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北マケドニア共和国へ

朝起きると熱は下がっていた。喉は相変わらず痛い。
スウェーデン対日本の試合も観れず部屋でただひたすら寝ていた。日本は負けた様だ。
脂汗をかいて、ビタミン剤とリンゴ一個、庭で採れたというプラムを幾つか、ヨーグルト少しを食べた。
喉が痛すぎて飲み込めない。
今日は一日晴れていた様で、14時ごろ初めて外に出たら生温い風が吹いていた。
17時半のバスでシムルスハムンに行き、列車でマルメー、そこから乗り継いでコペンハーゲン空港に向かう。
7月から1カ月以上も家族3人で四六時中過ごしていた。職場の友人から「人生で一番長く子供と過ごす事になるかもね」と言われたが、その言葉通りになりそうだ。なので11日間だけの別れだが寂しさが込み上げる。

一つ電車が急にキャンセルになったが、余裕を持って空港に着けた。北マケドニアまではWizzairというLCCで約2時間。荷物預かりが出発2時間前と知らずに機械でエラーを連発し焦ったが係の人が優しく教えてくれた。
スウェーデン、デンマークで8月から実施すると言っていた例のコーラン事件による出入国警備の厳重化なのか、手荷物検査がとても長い。

7月にストックホルムからベルリンに行く飛行機では超ユルユルで、封の開いた飲み物ですら機内持ち込みオッケーだった。(8月のベルリンからコペンハーゲンの便では今回と同じく厳重だった。)
さらにEEA圏を出るのでイミグレもあり、長い列になっていた。


少ない深夜便で北マケドニア行きというレアな便なので、顔の系統も独特な人たちの後を付いていけば良い。
最後の入場ゲートをやっとくぐると、バスで飛行機の場所まで移動する。2台の路線バス満タンに詰め込まれ少し遠くに連れてこられた。
飛行機に乗り込み定刻を過ぎても一向に出発しない。機内は蒸し暑く子供が泣いている。定刻の30分後、やっと「テイクオフ」とアナウンスされて飛び立った。
夜中のフライト、狭い座席、寝ようにも寝れない!
途中揺れたりしたが無事着陸。すると皆んなが拍手喝采。お国柄なのだろうか?真ん中の席の僕は両脇の人とハイタッチした。
到着時刻は定刻通り。全て計算の上だったのだ。

空港で荷物を受け取り出口を通ると、お迎えのタクシー運転手さんが僕の顔の画像をスマホに写しながら待っていてくれた。
マケドニア語で「ありがとう」ってなんて言うんだっけ?と検索すると「Благодариме」と出てきた。ブラゴダラムと読むらしいが全く読めない。発音もわからないまま運転手さんに何度も言ったが、いまいち?深夜の高速を140キロでホテルまで送ってもらった。

今夜からマケドニアの生活が始まる。
時刻は午前3時を回ってしまった。寝なければならない。

2023,08,11

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