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23_「さて、わたしニーファイは、父が…聖霊の力によって語ったことについて…わたしニーファイもまた、聖霊の力によってこのようなことを…知りたいと思った。聖霊とは、昔の時代でも、またメシヤが人の子らに御自身を現される時でも、およそ神を熱心に求めるすべての人に神が与えられる賜物である。」(1ニーファイ10:17)

約束の地へのリーハイの旅では、求めればいつも霊的な力によって導かれる旅でした。主御自身が直接声をかけられることもありましたが、ほとんどの場合は、聖霊の力によって、霊感や夢、示現を与えられ、道を示されました。天の使いの訪れを受けた時も、リーハイやサライア、息子たちは、聖霊の力によって教えられ、導かれ、慰められたのです。ニーファイが述べていますように、主からの霊的な祝福は「聖霊の力によって…神を熱心に求めるすべての人に神が与えられる賜物」として与えられるのです。

それでは、教会指導者の方々の「聖霊」の力とその働きについての言葉を少し読んでみましょう。まず、聖霊の語る声について、ダリン・H・オークス長老は、次のように語っておられます。

「…啓示の大半は…だれでも聞こえる特別な…声でもたらされるよりも、むしろ静かな細い声か、心の思いとしてもたらされることが普通です。わたしはそうした種類の啓示が確かに存在することを証します。わたしは、主の業を進めるための導きを受けるに当たって、そうした啓示が身近でしかも日常的な経験だと知るようになりました。」

(ダリン・H・オークス「御霊によって教え学ぶ」『聖徒の道』1999年5月号,p.24)

ボイド・K・パッカー長老も次のように語っておられます。

「これらの繊細で純粋な霊的な交わりは、わたしたちの目で見ることもできなければ、耳で聞くこともできません。それは声という語で説明されていますが、聞くというよりも感じる声なのです。」

(ボイド・K・パッカー “That All May Be Edified”,〔1982年〕p.335)

また、ボイド・K・パッカー長老は、聖霊を受けた時の状態について、次のように説明しておられますが、多くの教会員が経験していることだと思います。

「胸を内から燃やすとは,単なる肉体的な感覚ではありません。皆さんの内部に暖かい光が輝いているようなものだと考えてください。」

(ボイド・K・パッカー「個人の啓示-賜物,試し,約束」『聖徒の道』1995年1月号,p.65)

また、この「胸を内から燃やす」という語句に関連して、ダリン・H・オークス長老は次のように語っておられます。

「『胸が内から燃える』とはどういう意味なのでしょうか。栄養物の燃焼によって生じる熱のように,カロリーの熱のようなものを感ずるということでしょうか。もしそういう意味だとしたら,わたしは胸が内から燃やされたことはありません。…この『燃やす』という表現は,平安や静寂といった思いのことを意味しています。」

(ダリン・H・オークス「御霊によって教え、学ぶ」『リアホナ』1999年5月号,p.22)

御霊は、新しい考え、見識、霊感のひらめき、強い感情や印象によってわたしたちの思いを照らしてくださいます。預言者ジョセフ・スミスは,啓示は「純粋な英知」としてわたしたちの思いに流れ込む「ふいにわいてくる様々な考え」としてもたらされると教えられました。(Teachings of the Prophet Joseph Smith,ジョセフ・フィールディング・スミス選〔1976年〕p.151参照)

「初めは気の遠くなる難題に見えますが、御霊の促しを認識してそれに従うよう努力し続けるなら、だんだん容易にできるようになります。また、聖霊を通して受ける導きへの信頼も強くなります。御霊に導かれる経験をし、良い成果を得ると、見たり聞いたりできる事柄よりも、心に浮かぶ考えへの確信が増していくことを証します。」

(リチャード・G・スコット「霊的な導きを得るために」『リアホナ』2009年11月号,p.7)

「…個人の啓示を通して、モルモン書が神の御言葉であること、ジョセフ・スミスが預言者であること、この教会が主の教会であることについて、自分自身の証を得ることができます。だれが何を言い、何をするとしても、皆さんの心と思いに何が真実かを告げた証を取り去ることは,だれにもできません。…御霊が繰り返し心に刻みつけてくださったことの一つは、主が御自分の思いと御心を、いかに喜んで明らかにしたいと願っておられるか、ということです。〔聖霊によって〕啓示を受けるという特権は、神が御自分の子供たちにお与えになる最も偉大な賜物の一つです。」

(ラッセル・M・ネルソン「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」
『リアホナ』2018年5月号,p.94)

「いつも御霊が与えられるように、天の御父にお祈りしてください。わたしたちは、御霊を聖霊と呼ぶことがよくあります。この聖霊も、天のお父様からの贈り物です。聖霊は、正しい道を選べるように皆さんを助けてくれます。また、悪の力から皆さんを守ってくれます。聖霊は、小さく静かな声で、正しいことをするように皆さんにささやきかけます。皆さんが良いことを行い、良い気持ちを感じるのは、聖霊が皆さんに語りかけるからです。聖霊はすばらしい導き手です。聖霊は、いつでも皆さんのそばにいて、助けを与えてくれるのです。」

(エズラ・タフト・ベンソン「教会の子供たちへ」『聖徒の道』1989年5月号,p.86)

「個人の啓示を受ける皆さんの現在の能力をさらに伸ばすように、強くお勧めします。…天の御父が皆さんに知ってほしいと望んでおられることは、はるかにたくさんあるのです。 …聖霊が皆さんに常に証される最も重要な真理は、イエスが生ける神の御子キリストであられるということです。イエスは生きておられます。」

(ラッセル・M・ネルソン「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」
『リアホナ』2018年5月号,pp.95-96)

*あなたが「聖霊」の力によって何かを行ったのはいつですか?


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