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[NJSM]実力はホンモノ?(第9節)

今シーズンの台風の目は誰かと聞かれれば102・神尾、あるいは1002・木村と答える人が多かったと思います。
この両者の勢いはすさまじく、ノーシードでの開幕、1002・木村に至っては第4節からの参戦にも関わらず、第8節終了時点で102・神尾はシーズンポイントリーダー、1002・木村は4ケタ番台で唯一のセミシード獲得と押しも押されもせぬ強豪と認識されています。

が、ここにもうひとり出てきました。
決して新鋭ではありません。前から地味に参戦していた選手です。

もはや地味ではない選手の圧勝(Aサーキット)

第9節Aサーキットは豪華メンバー。57・松岡に、昨シーズン2位の46・平澤、一昨シーズン2位で8節優勝の81・高田と、79・石黒、98・古井、101・中井戸、1002・木村、84・奥原といった優勝戦常連がずらりと顔を並べました。

始まった予選、この中で飛び出したのは好調をキープする81・高田です。今シーズン3勝目を狙うべく、いま一つ調子のあがらない57・松岡、46・平澤をリードします。
また、このところ勝ちきれない試合を続けていた1002・木村が強い内容での勝利を続け、予選のポイントで、81・高田、57・松岡、46・平澤の直後につけます。

見慣れた展開・・・ではありますが、この第9節Aサーキットは少し、いや大きく今までとは異なります。
上に挙げたのは予選"2位"争いなのです。
優勝候補たちが激しいポイント争奪戦を繰り広げる中、そのひとつ上で連勝を続けたのは17・本村!
第7節の裏街道を強い内容で勝ち進みあれよあれよという間に優勝してしまった17・本村が、勢いそのままに全勝で予選を切り抜けてしまいます。

準優勝戦では92・川島、98・古井、101・中井戸を難なく下し(101・中井戸は7節に続く対戦でしたが、この17・本村を相当苦手にしているみたいですね・・・)、迎えた優勝戦では81・高田、46・平澤、92・川島、1002・木村、そして57・松岡を一蹴。
文句のつけようのない完全優勝を果たしました。

7節で「フロック」だとか「地味な現役生活を送ったベテランの最後のひと華」だとか言ってたのは誰だって話です(わたし含めてみんなですね。すみません)。

しかもこの完全優勝、このシステムになってから初めての「57・松岡に勝っての完全優勝」です。
これまでの完全優勝達成者は、57・松岡が出場していない大会で果たされたものか、あるいは57・松岡本人によるものか、でした。
完全優勝ってこんなに簡単にできるのかよと思うくらいあっさりとした達成でした。

ところでこの選手の強みってなんなのでしょうね?
パワーはある、でも上位陣はみなこれくらいのパワーは備えているはずです。テクニックもありそう。でもいわゆる職人タイプには見えません。それを思うとやはりコアストレングスとインサイドワークで勝負するタイプのようです。

※参考

気を吐く最古参と最新鋭(Bサーキット)

華やかなAサーキットに比べて少々寂しいメンバー構成となったBサーキット。前評判では今シーズン好調の19・見城が優勝候補筆頭に挙げられていました。
この選手もベテランながら今シーズンブレイク組かもしれません。

対抗馬と目されたのは59・本村。
Aサーキット完全優勝の17・本村と同名ですが、はっきり言ってこちらのほうが人気選手。前節優勝からの連勝を狙う「知ってるほうの本村」です。

2選手に続くのが77・原田、96・藤原、100・照井といったあたり。90・岡田、103・鮎川はブックメーカー的には一段評価を下げていたようです。

予選で飛び出したのは本命19・見城と96・藤原、そして1・玉木と1001・浪浜です。

1・玉木は現役最古参選手。ベテランなだけでなく強豪として知られます。
わたしのような前からのファンは「57・松岡の次に強い選手」というイメージがあるのですが、最近ははっきり若手に押されています。ここ3シーズンはシリーズランキングこそ7位につけていますが、内容はもうぎりぎり。今シーズンに至ってはシード落ちもあるかも・・・という状況です。

一方の1001・浪浜は4ケタ番台筆頭選手のはずです。40人いる4ケタ番台選手の中で研修で最優秀成績を収めていたと思います。
が、リーグ参戦後3節連続で予備予選落ち、その間に研修で自分より下の成績だったはずの1002・木村が大ブレイクし、セミシード獲得と大きく水をあけられました。
7節でようやく予備予選を通過するも予選の壁に阻まれ64ポイントどまり。崖っぷちで挑んだ8節ではついに実力を発揮して優勝戦まで勝ち進みましたが、59・本村、102・神尾らトップランカーにはまるで歯が立たず、現時点では優勝を狙える位置にいないと評価されました。

淡々と勝ち進む19・見城と96・藤原に対し、特に1・玉木には熱い視線が注がれ、会場ファンの大声援を受けて勝ち進みます。

準優勝戦1組では最古参と最新鋭が激突。90・岡田らを下し、見事両者ともに優勝戦進出を果たします。

優勝戦は19・見城、59・本村、96・藤原、99・東野との対戦。
一時1・玉木がトップに立ちますが、最後力尽き96・藤原に逆転負け。しかし堂々の2位で大会を終えます。
1001・浪浜は6位。

シーズン王者争いは?

A,Bともに盛り上がった今節ですが、その盛り上がりとは少し離れたところでシーズン王者争いも続いています。
Bサーキット優勝の96・藤原は目立たぬところで今シーズン3勝目。
102・神尾、85・源が休みだったこともあり、ポイントリーダーとなっています。57・松岡、100・照井がポイントを思ったほど伸ばせなかったことも効きましたね。

いちおうシーズンポイントランキングは

96・藤原(946)
102・神尾(940)
85・源(930)
57・松岡(807)
100・照井(783)
80・金原(771)

の順ですが、96・藤原と100・照井は残り参戦数が4戦となっており、やや不利かも。
逆に57・松岡は残り6戦で、順当に行けば5期連続のシーズン王者が見えています。

また、現在ランキング12位の46・平澤は残り6戦、17位の81・高田は残り7戦すべてに参戦できますので、十分上位に食い込んできそうです。


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