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鼻から内視鏡入れて髄膜腫摘出手術をした話 その1

※ 起承転結も伏線もオチも無いです。起きた事、思った事をダラダラ書いたので、無駄に長いです。全部で12話あり、全話無料です。

「あれ?右目の視力が急激に落ちましたね?」
人間ドックの視力検査でそう言われたのが10月。
うん、確かに見えにくくなってる。でもこの年は、資格試験のために2月から8月まで、平日2時間、休日8〜10時間勉強してたので、そりゃまあそうだろね。程度にしか思ってなかった。

でも、そこから1ヶ月ほどしたら、右目だけ、視界の中央が消しゴムで消したように真っ白になって見えにくくなっていることに気付いた。
これはさすがにおかしいよなと思い、近くのH眼科へ行ってみた。瞳孔を開く検査で一通り調べたけど、少し網膜近くに水が溜まってる他は特に異常はないと。で、目薬を10本渡されて、これが無くなってまだ見えにくいようだったらまた来て、と。え?ナニソレ?

それから目薬を射し続けて1ヶ月ほど経っても一向に回復しないので、セカンドオピニオンとして、同じ市内のK眼科へ行ってみることに。やはり瞳孔を開いての外からの検査では、悪いところは何もないとの診断。だけど、総合病院に紹介状を書くから、念のため精密検査を受けてきなさいとの事。この時のこの判断が無かったら今頃右目失明してたわけだ。

そっからしばらく総合病院に行くのを渋ってたんだけど、見えにくさが悪化してきたので、ようやく1月末に総合病院へ行き、またまた瞳孔を開いての検査を受けた。でもやっぱり「何も悪いとこ無いね」と。ええ、そうでしょうとも。でも視神経が炎症起こしてるかもだからと、MRIを受ける事に。

MRIは、より明瞭に見るために、最初10分位は造影剤無しで、後半10分位は造影剤を注射して撮影するらしい。造影剤の成分は何ですか?と聞いたら、ガドリニウムだそうだ。ヒェェ!とビビったのを覚えている。撮影の途中から注入するので、腕に針を刺して、造影剤入りの注射器を握らされた状態でMRIの筒の中へ。弱い閉所恐怖症だったけど、じっと目を閉じてたので、撮影は何事も無く終わった。何歳になっても針を刺したときの異物感って慣れないんだよな。その日は撮影だけで帰宅。この頃はまだ、あー、年休がたくさん余ってて良かった!なんて呑気に考えてた。

MRIの結果を聞きに行ったのはバレンタイン頃。この時「腫瘍らしいものがあります。多分髄膜腫かな?」と知らされた。見たところ、ギンナンより大きく、栗よりは小さい位か?これが、視神経を圧迫して見えにくくなってたらしい。

で、その足で脳神経外科に行って、専門の先生に写真を見てもらったところ、これは髄膜腫だね、と。見たところは良性腫瘍なので、一旦摘出したら安心らしい。
その場で「手術して摘出する必要があるけどどうしますか?頭蓋骨を切って開頭する方法と、鼻から内視鏡で摘出する方法があります。前者ならウチで、後者なら遠地の大学病院での手術となります。」なんて言われたんだけど、そんな急に言われても、ハイ!ヨロシクお願いします!なんて言えるわけもなく。
「これ自然に消えたりは…」「無いです」
「じゃあ、ガンマナイフとかの放射線治療では?」「私は大学にいた時にガンマナイフを研究してましたが、これには効きません」
と速攻で全否定されてしまった…ああそうですか。
結局、一旦持ち帰って家内とも相談して決めます。という事にして帰宅した。
(つづく)

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