ケアマネジャーが本来の力を発揮するために
どうもボブです。
介護のケアマネジャーの仕事をしています。
ケアマネジャーの仕事を始めて約6年。
現在主任ケアマネジャーとして事業所の管理者をしていますが、6年経った今思うことは、
「売上からみると採算がとれずに赤字事業になることが多い」
「黒字にするには35件持たなければいけない」
「35件持つと、丁寧な支援ができなくなる」
そんなジレンマに陥ります。
今日事業所でこんなことを言われました。
「私36件担当を持っていますけど、実質入院している方の調整とか含めると40件の動きをしています。ミスも増えてきて、本当にキツイです。これがいつまで続くんでしょうか…」
このケアマネジャーも決して怠けている人ではないんです。普段ミスなく仕事をこなしてきた人がさすがにペースが崩れてきた。経営のことも理解しつつも悲痛な心の叫びだと受け取りました。
なぜこうなってしまうのか?
会社として35件目標を設定され、必死に36人の利用者様のケアマネジメントを行なってきたものの、限りがある業務時間の中でオーバーワークになっている。
実際に私も「ケアマネの担当件数は30件までが適切に困難事例もこなしていける件数」だと個人的に思っています。ただ会社としては「赤字になっては困る。」というスタンス。
介護保険でケアマネが得る収入は、
①基本単位(介護度によって変わる)
②加算の算定(初回や入退院時などに算定)
③特定事業所加算(主任ケアマネ)
主に上記3通りから収入が入りますが、どのように増やすかを考えると、
①介護度の高い利用者を増やす
②取れる毎月の加算は必ず取る
③ケアマネを増やして上位の特定事業所加算を算定する。
方法としてはこのくらいです。
ただ、それもすでに行なっている中でケアマネが適正に30件以内の件数に抑えながら収入を増やすとしたら、「介護保険とは別の事業で稼ぐ」しかないのではないか?と思います。
例えば、
・地域住民や事業所向けの講演を有料で行なう
・認定調査を委託する。
・地域の困りごとを聞き取り、地域に必要な介護に関するインフラ整備を行なう
・別事業として自費サービスを立ち上げ、入退院時の支援などを行えるようにする
他にも考えればいろいろだと思いますが、「前例がないこと」については(特に自費サービスについて)役所や会社にしっかり確認をしながら進めていく必要があると思います。
ただ、「介護保険に頼るだけでは、ケアマネは本来の力を発揮して仕事ができない。件数に追われるだけになってしまう」そう感じます。
今までのままで「どうにかしてもらおう」「会社はわかってくれない」というのではなく、「どうやったら会社も利用者様にとっても良いのか?」を考えていく必要があると思います。
本来のケアマネジメントをしっかりやって、堂々と支援ができるようにしよう。
そのためには「介護保険だけが収入減」という状況を脱する!!そう決意することが重要だと感じました。
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