見出し画像

ドミニオンRisingSun大会開催レポ

8/18にアジトベル様のお店で新拡張Rising Sunを使用したドミニオン大会を開催させていただきました。
その際のレポート記事です。

目次
1.大会を開催した背景
2.大会サプライ解説
2-1.1戦目
2-2.2戦目
2-3.3戦目
3.総評
4.反省点
5.大会準備のあれこれ

1.大会を開催した背景

新拡張がRisingSunという折角の日本モチーフということで日本で盛り上げたいなーとは薄々思っていました。

なので唐突に大会を開こう!と思い立ちました。Twiplaでページを作成したのは思いついて2時間後です。

色々な問題は後述するとして募集を始めて1日経っても参加者が集まらなかったのでその時点で無理だったかーと諦めていたのですが、アジトベル様から打診があって参加者を集めていただけるということで開催に至りました。アジトベル様、本当にありがとうございました。

アジトベル様はyoutubeでドミニオン配信しているみたいなので今度私も見に行きます!

スイスドロー形式で参加者は9人でした。参加していただいた皆様ありがとうございました!

2.大会サプライ解説


大会ということでサプライを私が作らせていただきました。
メインコンセプトは「RisingSunを楽しんでもらう!」です。アジトベル様のコミュニティを知らず参加者層がわからなかったため初心者がいても楽しめる、を念頭におきました。

2-1.1戦目

サプライ:地下貯蔵庫/村/家臣/鍛冶屋/金貸し/川の神社/歌人/市場/研究所/茶屋
摘み取り/急拡大

コンセプトは「予言によるインフレ」です。
急拡大+摘み取りによって予言解放後は一気にターン内の動きが派手になります。

予言解放後に7金がいち早く出せた人がかなり有利になると思います。

ただそれだけで勝負がつかないような形にはしていました。購入権増加を市場のみしつつ4コストカードを回転力だけを強化するようにしていたからです。

これにより過剰引き切りになりがちな形にしています。想定通り全卓で摘み取りの4コスト獲得が微妙な形になっているようでした。

結局16金2購入より上は出し辛い形になっていると思います。一応銅貨を廃棄しすぎなければ鍛冶屋によるドローや金貸しで金量がしっかりでるのでそれを見越して構築できると良い手順になると思います。

圧縮が遅れたけどそのおかげで金量がしっかり出てた、という卓もあってそれも想定通りだったりします。

急拡大のおかげで銅貨購入すると金量がちゃんと出るのも強いよ。

予言解放後なら初心者でも動きが派手になり摘み取りすれば一気に引き切れるというのは上手く嵌まっていたと思います。
概ね大満足なサプライです。

2-2.2戦目

サプライ:地下貯蔵庫/工房/前駆者/公家/歌人/田舎の村/玉座の間/祝祭/浪人/金山
商売繁盛

コンセプトは「無圧縮引ききりと三山力」です。
影カードである浪人を使用しての祝祭+地下貯蔵庫+浪人の無圧縮引き切り
or
工房+歌人+商売繁盛で実質研究所を集める無圧縮引き切り
が本線のサプライです。

どちらにせよカードが多く獲得されるため三山終了が強烈に見える中でどう立ち回るかがコンセプトになっています。

スイスドローの2戦目は基本的に実力差が反映されやすいようにしています(ここでは三山力)。

理由は1戦目である程度成績ごとに分かれているため同程度の相手とマッチングしやすく実力ゲーが白熱しやすいこと(逆に1戦目だと分からん殺しが頻発する)。そして1戦目で運が悪く下位卓に落ちた上級者を救済したいなーと考えているからです。

商売繁盛が適応された後は工房や歌人が強くなるということに気づけるかどうかも実力差(わからん殺し)の一つだと思います。
大会とはいえなるべくそういうのは回避したいということで2戦目に持ってきました。

そして商売繁盛はコスト軽減+購入権増加ということで、サプライの性質もあいまって3山終了が起きやすいように作成しました(邪悪)

予想通り三山終了する卓が殆どでした。上位卓だけは公領を取って屋敷勝負まで展開されていたと思います。結局屋敷を取ることを見据えるなら単純に引ける歌人の方が有利そうですが、祝祭浪人の方が祝祭による購入増加で三山力が高いのが悩ましい。

2-3.3戦目

サプライ:魚屋/村/公家/庭園/改築/鍛冶屋/狐/川の神社/山の神社/茶屋
名将

コンセプトは「庭園vs属州」です。
予言の名将は鍛冶屋による引き切りを助ける+魚屋の連続プレイを助けるということで属州と庭園のどちらにも有利に働きます。

結論から言うと4人戦なら庭園有利、3人戦なら属州有利だと想定していました。
庭園側が予言を進めるのが遅い想定だったので実は魚屋爆発が起きるのは遅く、名将起動後の瞬発的な点数増加の大きい属州の方が基本有利。

ただし購入権が実質魚屋しかなく(公家はほぼ無理)、庭園側が魚屋を集めると属州側の魚屋が少ない&魚屋を取って三山終了を加速させてしまうため4人戦の場合は名将が起動してからはすぐにゲームが終わるんじゃないかなーと思っていました。

ちなみに庭園側の初動だけは考えていて
魚屋→魚屋→狐銅貨→魚屋銅貨→全力庭園で行けるんじゃないかなーと思っていました。

ちなみに公家は賑やかし要因(魚屋以外ニモ購入権アルヨーという免罪符)だったのですが5金で魚屋+公家と買い、序盤は公家の+3アクションで魚屋を使って公家を集めて名将起動後に公家をたくさんプレイするという動きは全くの想定外でしたね。庭園ルートの新機軸に見えました。

あと川の神社を集めて名将起動に庭園を集めるのも全く想定していませんでした。これなら予言が早く進むため思っていた展開とは変わりそうですが属州側を助けてそうなのがネックですかね。

全卓3人戦ということで庭園主軸の人がおらずに進行していた卓もありいろいろな展開が発生してよかったと思います。
やっぱり基本環境を入れるなら庭園サプライは欲しいですよね。最近特殊勝利点が少なくて悲しい。

3.総評

サプライに関しては大満足の出来でこちらの想定通りに進行して(掌の上ともいう)目に見える不満もないようだったので控えめに言って大成功という感触です。

大会には参加していませんでしたがサプライの進行を見て思い通りに動いているところを見ているだけでおなか一杯になったので真の優勝者は私と言っても過言ではないのでは?

それはさておき全試合1位で圧倒的な戦績を誇ったketmanさん優勝おめでとうございます!

大会進行に関しても試合時間を設けなかった割に3戦を説明込み3時間程度で終わらせることができたのでかなりスムーズでした。

一卓に使用するすべてのカードが入ったストレージ配り、①②③と書かれた紙の帯で巻かれた山をその卓の人に開けて準備してもらう形が良かったと思います。おかげでサプライカードの構成ミスはありませんでした(大会ではよくあるミス)。次やるときもそうしようと思います。

記録&マッチングに関してはゆるドミスイスドローの形式を参考にさせていただきました。

一人一人に小さいスコアシート(A4を8分割したサイズ)を配って記入してもらう形ですね。16人規模の大会までなら十分対応できそうです。

PCなどの事前準備も必要なくマッチングと卓分けに関しても1プレイヤーに対して1枚が紐づいているためそれを配置すれば解決します。流石に歴史ある大会で採用されている方式は洗練されていました。これからもお世話になります。

皆さんにも概ね楽しめていただけたようでとてもうれしいです。もし改善点/不満点などありましたら旧Twitterなどで遠慮なくお伝えください。

また大会は開くかもなのでその時はこの経験をしっかり活かそうと思います。

最後に声をかけていただいたアジトベル様、参加していただいた皆様、ありがとうございました!

4.反省点

ここからは書き殴ります。
大会の反省点として大きいのは1戦目で勝利点が8枚で進行して終わった卓があったところですね。サプライや予言の数はかなり注意深く見ていたのですが勝利点枚数は意識がそれていました。
正直事前にそういうミスが起きることを想定すらしていませんでした。殆どの参加者が2人戦メインということで8枚に慣れていると起こり得ますね。
次はしっかり周知しようと思います。

あと事前に告知していた特別賞を準備していなかったのは明確に私の落ち度です。大会で入賞の目がなくても楽しめるように特別賞を作るのが私の常なのですが今回は全く思いつきませんでした。

特別賞とは言ってランダム要素で誰か選んで表彰しても嬉しくなくて、できるだけその人が掴みとった!やったぜ!となるものを用意したいとは思っています。

最初は大会開始時のスコアシートに謎の数字(4~6)を書いて置き、その数字と順位が一致した人に予言賞!とか考えていましたがあんまり面白くなさそうなので没にしました。次に大会開くときのネタは考えていますので次はご期待ください。

あと9人での3戦スイスドロー(3人戦3卓)はスコアpt(1位6pt-2位3pt-3位1pt-4位0pt)を調整するべきでした。

2戦目終了時点で必ず1位-1位の人がいるためその人が2位を取れば必ず1位になってしまいます。
今回は同率2位(HJ方式を採用せず同率の場合はptを折半)が発生していたので1位-1位-2位でも確定1位だったのは良くなかったですね。主にプレイが歪む的な意味で。

結果的に1位3回での優勝でしたが結局1位卓の各プレイヤーのプレイ方針には影響を与えているはずでもう少し考慮するべきでした。参加人数が直前までわからなかったですが試合回数は分かっていたので何人ならこう!みたいな場合分けを事前にしておくべきでした。

諸々含めて準備期間が少なかったかなーとは思っています。開催1週間前までは中止の方向で遊んでいたので1週間(お盆休みがなかったので実質的には準備期間は2日ほど)で準備を行ったのでどうしても時間が足りなかったですね。

もちろん開催できないよりはできたほうが100倍いいのでうれしい悲鳴なのですが次はもう少し余裕を持って準備します。直前はほぼ徹夜で準備してました。

5.大会の準備について

こっちは備忘録として残します。
オフラインでの大会実施って主に質量的な面でハードルが高いと思っています。卓分のカードが必要になりますからね。
私は活動は自分一人で行いたい(責任を取りたくないので)性質で一層大会のハードルは高かったです。基本的に紙の大会はドミニオンを持っている人に借りることが多いですからね。

なので昔はオンラインで大会を企画していましたが紙のほうがやっぱ楽しいよな~~~~~とは常に思っていました。
RisingSunが発表されてから大会を開きたいけどな~~~~~~とか思っていたところ、

全てプロキシで用意すれば解決するのでは???????

という天啓を得て開催に踏み切った所存です。
気軽に思いついて開催に踏み切りましたがこれ実は大変な労力でした。

まず私の信念で大会は全卓同じサプライにすることは確定事項でした。大会の楽しさはやっぱり他の参加者とプレイ体験を共有するところにあると思っています。
その結果、同じプロキシカードを40枚(4卓分)用意することになりました。

そもそも下敷きになるカードが必要で4卓だと銅貨などの共通サプライも含めると1卓500枚ほどのドミニオンカードが必要になります。
流石に基本カードはプロキシにはしないとしても準備するとして4卓1200枚ほどのプロキシを作る必要があることになります。思いついて開催告知したときには全く考慮していませんでした。

準備期間が間に合わないことを悟った私はドミニオン:基本を4箱買って基本カードのプロキシを作る必要がないようにしました。
そもそもプロキシの下敷きとなるカードが足りなかったので結局同じくらいドミニオンは買う必要があったとは思います。必要経費です!

それでもRisingSunのカードはプロキシを作る必要があるので1種類につき40枚ずつ印刷しました。
プロキシの印刷については本来のサイズよりかなり小さく、黒枠が見えないぐらいまでサイズダウンして印刷しました。スリーブが透明なのでプロキシの紙が裏から見えるとよくないですからね。

印刷後はカッターで切って糊でカードに張り付けてスリーブに入れる作業を黙々とこなしました。
私は作業時はアマプラでコナンの映画を流しているのですが、世紀末の魔術師→14番目の標的→戦慄の楽譜を全て見終わるまでかかりました。大体5時間。
次は絶対に裁断機を買って行うためもっと早く終わると思います。

その後はサプライを試合ごとにまとめて紙で巻いて……と雑務でしたが土曜日の夜から初めて終わったときには日が昇っていました。
寝坊したら終わり……と思いながら3時間ぐらい寝ました。起きることができて良かった。

そんなこんなで準備が大変という話でした。

あとカードの日本語訳はDominionOnlineから拝借したのですがドミニオンサイズにすると文字が潰れてしまうカードがあったので加工が必要でした。
特に横向きカードは殆ど文字が見えなかったです。画質の問題?

プロキシでの大会開催は正直グレー(というか基本ブラック)なのですが、ちゃんとRisingSun買いますので許してください!
大変でしたが作業の規模感や課題を掴めたので次はもっと省エネで準備できると思います。
お金の話は考えないようにしています。プライスレス!(ドミニオン本体&スリーブ&印刷代etc……)

というわけで最後書き散らしました。読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?