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【コオロギ食についての研究情報】

一時期ほどに騒がれなくなったコオロギ食についてですが、
食の研究については変わらず進められています。

有効な内容もありますが、まだまだ見切り発車な部分が多いこの昆虫食。
昔から地域によっては食べる週間のあるイナゴや蜂の子などではなく、なぜコオロギなのか?
食の歴史になかったコオロギは本当に安全に食べることが出来るのか?

現在の研究情報に基づいてお伝えしていきます。

課題が多い

この一言に尽きると言ってもいいほどなのですが…
安全な食材として確定づけていくにはあまりにもクリアする課題が多い。
それが現在のコオロギ食です。

タンパク質について

コオロギ食のメリットを紹介する際にダントツなのがこの『タンパク質の含有量』です。

BCAAとは、運動時の筋肉でエネルギー源になる『バリン』『ロイシン』『イソロイシン』というアミノ酸の総称です。
筋トレなどで筋肉を増やしたい人などは、このBCAAにこだわってアミノ酸摂取をしている人も多いですね。

上の画像のように、BCAA含有量だけを見ると『クリケット』がダントツです。
クリケットと言っても、スポーツ競技の名前じゃないですよ。コオロギのことです。

この表示は事実でウソは無いんですが、実は根本的な課題がスルーされています。
後で説明しますね。

濃縮される問題について

タンパク質の話にも少しリンクすることですが、それとは別に『濃縮』の問題があります。

コオロギ食と言っても、見た目の問題などがありますから、今もっとも普及性の高い加工方法として『粉末化』されていますね。
コオロギパウダーとかクリケットパウダーとか、その他にもパット見ではコオロギの粉末だと思えないネーミングですでに市場に出回っています。

その粉末ですが、だいたい成分表などは『100gあたり』なんていう表示が一般的ですよね?

粉末100gって、もちろん生コオロギのはずはなく、乾燥コオロギでの計量です。
100gの粉末に必要な乾燥コオロギは1,000匹に該当します。
すんごい量ですよね。

で、この濃縮問題が、私たちの身体に、重大な疾病要素としても有名な『あの症状』を誘発してしまう可能性が高いと言われています。

これも後ほど詳しくお話しますね。

衛生管理と飼料について

食用のコオロギは、日本国内では『養殖用』として、野生のコオロギとはまったく違う環境で飼育されています。
完全に室内で、生まれた時から飼料として与えられるものだけを食べ、室内の衛生環境も整った中で育成されています。

では、これらの環境はどのくらい安全なのでしょうか?
養殖用として隔離して育てられたと聞くと、牛や豚や鶏など一般的な家畜と同じような安全性をイメージしやすいですが、
本当にそれらと同じレベルで見ていいのでしょうか?

見てはいけないなら、どういう点について問題視すべきでしょうか?

今回はこの3つについて、以下で明らかにしていきます。

それ以外にも国際的な衛生管理局が発表している論文などもありますが、
日本語訳はされていないので、国内では情報がありません。
これについては次回の記事で取り上げます。

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