ヨーテボリ美術館
朝7時過ぎに起床。曇り空で風が強い。
今日はホテルをチェックアウトするので荷造りをして軽い朝食。フロントに荷物を預けて美術館に向かう。
Googleマップが使い物にならないほど工事している。地元の歩く流れに乗れば大体通れる。
美術館に到着すると中学生くらいの学生が沢山美術館前の広場に居た。社会科見学か?ヨーテボリはマルメーやストックホルムに比べて顔立ちが北欧的?といった印象。浅黒い感じのメイクが流行っているのか、道ゆく女性は大半が小麦色の化粧をしている。
美術館の隣にコンストホールがあるが、残念ながら展示替えで明日オープンだった。
美術館は入場料900円。とても古い建物で巨大。受付横の企画展を見る。
Klara Källström & Thobias Fäldtの欧州を中心とした社会問題を深掘りした作品。
独自のスクラップ形式パネルを中心としたリサーチと考察が展示されている。
インターネットの記事や現地での取材と現品採取などジャーナリズム的な作品だったが、展示形式がカッコよく着眼点も素晴らしかった。
コレクションの展示を見る。展示室に向かう大きな階段脇にも作品がある。
そして圧巻だったのが最初の展示室だった。とても広い空間に古い石彫やブロンズと共に近年コレクションをセンスよく配置している。
建物の構造を上手く利用した展示形式がとても良かった。
独特な構造を作家性を活かしコレクションする。
立体の部屋を抜けると絵画のフロアが続く。
膨大なコレクションは、いわゆる誰もが知っている大御所から近代作家まで様々で、コンテンツごと年代関係なく展示されている。
年代は全く違うが、対比になる様な展示。
壁紙を色分けしたりとても心地よい展示空間が続く。
ここにもティンゲリーのキネティックアートがあった。ロープの中にスイッチがあるので誰も押さない。見回りの警備の人に聞くと押して良いよと言うので押した。ちゃんと動くことへの感動。
別の部屋には、ÄKE R NILSSONの「The Japanese」というタイトルのキネティックアートがあった。常に十字の筒が回転していて、バネに触れることでビヨヨーンとなる。
レンブラントの絵の中に写真を展示していたり、古いバレエの踊り子をモチーフにしたブロンズの展示室でコンテンポラリーダンスの映像を大きく映していたり
もう一つの企画展は色を題材に、とてもポップに展示していた。
もちろんワークショップルームもあり、沢山の素材を自由に使えた。古い建物故、光が少ないのが少し残念だったが。
お昼は市街地の広場でバーガーを買った。とても美味しい。風が強いが冷たい風ではない。
広場でトラックが駐輪していた自転車を轢いてホイールが歪んでしまった。広場のみんなが注目してリアクションした。運転手は頭を抱えて降りてきたが、そのまま立ち去っていった。
ホテルに荷物を取りに行き、中央駅に戻ってきた。16時40分に知り合いと待ち合わせしている。
マナーに関してのポスターがあった。
無事、妻の友人であるオスカルと合流出来た。ヨーテボリ郊外にある彼の家に向かう。バスに乗ると直ぐに畑の景色となった。
乗り継ぎのターミナル。歩道とかは無く無差別にバスや人、自転車が行き交う。オスカルが言うには、この方式が一番事故が少ないのだと言う。
途中、川を渡る為、バスごとフェリーに乗る。ヨーテボリは小さな島が連なった街で、橋が掛けられていない場所も多い。そういった所には政府が橋の代わりに大きなフェリーを配置して歩行者はもちろん、車やトラックも無料で渡れるようにしている。正しく渡し船。
徐々に橋を作りフェリーを減らしているらしいので、この光景も無くなっていくと言う。
オスカルの家に着いた。山の上にある集合住宅で、日本で言う広いメゾネットタイプの家だ。賃貸ではなく購入型でその区画ごとの組織があるという。
とてもセンスよく整理された家。オスカルは、裁判所で働く法律のプロ。学生の頃日本に来ていたので日本語が堪能で音楽の趣味も良い。実は、昨日見学した施設を立ち上げたのが彼のお父さんなのだ。彼女とこの家を買い、一緒に住んでいる。
基本的にベジタリアンでグルテンフリーなので、夕食は植物由来の物をたくさん食べた。二人ともスイカが大好きらしく、大きなスイカが常に冷蔵庫に入っていた。
2023,09,15
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