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電車内で忘れ物を見つけた

棚の上にコートとマフラー

遠出をしておりました。電車で1時間半ほどのところへ。
主要駅で乗った電車は、私が乗ると同時に多くの人が降りていて、混雑はしていないけれど座席は埋まっているほどでしたので、私は真ん中の座席の前に立ちました。
ふと目をやると、目の前の棚の上にコートとマフラーがあることに気がつきました。しかしおかしなことに、その真下に座っている(私の目の前に座っている)お兄さんはコートを着たまま座っていて、服装の系統からしても持ち主ではないのでした。(私の勝手な判断ですが、人間観察が趣味の私には自信がありました。)そして隣の人たちも違うようでした。
次の駅で、そのお兄さんは棚の上など見向きもせずに降りていき、私は誰かの忘れ物の真下に座りました。真下からも何度もそれらを確認しましたが、一致する持ち主は近くにいないようでした。

私は粗末な人間

それらが誰かの忘れ物だと気づいてしまってからは、私は落ち着きません。人に親切にできなければ、当分のあいだ後悔して嫌悪感に覆われる人間なのです。しかし、堂々と行動することはできないので、いつもドキドキして汗をかきながら、その行動が逆に迷惑になっていないか正しさに怯えながら行動するのです。

困っている人を見つけた時には、大汗をかいて怯えながら親切にするか、行動せずに自己嫌悪に陥るかの2択なのです。

それでも人間観察をして周りの状況を推測することはやめられません。

ほとんどない私の長所の一つなのですから。

今回はまずそれが忘れ物だと判断してから、正しい行動について検索しました。駅員に届けた方がいいのか否か。
前者が正解であるとわかりました。
【参照】(もちろんアフィリエイトとかじゃありません。ただの証拠です、、。)
損保ジャパン:

JR北海道:

忘れ物は、届けられた駅で保管されるため、忘れ物に気づいた人はその駅まで取りに行かなければいけないとのことでした。つまり、終点まで誰も届けなければその人は終点まで、、。
忘れ物をした人のことは知らないし関係ないけれど私は前述の通りなので、

降りる駅に届ける決意を固めました。

調べたとおりに、乗った電車の時刻や号車の情報を準備しました。この時すでにヒートテックで包まれた私の身体は緊張で汗が吹き出していました。
自分でもおかしいと思っています。すみません。

遠出先で見つけたかわいいタイル

推理間違い、真の持ち主の登場

数駅過ごして、私の目的地の1つ手前の駅に着いたとき、対面に座っていた男性が立ち上がり、私の方に向かって歩いてきて

「すみません、これ自分のです。」
そう言って私の頭上からコートとマフラーを引き出して去ってゆきました。

完全に推理間違いでした。
おそらく、こうゆうことだと思います。

①主要駅までは車内が混雑していたため、その男性は私と同じ位置に立ち、 棚の上にコートとマフラーを置いて過ごしていた。
②私が乗った主要駅で乗客が減り席が空いたので、対面の席に座った。その際に棚の上のそれらを置いたままにしてしまった。

確かにその男性はコートを脱いでいてほかの人より薄着でした。
置き忘れた荷物の下に座った私が、真下から何度もそれを見ているため、男性も気が気じゃなかったでしょう。

私は粗末な人間2

だけど、私よりも先に男性が降りてくれてよかった。(荷物に触れてしまう前でよかった。)
持ち主が見つかってよかった。
何より、駅員さんに届けずに済んでよかった。
(この順番が私なのです、、。)

遠出先でみた夕焼け

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