2023年の振り返り

今年は私の出来ること、出来ないことと向き合う年だった。

ロルフィング以外の整体やエクササイズを受けたり、取り組んだり、セミナーにも参加してみた。

色んな考え方、実践をみる程、自分のやっていることが客観視できてきた。

自分が出来ないことに沢山出会って、力不足に落胆もした。

改めて、目の前の人に必要なものはなんだろうと考える機会が多く、それがロルフィング以外と感じれば、他の先生を勧めてみることもあった。

ただ、身体が良くなるというのはそう単純でもないこともわかった。別の先生を紹介してもその見立ては外れて、私の施術に戻ってくる人もいた。

ある弁護士の先生から言われた一言が思い出される。私たちのクライアントワークは、目の前の人に希望を持ってもらうことだよ、と。不安を抱えて誰かの力を必要としてくれている人が、それを背負ってあなたのもとにやってくる。そんな人にとって大切なことは、細かな分析やもっともらしい説明でなく、きっと良くなると希望を感じてもらうことだと。

より確からしく、洗練された知識や技術が人を救うと思っていた私ははっとさせられた。

自分は力不足という思いで、紹介した別の先生の治療はその人には合わなかった。

私の性格上、大風呂敷に乗ったように感じてもらえるようなトークは出来ないのだけれど、それでも私の施術や対話のやりとりを通してこの人に任せてみようと感じてもらえたのだ。

もちろん、そんな想いだけで解決される程甘い世界ではない。やはり限界はある。でも今の自分を信頼してくれる人がいるから、次会うときは出来ることを一つでも増やして向き合いたしと改めて思った。
そして忘れがちだけど、自分の出来ることで救われたと言ってくれる人もいることに自信を持とうとも思う。

今年の向き合ってみた私の出来ることと出来ないことの境界線は見つからなかったし、今後もきっとうんと悩むと思う。
それでも去年の自分にはなかった具体的な経験とことばが残っている。

来年も目の前の人にとって力になれるように誠意を持って向き合っていきます。
本年は有難うございました。

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