見出し画像

金貨を買うな!(ドミニオン二人戦)

高尚な記事を下書きに放り投げて魂の叫びを書きなぐっているチャーシューです。

金貨を買うんじゃない!

※注意!二人戦の話です

ドミニオンというゲームで私が日々憂いていることとして明らかに弱い金貨購入があります。

途中までちゃんとした引き切り気味に構築していて「ドミニオンわかってるね~」と後方ベガ立ちおじさんとなっているところにまだ引き切ってもいないのに6金で金貨を買っている人を見て「……ありか?いやでも……そりゃ事故るよね……」とそこから負けていく姿を見るたびに毎回毎回心の中では金貨を買うんじゃね~~~~~~~~~~~~~~~~!と叫び声をあげているわけです。社会性フィルターって大事。

それで引き切り構築に苦手意識ができて上達が遅れてしまうのは見るに堪えません。そりゃドミニオン初プレイの時に「金貨強いっすよ!」「属州買うなら金貨かわなきゃ!」と教えているこちらサイドにも問題があるのですが、二人戦では金貨は基本的に罠です。

とりあえず覚えておいてほしいのは「金貨は全部引き切ってから」です。

この記事のターゲット層

多分レート50以下の人。

ドミニオンは引き切りが最強

まず二人戦においては引き切り構築が大正義です。曲がりなりにも引き切り構築できることがレート50の一つのハードルだと思います(諸説あり)

引き切りとは山札と捨て札が0の状態を指します。村→鍛冶屋による大量ドローや衛兵による廃棄などを駆使して引き切り状態を目指します。

アクションをいっぱい打つための潤滑油
事前に村を打てばドローした後もアクションが使える
銅貨と屋敷という弱いカードを廃棄する

引き切りが強い点は以下の2つです。
1.デッキの全てのカードを使えるので出力がとても大きい
(例:民兵を毎ターン打てる。デッキに16金あれば毎ターン16金が使える)
2.獲得したカードをすぐ使える
(例:買った金貨を次のターンにすぐ使える)

その出力の高さからドミニオンの世界では引き切りが最強戦術であり、それ以外の戦術は基本的に下位互換の戦術になります。サプライに必要なカードがなく引き切りができないから仕方なくやるのがそれ以外の戦術です。四人戦も一人当たりのデッキパーツが少ない、ゲームスピードが早いなどの理由で引き切り戦術ができないだけで引き切り戦術ができるなら確実に引き切り戦術をやるべきです。

何故金貨を買うのではなく金貨を買わないのか?

引き切りをやる上において重要なのはドローカードを入れて引き切れずに山札に残ってしまうカードを引きにいくことや、銅貨や屋敷という弱いカードを廃棄して少ないドローで引き切り状態にできるようにすることです。

では金貨購入は引き切りにどのように貢献するのでしょうか。全く貢献しません。むしろ足手まといです。

ドローカードではないので山札に残ってしまうカードは残り続けたままだし、廃棄もしないので必要なドロー数は変わりません。むしろ金貨1枚増えた分余計にドローする必要があり引き切り状態から遠のいています。

だから最初から引き切りを諦めているならまだしも、途中まで引き切り構築をしようとしているのに引き切る前に金貨を買うのは手順の一貫性がなく効率がとてつもなく悪いです。

引き切り前なら金量面でも鍛冶屋(3ドロー)>金貨

でも金貨がないと金量が増えないとお思いのそこのあなた!あなたのターンまだ山札にカードが残っていて使えないカードがありますよね?そこにも金量はあるのです!

例えば引き切り構築途中で、デッキが上手く回って山札残り2枚としましょう。ここで金貨を買うと確かに3金増えますが余分なカードが1枚入ったので次上手く回ったとしても山札が残り3枚になって1枚使えないカードが出てきます。これらが銅貨だとすると金貨を入れることで増えた金量は金貨(3金)ー使えなかった銅貨(1金)で2金しか増えません。

しかしここで金貨の代わりに3ドロー効果を持つ鍛冶屋を買うと、引けなかった山札残り2枚が引けます。それらが銅貨の場合増えた金量は銅貨2枚で2金。あれ?金量増加量が金貨と変わらない?

しかも金貨購入の場合引けなかった4枚の中に金貨がある可能性もあるため確実に2金増えるとは言えません。この時点で鍛冶屋(3ドロー)>金貨であることは明確ですね。

つまり引き切る前なら鍛冶屋も金貨も金量的には同じ。もしあなたが金量に不安があるとするならあなたが買うべきカードは金貨ではなく鍛冶屋なのです!

どうして人は金貨を買ってしまうのか?

ズバリ購入時に6金出てしまったからでしょう。
6金がもったいないから金貨を買う、勿論大事な発想ですが引き切り構築をする場合は6金出ても鍛冶屋(3ドロー)や研究所(2ドロー1アクション)といった引き切りに寄与するカードを買うことが大事です。

金貨を買うことを許可する!

引き切り状態になった後に金貨を買いましょう。次のターンにすぐ引いて使えるので引き切り戦術の強みを存分に生かしていると言えます。

ただし金貨を買うことで引き切り状態が崩れることもあります。金貨にドローがついておらず引き切りの足を引っ張るのが原因です。その分ドローカードを入れるとまた引き切り状態に戻ります。金貨1枚入れても引き切りを維持するには研究所1枚が必要になります。

よく引き合いに出される研究所

引き切り戦術において1ドロー付きの金量が出るカードを偉く重宝するのはこれが理由です。金貨って実質11金(金貨+研究所)なんですよ。共謀者は4金なのに。そりゃ小躍りもしたくなります。

1ドロー1アクションが付いた銀貨is神

余談ですがこれが呪い1枚入れることは金貨1枚を奪うことに等しいとか、呪い1枚は金貨1枚と相殺するというドミニオンことわざの根拠の一つかもしれません。知らんけど。

引き切りを組む気がないなら金貨を買おう

金貨を買うなという話は引き切り構築を狙った戦術の時だけです。引き切りをそもそも想定していないお金プレイ(ステロ)ではむしろ率先して買ってください。金貨を先に買えた方が勝つことも多いのがお金プレイ(ステロ)戦術同士の対戦です。

この戦術による温度差の違いがドミニオンが難しい所以かもしれません。

反省会~なぜ手のひら返しになるのか~

私はドミニオン初プレイの人にインスト(ルール説明および実戦)する場合は金貨を買うことを推奨しています。なぜならそうしなければ属州が買えないからです。

その刷り込みを行ったうえで二人戦の場や四人戦でも引き切り構築をしている人に対して「金貨を買うんじゃね~~~~~~~!」と魂の叫び声をあげているのは率直に言って邪悪だなとも思っております。

かくなる上はインスト時点から引き切り構築を教えるしかないのですが時間的制約や難易度的制約で簡単なお金プレイ(ステロ)的な動きしか説明できていません。これはインスト側の不備によるところが大きいので改善点はあると思います。

私がインストする場合は最終的にその人が村+鍛冶屋という初手を取ったら成功だと認識しています。ドミニオンの醍醐味はやはり引き切り構築(コンボ)であるというのが私の認識であり最初に村が10枚枯れる環境は一周回って楽しめていると思うんですよね。

そういう環境になればしっかりと最後まで金貨は買わないほうがよいと教えることできるなーと考える次第です。

四人戦環境の引き切りは立派な高等テクニックなのでどこまで教えるのが適切かという話もありますがそれはまた別の話。

まとめ

金貨を買うのは引き切ってから!


ここまで読んでいただきありがとうございます。ここからは有料部分です。ですが本記事の内容の補完などはありません。もし余裕のある方でおひねりを上げてもいいよという方は読んでいただけると幸いです。

一応毎回試合形式の画像を張りますので、有料部分にどのように考えてどのような試合展開にするか、私なりの答えを記述させていただきます。

以下有料部分にこのサプライでの私の考えを記載します。

ここから先は

1,046字 / 1画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?