ひきしずみ
ブクフクブクブク
深海の音
真っ暗な中に遥か天井の海面辺りに僅かであるが、きらびやかな事は伝わってくる光の揺らめきが見える
僕は仰向けに寝ている
たまにこうなる
現実社会に耐えられなくなると(正確にはこれ以上付加がかかると壊れるのを察知して逃げ込んでいるのか)こうなる
部屋にひとり仰向けに寝て、天井を眺めていると、海の底に居る気になる。
音も光りも丁度よくひとりになれるように調整されている。雑音は聞こえてこない。
部屋に引きこもるだけでは飽きたらず、誰にも邪魔されない海の底に沈んで時が経つのをやり過ごす。
水面に見えるきらびやかな光は、昨日までいた社会。
僕が居なくても機能してるにちがいない。
人と人との関係が上手くいってる人通しで仲良くやっていけば良いと思う。
思ってしまう。
そう、もう疲れたのだ
音も光も電波もしがらみも届かないこの世界で何かがいいと言うまで休んでいよう、、
ブクフクブクブク
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