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[FDSKP]チトサンケの主張はアマチュアリズムの追求か?それとも?

FDSKPのビッグ9の一角《エリダヌス》を率いるチトサンケのちょっとした反乱が物議をかもしています。

要するに今のままのFDSKPには協力できないということのようですが、連盟理事長のジェフ・フーパー(《東京フリーディア》所属)との話し合いの中で示された要点をまとめると次のようになります。

  1. 《エリダヌス》は「連盟」活動への参加を見合わせる

  2. フォークダンサーの活躍の場が増えることそのものに異論はない

  3. ただし、FDSKPは財団主導ではなく連盟主導で行われるべきだ

  4. 要求が受け入れられない場合、新しい連盟をつくることもやむなしと考えている

《エリダヌス》はビッグ9の中でも2番めに歴史の浅いフォークダンスチームで、どちらかというとハト派が多いイメージがあっただけにチトサンケのこの発言は驚きを持って受け止められているようですね。

チトサンケの真意は?

発言をしたこと自体のインパクトもそうですが、チトサンケの真意がいまひとつわからないこともこの発言が論争を呼ぶ理由になっているようです。
チトサンケの真意について、巷間2通りの、そして真逆の解釈がされているようです。

商業主義への抵抗

チトサンケはFDSKPが過度に商業化されることについて抵抗を示していると解釈する人たちもいます。
フォークダンススポーツは愛好者のためのものであるべきだ、という一種のアマチュアリズムの追求ですね。
この件に関連して《オデッサ》のエースダンサー的存在であるスレッジハンマーが「フォークダンサーの活躍の場はダンスフロアーであり、バックステージではない」という旨の発言をし、暗にチトサンケを批判しましたが、逆説的ながら、チトサンケはスレッジハンマーのこの考えを持って今回の発言をした可能性があります。

(チトサンケが新団体をつくるとすればスレッジハンマーはそちらに合流するのではないかと見られていたため、これもまた驚きを持って受け止められました)

収益配分への異議

一方、チトサンケはFDSKPの今の収益配分について異議を唱えているという解釈もあります。
いまFDSKPは、他のスポーツで言うところのリーグにあたる「財団」と選手会にあたる「連盟」が手を取り合って運営されていますが、チトサンケは「連盟」の取り分が少なすぎると訴えているのかもしれません。

ファンにとってはまたかという思いですが、この裏には「財団」のいびつな成り立ちと実情があります。

FDSKPはいまの2期がつくり、3期がつなぎ、4期、5期、6期の現役時代に最初の最盛期を迎えた、という歴史があります。
現在まで続く「財団」ー「連盟」体制によるFDSKPはこの時に始まりましたが、「連盟」が代替わりを繰り返してきた(現在の執行部は17期)のに対し、「財団」の総裁ポストはもちろん、すべての役員の椅子は1期が独占してきました。

フォークダンサーの中には「2期以降こそが真のフォークダンサーであり1期は背広を着て金勘定をしているだけの連中」「1期が牛耳る財団はあとからやってきて先輩風を吹かせているだけの連中」と考える人も少なくなく、「財団」が「連盟」を利用して金儲けをしていることを快く思っていないフォークダンサーも多いのです。

FDSKPに限らずスポーツエンターテインメイントにとって、放送局がもたらす放映権料と支援企業がもたらすスポンサー収入はジャンルの存亡に大きくかかわるほどの影響がありますが、わたし個人的には「連盟」がこの部分をしっかりハンドリングするのは難しいと思っていますので、なんらか大人の組織が関わったほうが全体のためには良いと思っています。今の形の「財団」が適格であるかはわかりませんが。。。

大きな渦になる可能性も

重要なのはチトサンケの真意がどうであるにせよ、アマチュアリズム追求を志向するフォークダンサー、「財団」が現役を搾取することを是としないフォークダンサーのいずれもがチトサンケに共感し、期待を寄せる可能性があるということです。
それを思うとチトサンケはあえて真意をぼかした状態で主張をしているとも考えられるのです。

この問題について、連盟理事長のジェフ・フーパーは連盟総会で話し合いをするという案を出していますが・・・そもそも何をどう話し合い、何について決議するのか、混乱はまだ続きそうです。

ショプスカペトルカ~今日の一曲

それはさておき、チトサンケもコーラーを務めたショプスカペトルカです。
FDSKPではチトサンケのほか、グリム・ヘンダーソン(《オデッサ》所属)がコーラーを務めています。

ゆっくりの入りだしから徐々にペースを上げていきフリストパートへ。その後いきなり止まってそこから仕切り直しでさらに激しくなってゆく、表情豊かな一曲です。
ヨー!ハッ!!!!イ!ハ!ハッ!!!

動画は本場マケドニアのプロダンサーによるデモのようです。




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