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12_「さて、わたしニーファイはまだとても若かったが、もう身の丈は高く、また神の奥義を知りたいという大きな望みを抱いていたので、主に叫び求めた。すると見よ、主がわたしを訪れ、心を和らげてくださったので、わたしは、父がこれまでに語った言葉をすべて信じた。そのためにわたしは、兄たちのように父に逆らおうとはしなかったのである」(1ニーファイ2:16)

人生にはさまざまな苦難や試練があります。そんな時、イエス様や福音に対しての証はわたしたちを支えてくれます。ニーファイは,父リーハイの言動に対してそれが神からのものであることをどのようにして知ったのでしょうか。父の言動に対する戸惑い、それによって生じる未知の経験に対するさまざまな不安や恐れ、ニーファイにとって個人の証を築いていく良い機会となりました。16節にはニーファイのとった行動が書かれています。
 
❶知りたいという望みを持つ
❷主に叫び求める
❸主が訪れられる(御霊によって知らされる)
❹心を和らげる
❺信じて従う
 
ロバート・D・ヘイルズ長老は次のように述べておられます。

「証を得るための決まった方式はありませんが,共通したパターンというものはあるようです。」

(『聖徒の道』1995年1月号,p.23)

ニーファイのとった行動は、まさにヘイルズ長老が語っておられるパターンです。自分の態度を変え、このパターンに従い、心を神様とイエス様に向けて導きを得ようとしなければ、決して自分の信仰を強め、証は得られないでしょう。これらの変化を起こしたとき、わたしたちは御霊を受け、答えを受け、真理を信じることができるようになるのです。このパターンは,ニーファイだけではなく、これから『モルモン書』に登場する人々、エノスやアルマ,モーサヤの息子たち,ラモーナイ王と彼の父親,アンモンの民,ヒラマンと若い兵士たちなど大勢の人々の生活に影響を与えました。もちろんわたしたちにも応用できるパターンです。


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