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温熱療法の作用機序について

こんにちは!BODYREMAKER 鍼灸治療院の種市です!
今回は温熱療法の作用機序について語ろうと思います!

温熱療法に関しては皆さん馴染みがあると思うのですが
「ただ温めていませんか?」

保険としての温罨法として
温めたら血流が良くなる
温めると柔らかくなる

なんていうのはナシ!ですからね!
温熱療法こそ適当に扱ったら何も変化が出ずに
患者さんにとっては「気持ち良いけど効果の出ないもの」として扱われてしまいます。
患者さんに効果を実感していただくためにも
施術者側が温熱療法について理解しなくてはいけません。

温熱療法の種類と分類

温めることを温熱療法と言いますが
正確には「温め方」で分類があります。
その分類の確認からいきましょう!

温熱方法による分類

温熱方法による分類

例を挙げるとすると
ホットパックやパラフィン(蝋)などによる熱を持つ物体から人体へと熱を"伝導"する方法になります。
そのため発熱する物体の温度により伝導する熱の量が左右されます。
この時に問題になりやすいのが「火傷」です。

温熱療法の温度目安

70℃の熱を持つ物体を当ててしまうと火傷します。
火傷になる温度のものを肌に当てると
熱いを通り過ぎて「痛い」という侵害刺激により逃避反射を起こしてしまうことも生理学で学んだと思います。
そして、低温火傷もリスクとして頭に入れておく必要があります。
45℃で2時間47分で火傷するというのは
50℃、60℃と温度が上がるたびに火傷までの時間は短くなります。
組織に熱を入れたいからと言って
過剰に温度を上げすぎては問題になってしまうことを忘れないようにしましょう。

そもそも、何℃上昇すれば効果が出るのか?という部分の認識ができていない人ほど
とりあえず温かくすれば良い」という発想に至ると思います。
今回は温熱療法はなぜ効果が出るのかを整理しましょう。

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