゼーロベンの解説となります。
このデッキは私が12月の下旬〜1月の中旬頃にかけて発案し、環境デッキと戦える可能性があると感じた為全国大会に出場する各調整メンバーとチューニングを行い完成したデッキとなります。

全国大会終了後も変動枠の多さからチューニングによって十分環境と勝負できるデッキパワーを持っています。8/15以降の殿堂施行後もかなり強い立ち位置にいるデッキだと考えていますので是非ご購入下さい。

既にギミック自体はそれなりに認知されるようになり、同じようなコンセプトのデッキでcs入賞を果たした方もいらっしゃるので、無料部分は構築の経緯、デッキの基本パーツの簡単な解説とサンプルリスト、ループルートについて記載しています。

有料部分ではゼーロベンというデッキ構築の方針。これまで試したカードについての解説とサンプルリストを2つか3つ挙げています。

構築の経緯

12月の下旬にブラックビッグバン+ゼーロが入ったリストを見かけフィニッシュのギミックに感銘を受け、構築を考える事に。

最初はガシャゴズラやギャラクテストシーザーでゼーロを連打して最終的にブラックビッグバン+フィニッシャーによるEX Winを狙えるのでは無いかと考え構築したのがこちら

ゼーロデッキのアルケミストの強さにも気付け、デッキ内の自由枠もある事から可能性があると感じましたが、調整を続けていくにつれてゼーロガシャゴズラというデッキタイプの問題点が見えてきました。

特に気になった点を挙げていくと

①デッキ内に黒以外の単色カードを多く積めないので、1t目、2t目に多色をチャージしないとデドダム、ジルコンがプレイ出来ない。

② ①を達成する為に多色カードをデッキ内に多く積まなければならない。

③ ゼーロからガシャゴズラを着地させても2枚目のゼーロを打てるかどうかは怪しい。フィニッシュまでいけるかどうかは体感で5割程度しかなく、アルケミストスタートで失敗した場合リカバリーが難しい。

①、②の問題は受けのカードやフィニッシュパーツを見てもらえれば分かりますが、可能な限り多色カードで構成するようにしています。が、それでも不十分に感じる程の事故率がありました。

③の問題はゼーロガシャゴズラというデッキの限界だと感じました。確実にフィニッシュまで行くにはデッキ内の自由枠をコンボパーツにすれば良いのですが、環境に対してのメタカードを積む枠はどうしても必要だと考えていたのでここで一旦ガシャゴズラのタイプは諦めることに。

というわけで、ゼーロから出すカードを別にして構築しなおす事にしました、出すカードは当然このカード

ゼーロの出す先をベンにする事で①、②の問題点をそれなりに解消出来、さらにガシャゴズラと違ってベン自身がフィニッシュパーツになってくれるので枠の圧縮にもなりました。そうして最初に完成したリストがこちら

2月の時点でハザマさんが使用し優勝と準優勝。今後はこのリストをベースに調整をしていくこととなります。

デッキの基本枠 

困惑の影 トラブルアルケミスト✖️4

ゼーロデッキの革命児 このカードの発見によりゼーロデッキはコンボパーツを墓地だけではなくマナにも逃がせるようになり、ゼーロの為の手札もキープする必要が無くなりました。また、このデッキではグレイトフルベン着地後にもデッキを掘り切るまでの過程でも使い、最後にはループパーツにもなるので最大枚数採用しています。

闇王ゼーロ ✖️4

主役カード、アルケミストのおかげで無理に手札に抱える必要もなく、黒単色カードとしてマナに置いても問題ないです。2枚目以降はマナに逃しておくと盤面次第では二回ゼーロを打つことが出来ます。

砕慄接続 グレイトフルベン ✖️4

主役カードその2  特に説明する事はないです。最後にはループパーツになります。光マナを確保したい事もあるので基本はマナに置いておきましょう。

天災デドダム ✖️4

ジルコンと合わせてデッキの基盤となるカード。他のデッキと違い、緑と青に多色カードしかないので2t目にはカードをプレイせずに多色カードをチャージする事を意識しましょう。

Disジルコン ✖️4

デッキの基盤その2 。グレイトフルベン着地後にも役割がある上、ロングゲームにも非常に強いカードになり、アルケミストと合わせてハンデスにもかなり耐性があります。

不死鳥縫合ブラックビッグバン✖️2      

このデッキのフィニッシャー枠、山札の枚数を5枚〜8枚までにした後、ゼーロからビッグバンを踏み倒してフィニッシュループに移行します。フィニッシュループに移行しないと完全なループが出来ないので盾落ちケアとして2枚採用しています。裁定についてですが、山札が残り1枚でブラックビッグバンを出した場合、敗北しないという裁定が出ています。

偽装縫合ヴィルジャベリン✖️1
マナをアンタップするカードを入れていないので、ゼーロから蘇生できるフィニッシャー兼3色の多色カードという事でシャコではなくこちらにしています。
ヴィルジャベリンである理由はゼーロから直接踏み倒すパターンが存在するのと、ベンの着地後にヴィルジャベリンでメタカードを突破したり妨害するパターンを作れる為です。
他の候補としては腐敗霊姫ベラが候補になります。2マナのクリーチャーとしてゼーロのコスト確保に貢献できます。

大蛇の鬼 ジャドク丸 ✖️2

盾回収兼メタクリの除去として採用。手札を減らさない除去カードとしても非常に優秀であり、初動としてギリギリ使える点や秩序の意志とのシナジーもあります。

ここまでの22枚が個人的には確定枠だと考えています。残りの枠18枚を環境や採用カード同士のバランスによって入れ替えることができるので非常に拡張性が高く、構築の正解が無いデッキタイプだと認識しています。

サンプルリスト採用カード解説

戦略のDHアツト✖️4

デドダム、ジルコンだけではデッキを回すルーターが不足している為採用。2マナなのでアルケミストとのくっつきも良く、デッキの安定性を底上げしてくれます。

罪無ターボ兆 ✖️3

ゼーロの補佐兼相手の除去を乗り越えるカード。各種ルーターで墓地に落とす事で手札を減らさずに展開出来るので、アルケミスト無しでのゼーロが打ちやすくなります。また、レアケースですが、2tアツトから落とす事で3tでゼーロを打てるルートも作る事が出来ます。

秩序の意志 ✖️3

赤単に対するメタカードとして採用。手打ちもギリギリ許容できる上、手札に抱えるだけでいいので使い勝手がいい除去カードとなります。

神徒メイプル1 ✖️2

ベンから出す選択肢として強力なカード。手札から場に出すパターンも多く、ターンを貰う札としては最適です。一応ササゲール持ちなので各種ディスペクターの軽減もできます、忘れないようにしましょう。

Disカルセドニー✖️2

後述する無限ゼーロのループの為に採用。ループの要求値は高いですが、ゲームが伸びた際にターンを返さずにワンショットが出来るのが利点です。また、プレイ出来た際にもメタカードを処理したりゼーロの為に盤面を広げたりと最低限の汎用性があります。ループが出来なくてもベンから3体広げられる為、2枚目のゼーロを狙う動きも出来ます。

戯具グリボックリ✖️1

当時はアルカディアスモモキングに対するメタとして採用していました。タップされたメタカードも処理できる上、墓地回収効果もロングゲームにおいては強力です。環境によっては抜いてしまっても構いません。


ループルートについて

フィニッシュループ

初期盤面

場 ブラックビッグバン ジルコン アルケミスト グレイトフルベン

手札 ゼーロ2枚 ヴィルジャベリン 闇のカード5枚 ジルコンのコスト2枚


①ゼーロ宣言、手札のヴィルジャベリンを含む闇カード3枚とジルコン、ベン、アルケミストをコストに発動
ジルコンを蘇生。


② ジルコン効果で2ドローの代わりに墓地のヴィルジャベリンとアルケミスト(この部分はなんでも良い)を蘇生して1枚カードを捨てる。


③2枚目のゼーロ宣言、手札の闇カード3枚、場のジルコン、ヴィルジャベリン、アルケミストをコストに唱えてジルコン蘇生


④ ジルコン効果で2ドローの代わりにベンとアルケミストを蘇生、1枚捨てる。
⑤ベン効果墓地を全てマナ→アルケミスト効果でマナを全て手札に。
初期盤面に戻ったので以降①〜⑤を無限に繰り返して、相手のマナと手札を全て0にします。
ヴィルジャベリンの場合はその後相手の山札が0になるまで毎ターンヴィルジャベリンの効果を使い、逆転不可能な状態を維持します。


無限ゼーロについて
※ ゼーロでexライフが残っているクリーチャーをコストにする場合、ゼーロの発動コストとして置き換えている為exライフの置き換えは発動せずに盾を残したまま墓地に行きます。

初期盤面
マナ セドニー アルケミスト ゼーロ 闇のカード3枚以上
手札 アルケミスト
場 マナから効果を出す効果を使用していないベン    

①ベンの効果でセドニーを出す。セドニー効果アルケミスト。
②ゼーロ宣言、手札のアルケミスト以外のカード3枚と場のベン、アルケミスト、セドニーをコストにベン蘇生。

初期盤面に戻る。

無料部分は以上になります。
有料分はこれまで試した構築とカード、方向性について追記しようと考えています。ゼーロベンについてより詳しくなりたい方はぜひ購入して下さい。

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