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日本縦断旅行記2022-1日目

2022年8月下旬に実行した青春18きっぷでの日本縦断旅行の記録を記す。

きっかけ

昔から時刻表をめくって旅行した気分になるいわゆる「誌上旅行」が好きで、思いついた旅行を記録していく中で日本縦断旅行を思いついた。
そして時は経ち、大学生になった私は記録した旅行を実行しようと考え、まず日本縦断旅行を実行することにした。

旅行記

時は2022年8月17日、2年前から計画を温めていた日本縦断旅行を実行するため、私は高校時代からの友を道連れに北海道最北端、稚内へと旅立つことにした。

朝7時半過ぎ、私は今回の旅行の最初の列車に乗り込んだ。
それがこちら↓

武蔵野線E231系0番台を使用したしもうさ号

見慣れた車両、見慣れた駅。このとき私は縦断に行くというよりも通学しているような感覚が強かった。
とはいえ何も紹介しないわけにはいかないのでしもうさ号の紹介でもしておこう。

しもうさ号とは

しもうさ号とは、武蔵野線西船橋方面から大宮に乗り換えなしで行くことが出来る、まさに新幹線利用者のための列車である。1日3往復しかないので知名度はそこまで高くないと思われるが、便利なのでぜひ利用してほしい。
「しもうさ号」と名前がついてはいるが、追加料金はかからない。良心的な列車である。

話が脱線してしまった。本題に戻ろう。

大宮に着いた私は新幹線に乗るべくホームへと向かった。思えば東北新幹線に大宮から乗るのは初めて。新幹線で北海道に向かうという非日常的な事実にワクワクを感じながらはやぶさに乗り込んだ。

E5系はやぶさ

長い。長すぎる。鼻が長すぎて写真に入りきらない。この鼻の長さこそが日本の営業列車最速の320 km/hを出す秘訣なので仕方ないのだが…

北海道上陸

新幹線に揺られること約3時間半。序盤こそ友人と話をしていたものの途中から睡魔に負けて青森県内ではぐっすり…
その後青函トンネルのタイムラプスを撮るなどして無事北海道上陸。しかしこの旅、北海道に着いてからが長い。まだこの時点で乗車時間の1/3程度しか終了していないのである。えぇ…

しばらく乗ることはないであろう(とこの時は思っていた)新幹線に別れを告げていざ札幌へ。簡単に書いているが函館~札幌間は約300 km。東海道本線で言えば東京~豊橋間くらいある。遠い…

キハ261系北斗

「これは電車だ」と言われても違和感ないレベルの見た目と性能。新幹線が未発達の北海道では特急列車のレベルが高い。夏休み期間ということもあって自由席車内は混雑していたが座れさえすれば全然問題なし。またしても約3時間半ウトウトしながら札幌へと向かった。気動車特有の揺れが眠気を誘う…

昼食のかにめし

睡魔に襲われる前に昼食。本当はかにやのかにめしが食べたかったが短い乗り換え時間では探すことができなかった。とはいえさすが北海道の駅弁。美味い。
内浦湾の景色を見たり一瞬で過ぎ去る秘境駅・小幌の様子を見たり苗穂工場に停まっているノースレインボーエクスプレスに興奮したりしていると列車は札幌に到着する。

札幌駅

札幌到着

北海道第一の都市、札幌。列車を乗り継いだだけで来れているのが本当に意味分からない。出発から9時間かかったもののそれが一瞬のように感じた。北海道新幹線が全線開業したらもっとわけわからんままに札幌に着くんだろうなと思いつつ2.5時間ほど散策した。

工事中の道庁
札幌市時計台

さて、札幌駅に着いて2.5時間の散策でやることは3つ。
① 道庁を見学する
② 時計台を見学する
③ スープカレーを食べる
その前に北大に油を売っていたが乗り換えの間にできることはこんなもんだろう。札幌周辺にはもっと多くの観光地があるので本当はしっかり観光したいものだが…
というわけでほどほどに観光しつつ我々はスープカレーを食べにアマゾンの奥地へ…ではなく札幌の地下へ向かった。

スープカレー@奥芝商店

美味い。ただこれに尽きる。スープカレーは大きな野菜が煮込まれることなく入っているのが特徴だがそれが良い相乗効果を生み出している。この店ではベースとなるメニューの他にスープ・辛さ・無料トッピング・ご飯の量を選ぶことができる。私は5辛を選択したが辛さと美味さが共存していてちょうど良い塩梅だった。書いているだけでまた食べたくなってきたので札幌を出ることにしよう。

札幌駅舎

2日目は札幌を経由しないため大都会札幌に別れを告げてさらに北を目指す。

789系ライラック

いざ最北の駅へ!

夏休み期間とはいえこの日は平日。札幌駅は多くの通勤客で埋め尽くされていた。しかしライラック35号は自由席を3両もつないでいるため車内はガラガラ。それはそれで寂しい気もするが…
函館本線の札幌~旭川間には列車名の異なる2つの特急「ライラック」と「カムイ」が走っている。これらは走行区間も停車駅も所要時間も同じ。では何が違うのか。それは車両である。細かいことは省略するがざっくり言えばグリーン車がある方がライラック、ない方がカムイである。ライラックに使用される車両はかつて140km/hで青森~函館間を爆走していたため走行性能はかなり高い。札幌~旭川間で1.5時間かからないのは距離感がおかしくなる。(褒めてる)

旭川駅

夕焼けを見ているうちにあっという間に旭川に到着。11分という短い乗り換え時間でいよいよ日本最北の駅、稚内を目指す。

キハ261系サロベツ

稚内へ向かう本日の最終列車、サロベツはキハ261系の運行である。「同じキハ261系なのに北斗用とは顔が違い過ぎるではないか!」と思われるかもしれないが、製造が8年も違うため当然である。編成の大半が自由席であるライラックとは異なりサロベツは編成の半分以上が指定席だが、そもそもこんな夜遅くに稚内に向かう猛者は多くないため自由席が混雑することはなかった。
もはや懐かしさすら感じる気動車の轟音を立てて旭川を出発。既に20時を回っており外は真っ暗。名寄以北は大きな街が少ないため景色も見えず、3時間41分という長い乗車時間であるため車内では睡眠をとる人が続出。在りし日のムーンライトながらを思い出す光景であった。
そして稚内に到着。外は真っ暗でまともに写真は撮れず、この時既に23時47分ということもあり宿にチェックインするためこの日は足早に稚内駅を後にした。
この日の宿は「ゲストハウス モシリパ」さん。夜遅いチェックインにもかかわらず優しく対応してくれた。翌朝が早いということもあり早々に就寝。
1日目の旅行記もここで終えることにする。

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