10年ぶりに会った友達がマルチ商法営業に。折角なのでどんな手法を使うかを潜入してみた話
8年くらい前、中学校の友達から久々にメールが届きました。
結論から言うと、めちゃめちゃ怪しいメール内容で「マルチ商法じゃないか」と思いましたが、こんな機会も中々ないので、実際に友達の自宅に行き、マルチ商法の人達はどんな営業手法を使うのか体験してみました。(危ないのでマネをしてはいけません)
ちなみに私は普通の会社員(営業)しており、マルチ商法の営業とかではないです。ただ世の中に知識がなく、まんまと悪いマルチ商法に引っかからないように、営業目線で解説してみます。
まずファーストアプローチ(メール)から。
マルチ商法のテンプレ?なのかわかりませんが、急にメールを送ってきて、当たり障りのない文面の後に「最近仕事どうですか?私は今サイドビジネスなども行いながら楽しく過ごしてるよ〜♪」的なメールきました。
これTwitterとかのDMとかで、知らない人から来て無視したりしてますが、何かのテンプレなのかな。
テンプレ
① 挨拶文
② 近況報告
③ サイドビジネスの話
サイドビジネスの話は聞いてないのにアピール。恐らく、今後のメール内の話の流れをサイドビジネスネタに持っていくための伏線なのだろう。
しかもメールでサイドビジネスの話をこちらがスルーすると、またサイドビジネスの話を持ってくる。
もうゴキブリホイホイの「美味しい食事あるよ〜♪ほら美味しそうでしょ♪みんな食べてるよ♪」という、もうそれ絶対行ったらダメな奴じゃん感が満載。
怪しさMAXでもうスルーしようかと思ったけど、どんな営業手法を使うのか面白そうなので、このメールに乗っかってみました(営業の性)。
後日、マルチ商法を受ける気満々で友達の実家に行きました。
(後から知りましたがご家族でマルチされてました)
固有名詞はだしませんが、健康食品や機材を取り扱うマルチで、会員になり販売すれば、紹介した友達にもお金が入る仕組み。
いわゆる自分の販売店を増やしながら、自分の二次店、三次店となるお店(人)を増やして、沢山お友達を増やせば増やすほど自分への見入りが多くなる仕組み。
という説明を受けてなるほどなと。よくある「早くお店を開いた方がメリットが大きいよ」という、煽りながら損をしないよという裏メッセージのよくあるアプローチ手法。
(多分これで入る人も多いんだろうな)
そして商品紹介のパート。
心の中では(よし待ってました!)と心待ちにしていたパート。
なぜなら営業では、ファーストアプローチの後に、デモンストレーションと呼ばれるデモが商品を購入するかしないかの決め手になる要素が強い。
不安な気持ち(ワクワクしながら)デモを見てました。そして心の中では、厳しい否定的な質問をどうやってハンドリングして切り返してくるのか?に興味がありました。
そして実演スタート!
すると、商品紹介がスムーズではない。体に害があると言われる?悪い汚れを落とすはずの商品紹介に手間どり、話し方もカミカミな箇所もあったり。
心の中で
(デモするならココの準備は、ココの話をする前に既に用意していた方がスムーズじゃんか?)
(なんで大事なメリットを伝える部分で噛んじゃうのさ!)
(そこは一番キモになる部分だから念入りに練習しとこうよ!)
と何度心の中で叫んだことか。
終いには「友達はマルチ商法でこのまま上手くやっていけるのだろうか?」と逆に心配になりかけたが、正気を取り戻し、新手の同情マルチ商法なのだと考え、こんな営業手法もあるんだなぁと勉強になりました。
今回はたまたま昔の友達だったので、自宅に行きましたが、もしガチなマルチ営業の人だったら、騙される人もいるかもしれないので、
怪しいと思ったら絶対行かない、もしくはどーしても行かなければいけない理由があるなら営業経験を持った人や客観的な見方ができる人と行くのが最低限必要。
昔、知り合いがマルチセミナーにハマっている人を助けに行ったら、逆にその人がハマったという話を聞いたので、営業耐性がない人ほど危険だよなぁ〰と。
営業していて、ある意味良かったなぁと思った話でした。