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39_「あなたがたは目を覚ましておいてもらいたい。深い眠りから…目覚めて、あなたがたを縛っている恐ろしい鎖を振り払いなさい。…目を覚ましなさい。そして地から立ち上がり、おののく父の言葉を聞きなさい。」(2ニーファイ1:13-14)

リーハイが生涯の終わりに息子たちに残した言葉に非常に興味深い言葉があります。リーハイは次のようなフレーズをそれぞれ何度も使っています。
 
「目を覚ましなさい」(2ニーファイ1:13, 14, 23)
「地から立ち上がりなさい」(2ニーファイ1:14、21、23)
「縛っている…鎖を振り払いなさい」(2ニーファイ1:13, 23)
 
以下のフレーズは、後に、息子のヤコブも引用していますが、リーハイは、真鍮の版の中のイザヤの有名な以下のフレーズから影響を受けたものかもしれません。

「おお、シオンよ、目覚めよ、目覚めよ、力を着よ。おお、聖なる都エルサレムよ、美しい衣を着よ。…あなたの身からちりを振り落とせ。おお、エルサレムよ、立ち上がって座せ。おお、囚われたシオンの娘よ、あなたの首の縄を時捨てよ。」(2ニーファイ8:24-25)
 
“Awake, awake: put on thy strength, O Zion: put on thy beautiful garments. …Shake thyself from the dust, arise, sir down, O Jerusalem: loose thyself from the bands of thy neck, O capable daughter of Zion.”(2Nephi 8:24-25; Isaiah 52:1-2)
 
ちなみに、口語訳聖書のイザヤ書では、次のように翻訳されています。
「シオンよ、さめよ、さめよ、力を着よ。聖なる都エルサレムよ、美しい衣を着よ。…とらわれたエルサレムよ、あなたの身からちりを振り払い、起きよ。とらわれたシオンの娘よ、あなたの首かのなわを解きすてよ」(イザヤ52:1-2)〕
 
また、イエス様もゲッセマネの園で弟子たちに次のように語っておられます。
「あなたがたはそんなに、ひと時もわたしと一緒に目をさましていることが、できなかったのか。誘惑に陥らないように、目をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体が弱いのである。」(マタイ26:40-41)
 
「目を覚まして、立ち上がる」という概念は非常に単純なものです。通常、人は眠っているか目覚めているかのどちらかで、その中間はありません。この言葉は聖典の中で60回以上も使われているのですが、重要なのは「目を覚まして、立ち上がる」という言葉のそのものの意味ではなく「目を覚まして、立ち上がる」という行動や行為なのだと思います。いつも注意しなければならないことは、今、自分が「眠って」いるのか、それとも、心と耳を開いて御霊によって刺激され「目を覚まして、立ち上がる」行動をしているのかを認識しておかなければならないということです。


このリーハイの言葉は、すべての人に、神様に立ち返り、イエス・キリスト様の贖いによって癒しと聖めを得て、周囲の人々に何らかの行動を起こすようにという招きなのだと思います。

写真は、我が家のベランダから見える日の出です。


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