EIAは、米国のシェールオイル生産量

イランが300発以上のミサイルと無人偵察機でイスラエルを攻撃し、地政学的リスクが高まったにもかかわらず、今週初めの原油価格は反落した。 トレーダーはファンダメンタルズを重視し、価格を押し上げる前に石油市場にとってより具体的なイベントを待っているようだ。

- 米国では3月、掘削済みだが未完成の油井（DUC）が1年以上ぶりに4,522本となり、2月に比べ9本増加した。

- 通常、企業が破砕ログを蓄積し始めるのは、価格が上昇する時期や、米国の場合はパイプラインへのアクセスが容易になる時期を待っていることの表れだが、今年はそのどちらも当てはまらないようだ。

- EIAは、米国のシェールオイル生産量は986万b/dと、12月に記録した1,000万b/dペースを下回り、パーミアン盆地も停滞すると予想している。
- 先月、DUC数が減少したのはナイオブララとイーグルフォードだけで、2022年以降に550以上の井戸をfracklogから削除したパーミアン盆地でさえ、DUC数は4井戸増加した。

市場の動き

- 米天然ガス会社EQT(NYSE:EQT)は、Equinor(NYSE:EQNR)のアパラチア盆地の陸上資産および現金5億ドルと引き換えに、マーセラスおよびユティカ盆地の非営業権益40％を売却することで合意した。

- フランスの大手石油会社トタルエナジーズ（NYSE:TTE）は、アルジェリアのNOCソナトラックとティミムーン地域のガス田開発に関する覚書を締結し、同時にアルジェリアとのLNG契約を2025年まで拡大した。

- ブラジルのルラ大統領は、ペトロブラス（NYSE:PBR）トップのジャン・ポール・プラテス氏を解任する計画を中止したが、4月25日の株主総会を前に、同社の配当政策についてはまだ明確になっていない。

2024年4月16日火曜日

原油市場は、週末のイランの報復攻撃を注視していたが、少なくとも当面は、地域紛争が拡大するリスクは沈静化し、今週はブレントが1バレルあたり90ドルに戻した。 米国がベネズエラへの再制裁を決定した場合、価格は上昇する可能性がある。

OPEC、アンゴラに代わってナミビアを誘致。 アンゴラの損失から立ち直ったOPEC+石油グループは、アフリカのナミビアに積極的に働きかけている。ナミビアはまだ石油を生産していないが、2030年までに日量70万バレルまで増加すると予想されており、ブラジルと同様にナミビア当局を協力憲章に加入させようとしている。

ADNOC、BPの買収を検討 アラブ首長国連邦の国営石油会社であるADNOCは、1,100億ドル規模の英国石油大手BP（NYSE:BP）の買収を検討していると報じられた。

インドは発電事業者に生産継続を要請。 インドの経済成長は目覚ましく、同国は石炭火力発電所に対し、10月15日まで最大出力を保証するよう義務付けた。

地震がアメリカの塩水規制を強化する テキサス州鉄道委員会はすでにマグニチュード3.5以上の揺れを避けるためのガイドラインを策定しているが、マグニチュード4.4の地震がミッドランドを揺らした後、シェールオイル生産者は塩水処理に関する更なる規制に直面するかもしれない。

米英、ロシアの金属取引を禁止 米国と英国は、金属取引所に対し、ロシアで生産されたアルミニウム、銅、ニッケルの新規受け入れを禁止し、同時に両国へのこれらの金属の輸入を禁止し、LMEとCMEに影響を与えた。

ナイジェリアの送電網が再び崩壊 ナイジェリアの電力網は、アフリカのティヌブ政権が裕福な消費者向けの電力料金を230％引き上げ、このセクターへの26億ドル相当の補助金を廃止しようとしてからわずか2週間後に、すでに今年5回目の崩壊を起こした。

投資家が米国産ガソリンに強気に転じる マネー・マネジャーなどのヘッジファンドは、粘り強いインフ レと原油価格の上昇がガス価格を圧迫していることから、米ガソリン 先物に最大級の強気ポジションを構築しており、ナイメックスのRBOBの純 長は2021年1月以来の高水準となる84,926枚に拡大した。

カザフスタン、OPEC+の遵守を約束。 カザフスタンは、悪天候と暖房の必要性を理由に、3月にOPEC+の石油生産枠を131,000b/d超過したことを認め、イラクとともに第3四半期に過剰生産を補填することを約束した。

アメリカはベネズエラに計画に固執するよう警告。 米国務省はベネズエラに対し、マドゥロ大統領が政治的権利と今年7月に実施される公正な選挙について進展を示さない限り、ホワイトハウスは4月18日に期限切れとなる中南米諸国への一時的な制裁免除を更新しないと警告した。

中国、ロシアからの輸入で在庫を増加 中国の国営海洋大手CNOOC（HKG:0883）は、中国東部の東営港に新設した備蓄基地にロシアのESPO原油を買い集め、割安な原油でアジア諸国の戦略的備蓄を増強している。  

エクソン、ガイアナの第6プロジェクトに注目 エクソンモービル（NYSE:XOM）率いるコンソーシアムは、ガイアナのスタブロエク・ブロックを開発中で、南米で6番目の開発となる127億ドルのウィップテイル・プロジェクトを承認した。

中国の減産が現実味を帯び、銅が上昇。 銅先物は2022年6月以来の高値で取引され、1トンあたり9650ドルまで急騰している。衛星データにより、中国の製錬所の不活動率が8.5％に上昇し、2023年第4四半期の4％の2倍以上になったことが確認されたため。

石油サービス・メジャーはM&Aのプレッシャーを感じている。 SLBがChampionXを80億ドルで買収したのに続き、石油サービス大手のハリバートン（NYSE:H）とベーカー・ヒューズ（NASDAQ:BKR）も、米国の活動鈍化を追い風に、買収合戦に加わる圧力が高まるだろう。