湖とヒッピー
8時前に起床。シャワーを浴びて朝ごはん。
今日は湖に行くらしく、朝食を終えて慌ただしく準備する。車で30分ほどの距離だ。
家を出る前に洗濯をする。洗濯機がないので皆んなシャワーの時に洗っている。そういえば、この村に下水は無いので全部垂れ流しだ。
車3台で向かう。この村に来る人はこのサイズの車じゃないと厳しい。そしてみんなマニュアル車。
ワインディングロードを抜け湖に着いた。先ずカフェでコーヒーやビールなど各々一杯好きなものを飲む。朝食後のコーヒーが無かったのはこのためか。
カフェの後は、スキー場を案内してもらう。冬はスキーの一大聖地となる程に賑わうと言う。とてつもなく長いリフトが何台もあり、現在草刈り作業真っ盛りだった。
湖畔にヒッピーのキャンプ場があると言うことで見に行く。車を止めて少し歩くと、それらしきオブジェや看板が目に入ってくる。
湖畔にトラス構造の十字架。マケドニアにはこのような大きな十字架が山の上など沢山設置してある。
車から降りて15分ほど歩くと、小さな焚き火を囲うヒッピーな人達がいた。この奥で4週間に及んだサマーキャンプ終了のセレモニーが行われていると言うので、さらに奥に向かって行く事に。
とても美しい湖の湖畔をひたすら歩く。水が透き通っている。ここは、ダム湖らしい。
更に5分ほど歩くと、それらしき住居などが点在してきた。
完全にそのマークがあったり、裸の人たちにすれ違ったり、皆んなニコニコして花飾りを作ったりしている。
そして到着した。
大きなティピの前に円形の焚き火場が石で作られていて、森や浜辺でいろいろな人たちがくつろいでいる。
ティピの左手奥では、楽器を鳴らしながら数十人が座っている。ほとんどの人が服を着ていない。
焚き火場の前で女性としばらく話をした。
夏の期間、1ヶ月ほどヒッピー仲間が集まりキャンプをするのだと言う。今日はその最後のセレモニーが行われるらしい。
ここではテクノロジー禁止だと言う。(写真は禁止だった。)
そこにいる人たちはみな浅黒く、自然体で、笑っている。ミッドサマーの世界だった。
長居するのも悪いので15分ほどで来た道を戻る。
ダムによって沈んでしまった1850年建造の教会を見に行く。夏場は水位が下がるので中に入れるのだそうだ。
屋根が落ち、とても雰囲気のある状態となっている。祭壇が簡易的に作られ、蝋燭に火が灯っている。
辺りには古い陶片など沢山転がっている。
帰り道、水曜というのに沢山の人がレジャーをしていた。昨日までは閑散としていたのに、今日から夏休み?
マケドニアの人は国旗が大好きだ。過去の歴史からみて、独立心が強いのか。
今日も17時にお昼と夕ご飯が始まった。
皆んなよく歩いたので食欲旺盛ですぐに食べ終わった。
その後は、各々自由時間。
20時前に、ギリシャのマスティカを飲むセレモニーを行い、最後のプレゼンが始まった。
今日でみんなのプレゼンが無事終わり、23時からパーティー。いつの間にか80年代のロックポップスでダンスタイムとなっていた。
後半は、バルカン音楽と踊りで盛り上がる。肩を組んで脚で踊るのが定番のようで、皆んなでずっと踊っていた。
一時少し前に僕は離脱したが、まだ盛り上がっている様で、DJと笑い声が止まらない。
明日は地元の人に向けてのプレゼンがある。
2023,08,17
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