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[NJSM]コアストレングスというトレンド

あるスポーツ競技が観戦者にとって楽しいものかどうか、それを決める要素の一つに競技展開や戦術の多様性があると思います。
複雑なルールは法則を生みやすく、法則が生まれると勝つための戦術は画一的になりがちです。

今のところNJSMは戦術の多様化に成功してはいるようです。
わたしも詳しくは知らないのですが、黎明期にはパワー一辺倒、パワーのある者が勝つ、故にパワーを最大限発揮するという戦術だけが見られていたこのゲームも、パワーに代えてテクニックや駆け引きを主な武器とする選手が登場してから、展開に多様性が見られるようになったとされています。

57・松岡などはその象徴なのかもですね。
57・松岡のような決してパワーに優れていないプレイヤーが最強プレイヤーとして君臨するという展開は初期のこの競技には見られなかったでしょう。

その一方で81・高田や100・照井のような選手は昔ながらのプレイヤーと言えるかもしれません。
重要なのは「昔の戦術でも勝てている」ということで、57・松岡が強いからみんな57・松岡のマネ、というふうにはなっていないあたりが面白さを呼んでいます。

それでも57・松岡の影響力は大きいようで、このタイプの選手は増えつつあるようです。
いわゆる4ケタ番台の選手には少数の例外を除いてパワーだけを頼りに対戦相手を蹴散らすタイプの選手はおらず、対戦相手の攻撃を受けても、自らの攻撃がかわされてもバランスとペースを崩さない試合運びで最終的に勝利を得ようというタイプが多いように思います。

57・松岡や4ケタ番台の多くの選手が得意とするこの戦術を可能にする能力について、しばしば「コアストレングスが強い」という表現が用いられることがありますね。

これまで「ストレングス」という言葉は昔ながらの戦い方をする81・高田のような選手が持つ能力とされていましたが?それとは別の概念としてこの言葉が頻繁に使われるようになりました。
これが注目され出してから、例えば18・門脇や30・近藤のような年々新規登録選手に押され続けていたベテランが復活を遂げたかのように勝ちはじめたのも面白い現象です。

今のところゼロ番台vs4ケタ番台というアングルが注目されるNJSMですが、パワー勢vsコアストレングス勢という見方をしてみても面白いかもしれません。

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