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蒲郡G2第7回レディースオールスター俺用まとめ(予習編)

レース展望


 一番の注目を集めるのは守屋美穂だろう。18213票を集め、ファン投票1位でドリーム戦1号艇にも選出されている。桐生で行われた昨年のこの大会では4カドまくりで優勝。芦屋レディースチャレンジカップ、芦屋モーターボート大賞に続きGⅡ3回目の優勝を果たした。大会初の連覇が懸かる今年の舞台、蒲郡でも2019年のヴィーナスシリーズで優勝実績があり、相性は悪くない。
 その守屋を含むクイーンズクライマックス優出組がやはり、シリーズのV争いをけん引しそう。ともに2コースからクイーンズクライマックスを連覇した田口節子は、当地でも過去4Vと実績が光る。昨年9月のヴィーナスシリーズでも優勝。ティアラ戴冠までの終盤の勢いを加速させたのも記憶に新しい。
 遠藤エミも虎視眈々。昨年は3月の大村クラシックで女子初のSGVを飾り、また、女子で初めて年末のグランプリにも出場。年間の獲得賞金も8266万8200円で女子史上最高金額をマークするなど数々の記録を塗り替えたが、新年を迎え、また新たな気持ちで挑戦してくる。
 悔しさをぶつけるのは平高奈菜。クイーンズクライマックス優勝戦では1号艇をつかみながら田口に差しを許し、準V。同大会では2020年にイン速攻で初のGⅠタイトルを手にしているが、ここ2年はともに1号艇ながら3着、2着と敗れており、雪辱したい思いは強いはずだ。
 混合GⅠを含むGⅠ3Vの実績を誇る平山智加もテクニックで舟券に安定して貢献。昨年のクイーンズクライマックスで優出3着の長嶋万記も、抜群の相性を誇る蒲郡でGⅡタイトル獲得に向け、闘志を燃やして参戦してくる。
 得票数2位と4位でドリーム戦にも選出されたのは大山千広倉持莉々。大山は昨年10月の丸亀でレース中に骨盤骨折という大ケガを負い、長期欠場を余儀なくされたが、最年少でレディースチャンピオンを制した思い出の地・蒲郡は復帰の舞台にふさわしい。着実に地力強化してきた倉持は前期女子ナンバーワン勝率もマークし、乗っている選手だ。そして最も勢いにある滋賀支部で、昨年レディースチャンピオンを優勝した香川素子もV戦線に加わってくる。
 個性派レーサーも参戦。〝三重のまくり姫〟高田ひかるは伸び重視のセッティングで豪快なまくりを連発。チルト3度の攻めが魅力の堀之内紀代子も、その攻撃スタイルが評価され、ファンの投票を集めた。堀之内にとっては、この蒲郡で仲道大輔がチルト3度にセッティングしていたエンジンを引いたのが、スタイル変化のきっかけなだけに、今大会は結果を残したいところだろう。
 他にも走るたびに女子最年長勝利記録を更新する日高逸子、10年連続クイーンズクライマックス出場の寺田千恵、GⅠ2勝の松本晶恵、勝負強さが光る鎌倉涼渡邉優美中村桃佳も勝ち上がるだけの力を持っている。
 迎え撃つ地元勢もレース巧者の細川裕子に、女子屈指のスタート力を持つ宇野弥生大瀧明日香水野望美出口舞有子と実力派そろいで気合もみなぎっている。
 また、若手でもスタート的確な中村かなえ西岡成美に、コーナー戦巧みな清水愛海と楽しみな選手が多く、スリリングで華やかなレースが期待できそうだ。

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A1レーサー


出場メンバー中、2023年の適用勝率3位は寺田千恵(7.13)。1995年後期にA1初昇格を決めてからA1在籍は51回。途中で産休があったため連続ではありませんが、長きに渡って女子の第一線を歩んで来ました。当地は1999年に4コース差し、2020年のGⅡレディースチャレンジカップは3コースからの差しで優勝。どちらもイン逃げでないところが寺田の個性とも言えるでしょう。
 5位は堀之内紀代子(7.08)。これまで8度のA1歴がありましたが、6.57が最高でした。ところが、前期は自身初の7点アベレージをマーク。また、蒲郡は9月のヴィーナスシリーズでチルト3度に初挑戦して活躍したことは記憶に新しいです。大技をマスターして攻撃力がアップしており、取り付け情報から目が離せません。
 6位は田口節子(7.07)。前期はSGを4節走ったこともあり勝率を落としましたが、それでも7点台をキープすることが出来るのは地力が高い証しでしょう。蒲郡は9月のヴィーナスシリーズを含む4Vと相性はまずまず。持ち前の速攻力は優勝候補の一人です。
 8位は長嶋万記(6.85)。通算優勝35回中、4Vを飾っているのが地元の浜名湖、尼崎、そして蒲郡。参戦した節数を比較すると浜名湖56節、尼崎25節、蒲郡は20節と当地のV確率が最も高いです。10月の男女混合戦では2コースからインの鈴木勝博を差し切って優勝。ガマシママキの異名は健在です。
  9位は岩崎芳美(6.83)。前期は5・6着が減って勝率がグッと上昇しました。3年前のレディースオールスターでは地元で感動の優勝劇。あの時以来、美酒からは遠ざかっていますが、ムードは良好です。
 10位の鎌倉涼(6.81)は、蒲郡で2優勝。9月のヴィーナスシリーズでは俊敏なコーナーワークで優出を果たしており、引き続き水面相性は悪くないでしょう。
 12位の中村桃佳(6.74)は、5年前にびわこで開催された当大会で優勝ボードを掲げました。また、11月鳴門のレディースチャレンジカップでは、6コースからまくり差しで優勝。快ショットから繰り出すスピード戦は脅威です。
 13位の浜田亜理沙(6.65)は、外コースを苦にしないのが強み。特に6コースの成績が良く過去一年間で37走して20回も舟券に絡んでいます。
 15位タイ(6.62)には松本晶恵平山智加の同期が並びました。どちらもティアラを被った経験があり、松本は2016年、18年とどちらも平和島のPGⅠクイーンズクライマックスを制覇しています。蒲郡も2020年3月に優勝を飾っており、いつ来てもモーターを仕上げる印象です。平山は女子のGⅠタイトルよりも先に尼崎GⅠ周年記念を獲った勲章を持っています。向上心が高くお手本とも言える存在です。
 A1返り咲きを決めたのが17位の香川素子(6.61)と18位の川野芽唯(6.43)。香川は昨夏のレディースチャンピオンで女王の仲間入り。川野は2015年のクイーンズクライマックスでGⅠ覇者の仲間入りを果たしました。
 20位(6.34)の渡邉優美は、2021年にクイーンズクライマックスへ出場。昨年は多摩川と芦屋(2回)で合計3回の優勝を飾りメキメキと力を付けています。
 21位(6.28)の櫻本あゆみは、2020、21年にレディースチャンピオンで優出。また、3度のA1は全て夏場での成績だけに、冬場のエンジン出しが課題になりそうです。
 22位(6.24)の落合直子は、ギリギリでA1ボーダーに踏みとどまりました。これまでに2期続けてA1になったことはなかっただけに、この踏ん張りが今後への吉兆となりそうです。

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A2レーサー



日高逸子(6.23)は還暦を迎えてもさばきに衰えがありません。前田紗希(6.00)は前々期にA2へ昇格。前期は江戸川で初Vを成し遂げ6点台に乗せて来ました。大豆生田蒼(5.98)もすっかりA2に定着。当地では2021年2月の男女混合戦で優出2着と奮闘歴があります。魚谷香織(5.92)は3度の産休後に必ずA1に戻っています。今期はA2ですが、潜在能力に陰りはありません。西岡成美(5.89)は5点B1が続いていましたが、A2に初昇格。スタートの速さがセールスポイントです。富樫麗加(5.86)はターンの時に舟を奥で返してくるのが特徴的。デビュー初優出で6コースから初Vを飾ったように大仕事を成し遂げる可能性を秘めています。深川麻奈美(5.81)は元々5期前にはA1だった実力者。2020年の当地レディースチャレンジカップでは優出(3着)を果たしています。中村かなえ(5.74)はスタート一発が魅力。穴党ファンからは常に熱視線を送られています。中田夕貴(5.72)もスタートが持ち味。行き足が仕上がると1着を並べます。高憧四季(5.62)は売り出し中の一人。若手ですが、2コースからの立ち回りが上手です。山下友貴(5.55)は、当地での優勝歴があり、2020年には連続優出と活躍するイメージです。加藤綾(5.48)は持ち前の粘り腰が復活。13年振りにA2に返り咲きました。清水愛海(5.45)は127期のリーグ勝率1位&修了記念競走の優勝者。9月の当地ヴィーナスシリーズではデビュー初Vまであと一歩のところまで迫りました。超逸材の走りに注目が集まります

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B1レーサー

清水沙樹(5.29)は、F2で事故点が高くなり前期はA2ボーダーを超えられませんでした。とは言え、通算6Vを挙げるなど勝負のポイントは心得ています。勝浦真帆(5.11)は、不思議なことにまだ優勝やA2経験がありません。それでも平均スタートタイミングがコンマ12と明確な武器を持っています。ここ3期はB1に甘んじている佐々木裕美(4.87)ですが、昨年も3月に津のGⅢオールレディースを優勝しています。生田波美音(4.68)は、派手な活躍こそしていませんが、4点台半ばを続けステップアップへの土台を作りました。川井萌(4.67)は前期21本の1着をゲット。デビューからの3期間で9勝だったことを思えば、大きく成長しています。西岡育未(4.64)は道中で勝負するタイプ。全着順で3着が一番多いのが特徴です。山川波乙(4.59)は、芦屋、桐生に続く3年連続での選出。まだ1着を取っていないだけに今大会は決死の思いで走ります。深尾巴恵(4.51)は第1回大会(宮島)と第3回大会(児島)に出場。4年振りの参戦に気持ちが高まっているでしょう。野田なづき(3.62)は、昨年に続いての選出。前回は一度も舟券に絡めませんでしたが、一年間の成長を魅せたいところです。宮崎つぐみ(3.50)、刑部亜里紗(3.32)、野田彩加(3.09)、北村寧々(2.53)はレディースオールスター初出場。まだ優出歴はなく実績がないのは百も承知ですが、全国にアピールするチャンスをもらいました。あっと驚かせるシーンに期待です。

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出場選手

https://www.gamagori-kyotei.com

前検情報


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初日出走表


BOAT RACE

毎レースここに短評書ければいいな。

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