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誰もが悪になり得る

「普通の市民が一定の条件下では誰でも残虐行為を犯すものなのか。サイコパスではなくても、人間はどこまで冷酷になれるのか。」

それを調べる実験が1963年、心理学者スタンレーミルグラムによって行われた。

これは記憶に関する実験であること。1時間の拘束、報酬を約束し、協力者を募集した。

教師役と生徒役に分かれ、教師は生徒に暗記問題を出し、生徒役はそれを記憶し答える。

不正解だった場合、体に電流を流す。

電流は15〜450Vまでの9段階 (450Vは人間は死ぬレベル)


この実験、実は教師役のみで、生徒役は音声のみで存在しない。なので実際は死ぬことはない。
電流スイッチを押すと強さに合わせて悲鳴だけが教師役に聞こえる仕組みになっている。

「君には一切の責任を負わないようにするから、電流を流せ」と、教師役に促したところ、

全員が300Vまで押し、40人中26人が死亡するレベルである450Vまでのスイッチを押した

その後ポーランドで行われた2度目の再実験でも90%の被験者が、最高電圧を与える10個目のボタンを押した


かつてナチスの組織下で、ユダヤ人を虐殺したホロコーストの責任者アドルフ・アイヒマンでさえ、気の弱そうな普通の人間だったといわれており、無抵抗にただ命令に従い、忠実に殺人を遂行したといわれている

「システムを無批判に受け入れるという悪」は、私たち誰もが犯すことになってもおかしくない

思考停止するということは危険

誰でも悪になり得る


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#誰でも悪になり得る

#今の日本人


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