長い時間正座をして痺れない人がいる理由はなんで?【ネタバレ:かかとをつけているから】(note版)
日本人固有の~
農耕民族だから
今の人は劣化している
などと思う人は読まないでください。
かかとをつけて正座したら足がしびれないという未来が得られる。でもいまかかとをつけて正座をしなかったら「足が痺れる」に加えて膝を壊すという結果になる。「痺れない正座」を手に入れたいなら今すぐかかとをつけて正座をしよう。
参考資料の掲載はアフィリエイトになるのでこちらからどうぞ。
■かかとをつけたまま正座をする方法
正座で足のしびれをなくす方法はお尻を浮かせた状態をキープすることである。とはいえ、現在の正座の常識は足を「逆ハの字」にしてお尻を乗せることなので、想像しづらいかもしれない。
そこで、「両脚のかかとをつけた状態で正座する」という方法がある。
やり方
1.ひざ立ちになる
2.つま先を立てた状態で正座になる(跪座)
3.踵と親趾の付け根をつける
4.内側の踝がつくようにひざを閉じる
5.頭と骨盤の位置の上下を入れ替えるように骨盤を上げる
6.坐骨を踵の裏にはめるようにして引っかける
7.骨盤から体を起こして立てる
コツ
お尻を踵に乗せるとき
跪座
一度跪座のポースを取る理由は足裏を伸ばしておく。背中につながる小趾を意識づけ姿勢を維持するため。
胸骨の引き上げ
体を前に倒すときに腰を反る人が大半であるが、これでは坐骨を踵の後ろに引掛けることができない。シーソーのように頭を骨盤の上下を入れ替えるには体幹を立てる必要があるのだが、胸骨を引き上げることで簡単にできる。腹筋と胸の逆目にあるへこみを1cm引き上げるだけである。
胸骨を引き上げると骨盤が動かなくても背骨を立てて、体幹の崩れをなくすことと、その維持を同時にできるのである。
これに有料コーナーの緊急時の対処法を合わせると長時間の正座による痺れによる失態だけでなく、そのまま歩くことでの捻挫やひざのお皿を割るという大けがを防ぐことができる。
■骨盤を前に倒すときのコツ
「仙骨を前に出して、骨盤を前に倒す」とは書いたのであるが、実際にはもう少し説明が要る。多くの人はその動きの実感から「坐骨を支点にして転がす」と思うかもしれない。しかしそうではなく、実は「坐骨と腸骨の位置を入れ替える」動きなのである。
たしかに坐骨を支点にする方が大きく回転はする。だからこそ「坐骨と腸骨を入れ替える」ように動かす。まず坐骨を後ろに下げることで腸骨を前に倒しやすくなるだけでなく、仙骨も前に向けながら倒すことができる。
「後ろに下げる」という、一見矛盾した行動が、「坐骨にあった回転の中心をずらすことになる」。それがフライングディスク効果になる。
それだけではなく、「倒すところを骨盤だけではなく、背骨全体から見るようになる」のである。
坐骨を支点にして頭を倒そうとしてお腹を曲げるのではなく、「骨盤と頭を前後に入れ替える操作によって、腰が重心となって回転する」。
その回転も、「前に倒す部分は背中の一番盛り上がりに沿うように重心を頭からかぶせこむ」ことで、「後ろに下げる部分は腰骨の反りに合わせて重心を骨盤へすくい上げる」動きが同時に起きる。
腰をすくい上げると胸骨も前に出ると同時に引き上げられるのであるが、胸骨について引き上がった腹筋によって骨盤が後ろに傾くことと、背中に体重がかかることと合わさって、仙骨を腹の底からすくい上げると同時に背中からかぶせこむことになり、前に倒すことも、後ろに倒すこともできる。このことによって、バレエでいうところの「仙骨が上下に伸びる」状態になる
■立つ・座るを簡単にする方法
椅子にしても床にしても座るときは必ず来る。ひざを痛めるのはまさに「座る→立つ」、「立つ→座る」と動く瞬間である。さらにいうと立つときよりも座りにいく瞬間のほうが前ももの筋肉に頼り切る分痛めやすい。
ということで、
座る
1.つま先を見る
1.つま先を見る
2.見続けたまま「股関節→膝」へと曲げていく
3.上体を前傾させたまま片膝をつく
✅コツ
前にあるひざのほうの手を前に出すと前後でバランスを取るための前傾姿勢を維持しやすくなる。
2.片足を引いて座る
つま先を見ながら正座する方法は後ろに大きくスペースが必要で、どうしてもそのスペースがとれないときがある。そんなときは片足を引いてから膝をつきいくと回転によるバランスがとりやすくなる。
1.片方の足を斜め後ろに引きながらひざをつにいく
立つ
1.頭の重さで立つ
1.頭を下に下げるように前に出す
2.シーソーのように骨盤が浮いてくる
3.前に倒れる体を支えるように足を前に出す
1.胸骨を引き上げる
胸骨の下にあるへこみを1cm持ち上げるようにすると胸を前に出せるようになる。このことによって、多くの人の勘違いで痛みの元となっている「腰を反る」ことをなくすことができる。さらには引き上げた胸骨を頭を前に出す動きに同調させることで、股関節を起点に上体を倒すことができる。
さらに胸骨の引き上げると、頭を前に出すだけで、みぞおちが胴体の重心となることで頭と腰でお互いの位置が入れ替わるように上下するので、腰を反ることでの腰痛の原因を減らすことができる。
2.刀を抜くようにして立つ
正面だけに向きを限定することが立つことではない。これは作法が求められる儀礼の場でも同じで、上記のような方法で立つためのスペースがないときには向きを変えながら立つことも、周囲の人間に配慮するという意味でまた礼儀でもある。
1.正座をする
2.刀を抜くようにして腕を横に伸ばす
3.その勢いでつま先を外に向けながら片膝をつきにいく
腕を前に出したことによる前傾姿勢の安定と、腕を回すことによる遠心力が合わさることで、バランスを崩すことも膝を痛めることもなく立つことができる。
腕を横に伸ばすことで、その重さ(体重が60kgなら5kgぐらい)が移動したときの勢いでつま先を広げながら片ひざをつけにいくことができる。上と前だけだった動きに横の成分が加わることで負担を減らすことができる。
なおこれはひじを出すだけでもできる。刀を抜くのはひじを動かすためであるといってもいい。特にひじの内側に導かれるようにひじを外側に向けて、ななめ前に出すと、膝がひじからつながった糸に引っ張られるようにして、つま先を広げながら前に出すことができる。
ちなみに刀を収める動きにすると上記を逆の動きで座ることができる。
■そもそも痺れる理由は?【3つある】
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