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義母

生前は世の中で一番怖い存在だった。

亡くなり、義父の性質を知るごとに
ヒステリックな人格が形成された経緯が
わかった。

晩年は、病的にエゴが強くなった。

亡くなる間際は、自分の名前を叫びながら、
ガンバレと叱咤激励していた。
誰が来ても見向きもしなかった。
感謝を述べ合うこともなく、自分自身を
応援したまま一人で亡くなった。
生前の義母らしい死だった。

亡き後何度か、義母とコンタクトをとった。
泣きながら詫びる姿もあった。
自分の思考を変えられない苦痛は
人のせいにし続けて、楽になろうとする。
周りは敵ばかり。
生きている方が苦痛だったと思う。

肉体とエゴを脱ぎ捨てた後の義母は
純粋で愛に満ちている。

でも、生きてやり直したかった。
愛されること、愛することを、
生きながら感じたい。
義母は、大切で自分にそっくりな娘と共に、
それを感じたいと願っている。
大いなる愛でワンネス。
願いが叶うと良いね。

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