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はじめての"オープンマイク"vol.2出演編

いつかはライブで自分の好きな曲を演奏したい。

そんな思いを胸に、日々練習をしているけど、
思ったように上達しないまま、毎日が過ぎていく。

すると段々モチベーションが落ちてきて、
いつの間にか練習頻度、時間、共に右肩下がりになっていませんか?

私も全く同じでした。

しかし、

私がやりたいのは、
練習ではなく、ライブ出演であり、
練習はライブ出演のための準備であることを再確認した私は、
自分の実力を棚に上げて、ライブ出演を決意します。

そして、自分でライブ出演の方法を調べていくなかで、
「オープンマイク」という、
手軽かつ安価にライブ出演が可能な仕組みがあることを知り、

「百聞は一見に如かず」ということで、
下見に出かけたところ、
”こんな楽しいこと、どんどんやらなきゃもったいない!"と、
オープンマイクに魅了されてしまいました。
※ここまでについての記事はコチラ

この記事は、
私のオープンマイク初出演時の体験談です。

私が、出演申込から出演まで、
何を考え、行動し、
何に驚き、感動し、
そこから何を得たのかについて、まとめています。

私はオープンマイクへの出演を通じて、
楽器初心者が、高いモチベーションを維持し続けるための秘訣、
楽器初心者が上達するための秘訣を掴むことができました。

この記事には、そのエッセンスが散りばめられていますので、
ぜひ最後まで読んでください。

行動開始

下見をしたことでオープンマイクに一段と魅了され、
オープンマイク出演の決心を固めた私は、より具体的な行動を起こしていきます。

まず、出演するオープンマイクの日程の確定です。
下見に行ったお店はHP上にオープンマイク開催予定日を掲載していたので、
それらの中から、曲練習などの準備期間などを考慮して、
出演日を決めました。

出演日を決めたら、お店に申込み(確かHP上の申込フォームからだったような・・・)をしました。
この時に一緒に、お店から借りる機材についても確認しました。

演奏する曲に、ピアノ弾き語りの曲があったので、
お店の電子ピアノのメーカー・機種を確認しました。

さぁ、これでもう後には引けなくなりました。
腹を括って、練習に励むのみです。

1曲を弾ききることの難しさ

という訳で、本番に向けた練習を始めたのですが、、

難しいフレーズや、苦手なフレーズを弾けるようにするのは、
ある程度反復することで克服できたのですが、

1曲を暗譜し、
最初から最後までミスなく演奏できるようにするというのが、
本当に、、大変でした。。

どうしてもどこかでミスしたり、
フレーズを忘れてしまったりする。

難しいフレーズを弾けるようにすることとは、
全く別物の力が必要だと感じました。

しかも当日の演奏曲は3曲。。

もう、必死になって練習しました。

この時は、いわゆる本番のない、
レッスン課題曲の練習では出ることのない集中力で、
取り組むことができました。

しかし、やっぱり、
いつ、どこで、誰の前でも、何回弾いても、
ミスなく弾けるというレベルにまでは、
達することはできず、、

本番一発勝負でミスなく弾けるかは、
蓋を開けてみないと分からないという状況で、
本番当日を迎えることになりました。

あと、演奏前、曲と曲の合間、演奏後に何を話すのか、
についても考えました。

演奏の方に手いっぱいだったため、
こちらは、
自己紹介と演奏曲の説明(誰(アーティスト名)のいつリリースした曲か?くらい)だけのシンプルな内容にするしかありませんでした。。

本番当日

さて、本番当日。

平日でしたが、
夜のオープンマイクに備えて、
その日は仕事を休んで、朝から一日練習してから家を出ました。
※それでも、やっぱり、いつでも、どこでも、ミスなく弾ける水準には達しませんでした。。

オープンマイク会場へは公共交通機関を使って行ったのですが、
道中はずっと、その日の演奏曲のイメージトレーニングをしていました。

頭の中で、
ステージに上がる、
挨拶をする、
曲を演奏する、
あれ?あそこのフレーズのコードは何だったっけ?
やばい!!
楽譜を見直す。
不安になる。
ここまで来たんだから、なるようになるさ、と開き直る。
でもやっぱり不安になる。

こんなことを繰り返しながら、
会場に向かいました。

入店し、受付を済ませると、
お店の方から、「〇番目になります。」と、
自分の出番が何番目かを告げられました。

リハーサルはなく、一発勝負なのですが、
オープンマイクの開演前の時間で、
当日借りる電子ピアノの設定方法等を確認しました。

その後は、客席で自分の出番を待ちました。

客席からステージ、そして会場全体を見まわし、

「あぁ、今日は俺があそこに立って歌うんだなぁ。
ステージから見える景色ってどんななんだろう?
けっこう照明が当たるから、客席はあんまり見えないのかな・・・」

とか、ぼんやりと考えていたような気がします。

この店のオープンマイクの常連と思われる方々は、
リラックスした感じで、
お店の方や他の常連の方々と談笑したりしていました。

そうこうしている内に、
オープンマイク開演の時間になり、
オープンマイクが始まりました。

客席で他の出演者の演奏を聴きながら、
自分の出番を待っていましたが、
自分の出番が近づくに連れ、緊張は高まっていきました。

そしていよいよ自分の出番が来ました。

お店の方に促され、
客席からステージに向かいます。

この時が一番緊張していたように思います。
緊張で足が震えました。

震える足のまま、機材のセッティングをし、
よし終わった、後は演奏するだけだ、となったところで、
顔を前に向けました。

とにかく前を向いて、
とにかく笑顔で、
とにかくゆっくり話すということだけ考えて、
自己紹介をしました。

自己紹介を終えたら、
さぁ、演奏です。

足だけじゃなく、
指が震えます。
手にも変な汗かいてましたが、
演奏スタート。

ゆっくりと、とにかくゆっくり、
リズムが崩れないように、、と思って弾き語りましたが、
やっぱり早くなる。。

そしてやっぱりミスもでる。

もう一杯一杯。。

それでも、笑顔は忘れずに、
一生懸命に弾き、歌いました。

ふと、気が付くと、
客席の方々が、私の演奏に合わせて一緒に歌っている。

私が演奏した曲が、
誰もが知っている歌手の、
誰もが知っているヒット曲だったからかもしれないけど、、

今までに感じたことのない、一体感を感じました。
しかも、その中心は自分。。

こんな感覚は本当に生まれて初めてで、
嬉しい、楽しい、気持ちいいがMixされたような、
最高の気分でした。

そして3曲の演奏を終えました。

細かいミスはたくさんしたけど、
とにかくやり切った充実感に浸りながら、
ステージを降りました。

すると、
その日出演した人のほとんどから声をかけられました。

歌がすごくよかったよ
あの曲はやれないのか?次はぜひやって欲しい

演奏前の自己紹介の時に、
今日がオープンマイク初出演であることを言ったからだと思いますが、
とにかく温かく、優しい、励ましの声をいただきました。

月並みな表現ですが、
本当に嬉しく、励みになりました。

そして何より、
自分が「音楽をやっている人」の仲間入りができたように感じました。

これは家で独りで練習しているだけでは、
得られない感覚で、、

みんな頑張ってる。
俺も俺でずっと頑張っていこう。
そして、また、ここに戻ってこよう。
次は、もう少し上手くなって、戻ってこよう。

その日、自宅までの帰り道の間ずっと、
頭の中で何度も何度もそう思っていたように思います。

オープンマイク初出演を終えて・・・

初めてのオープンマイクを終えた私は、
改めて楽器初心者が「ライブ出演すること」の
意義について考えたのですが、、

この2つに集約されるのではないかと。

それは、「モチベーション向上」と、
「レパートリーと自信の獲得」です。

まず、モチベーション向上についてですが、

これは、ライブ出演をすることで、
独りで練習していると陥りがちな、
ネガティブ・スパイラルから抜け出すことができるということです。

独りで練習していると、

思ったようには中々上達しない、
上達はするんだけど、すごぉ~くゆっくり。。
ずっとずっとこのままなんじゃないかと思う。
頑張って練習したところで、意味ないんじゃないか・・・

こうして、、
モチベーション低下

練習頻度・時間共に低下

成長スピードますます低下

上に戻る

こういうネガティブ・スパイラルを数回繰り返し、挫折。。

ライブ出演には、
このネガティブ・スパイラルから脱出させる力があります。

ライブ出演する人は、
程度の差こそあれ、何らかの前向きな想いを持って出演をします。

その前向きな人たちと同じ時間・場所で、同じ空気を吸うことで、
自分の中に自然と前向きなパワーが入ってきます。

そして、何より、「一人じゃない」と思える。

上手い人、そうでない人、
時間がある人、そうでない人、
みんな色々あるけど、
みんな自分なりに頑張って準備して、
今日、ここに来ている。

俺も頑張ろう。

そういう気持ちになることができます。

頑張っている仲間から、
前向きなパワーを吸収し、
また練習に精を出す、そんな力をライブ出演は与えてくれます。

次に、レパートリーと自信についてですが、、

これは、一発勝負の本番で、
1曲をミスなく弾ききるための練習を通じて、
初めて出来上がるものだと、痛感しました。

本番だからこそ出てくる、
失敗したくない、
上手に、ミスなく演奏したい、という気持ち。

その気持ちが、
練習量を増やし、集中力を上げる。

結果、一発勝負の本番でミスなく弾ききることができる
自分のレパートリーが出来上がるんだと思います。

そしてそれがそのまま自分の自信になるのです。

私も、この記事を書いている今、
次のオープンマイクに向けた練習をしています。

コロナ禍でライブ出演が難しかった時期は、
やはりモチベーションが落ちました。

しかし、状況が改善されてきて、
ライブ出演を具体的に考えることができるようになってからは、
モチベーション高く日々を過ごすことができています。

あの日のあの一体感、
俺も音楽をやっているんだ、
俺もみんなと一緒に頑張ろう、

あの高揚感をまた感じたい。
だから今日も練習します。

ライブ出演にはそういう力があります。

自分はまだまだ時期尚早、、

とか、、

頑張って時間作って練習したところで、
どうせ私なんか、、

とか、、

そんなこと考えている暇があったら、
オープンマイクで弾く曲を決めて、
オープンマイクに出演してください。

人生変わりますよ。












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