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〜訪問看護師として想う日々のあれこれ。訪問看護師たねあかし〜

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長年、訪問看護師として働いてきた、私自身の仕事観、考え方、私を支えるものなどの話です。
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2019年2月の記事一覧

こんな日は、つらい。

「もう、私、仕事を辞めたい。」 数年間、一緒に訪問看護をやって来た同僚からの言葉。 彼女は訪問看護を志して入社し、一緒にやってきた仲間。 今でも彼女は 訪問看護が好き。 訪問看護は楽しい。 というのに。 力になりたいと願うほど、力になれない。 支えになりたいと願うほど、自分の非力を知る。 誠実に向き合えば向き合うほど、傷つく。 命の重さを知れば知るほど、持ちきれなくなる。 訪問看護って、ほんとはそうじゃない。 自宅で過ごしたい方がいて 訪問看護を必要とされる方

「ふつうのこと」がふつうにできる

昨年、訪問看護師を対象とした、県立子ども病院での1日病棟実習に参加させていただいた時の話です。 私自身が実習生として教わる立場は久々で、少々緊張感を感じながら、実習病棟に向かいました。 私の小児病棟のイメージは、 「大人の病棟とは違って、お子さんばかりの病棟なので少しにぎやかなのだろう」 と思っていたのですが、うかがった病棟ではとても静かに静かに時間が流れていました。 ・・・・・・・・・・・ 私が担当させていただいたKくん。 人工呼吸器を使用されています。 今