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トレモロユニット要る?(利点と欠点)

実は最近、Pacificaの611HFMを購入しました。
ちょっと勘違いしてたんですが、トレモロユニットがついているのはVFMからで、HFMは取り付けできない固定モデルです(そもそも裏までトレモロユニット用の貫通穴がない)。正直裏をみて一瞬「えー」と思いました。
まぁ入手した値段が値段なのでいいんですが、そこでふと疑問が。
「そもそもトレモロユニットってガンガン使うか?」
※ちなみにうちにはPacificaは2本目で、1本目は旧式012があり、これはトレモロユニットついてます。

トレモロユニットとはなんぞや

要するに、弦をブリッジごとたわませて緩めたり張ったりして、音をなめらかに?上下させるシステムです。取外し可能な「アームバー」で、そのコントロールをするんですが、ネック側のコントロールでは不可能な音も出せたりするのが便利です。

トレモロユニットの欠点

ところが、こんな便利なシステムにもそれなりに欠点はあります。
いくつかありますが、一番メジャーなものだとトレモロユニットを使うと多少なりとも(ブリッジなどの弦の支える位置が微妙にズレたり、弦が伸びたりして)チューニングがずれることにあります。
それを防ぐ色々なシステムもありますが、それなりに値段もしますし、結構扱いを理解して使わないといけないものもあったりします。またシステムによっては製造時についてないとまずいもの(フロイトローズなどはそうですね)もあります。

じゃあ世間のギターでトレモロユニットついているのどんだけあるの?

実は、ギターによってトレモロがついているのと付いていないものがあります。
たとえばギブソンのレスポール(もしくはレスポールタイプと呼ばれるもの)は構造上ついていません。
フェンダーのものでもテレキャスターはついてないですし、ストラトキャスターでもついているものとついてないものがあったりします。
フルアコやセミアコでも、テイルピースにアームがついてないもののほうが多いように思います。
ストラトキャスターやテレキャスター系のギターだと、ついている場合が多いのですが、「ついていることが正義」というわけではないですし、実はアニメなんかでもアーミング(トレモロユニットのアームを操作)しているような音(描写)は殆どなかったように記憶しています。

実際ライブとかで多用する人はあまりいないらしい

ライブでは音のズレってある意味致命的なところがあって、アーミングすることで音のズレが出るとなるとやっぱりその手の演奏を躊躇する人も多いですね。
実際(当人はレスポールなんでアーミングはしてませんが)ぼっち・ザ・ロックで学園祭演奏のときにギタートラブル(1弦切れ、2弦はペグがこわれてチューニングがずれる)で主人公がパニックになりかけるシーンがあります。とっさの判断で近くにあった瓶をつかってボトルネック奏法で切り抜けるんですが、ある意味洒落にならない状況になるわけです。
※まぁ逆にあえてペグで弦緩めて演奏して盛り上げるブライアン・セッツァーとか、ガンガンにアーム使ってるエディ・ヴァン・ヘイレンなんかもいたりするんですけどね・・・あれあとでチューニング直すの大変なので裏で何本かギターがスタンバイしてるそうですが、普通の人はそう何本も持ってないと思いますし・・・
仮にその場でチューニングするにしてもトークで引っ張ってる間にチューナーペダルで合わせることになるので、それをどう見るかってことにはなると思います。

実はエフェクターで代用できる

そうそう、今回の件で、「そういえば・・・」ということで・・・
※年取ってからギター始めるといろいろ忘れたりもするんですが・・・
実はこのトレモロユニットについているアーム、別名がありまして。
「ワーミーバー」とも言うんだそうで。

・・そういえば!!
ワーミーといえば、、
そう!
ピッチシフター、つまり「ワーミーペダル」「ワウペダル」!!
で、このネタで有名なのがHIDEさん。
彼のギター(モッキンバード)、よくみたらトレモロユニットないんですよ。ボディシェイプは独特ですがやってることはレスポールと同じ。
じゃあコピーしてる人たちはどうやってあのワウ音再現しているかっていうと、VOXのワウペダルとDigitechのワーミーペダルというちょっと性格の違う2つのペダルを併用してやってるようですね。

これ以外にももいろんなものがあります。
また最近のマルチエフェクター(そこそこ中~高級機)の多くがペダルついてますので再現も当然できます。
これを思い出した瞬間、目の前が「パァァァァ~」と明るくなりました(笑
だってチューニングずれるリスク皆無ですからね。

あれば便利だがなくても全然問題ない

実はトレモロユニットは裏に取り付けるスプリング(ユニットを後ろから引っ張って弦の張力に負けないように引っ張るものです)、いろんな材質や強さがあってそれで多少音が変わるようです。
とはいえ、その細かい部分はアンプやエフェクターなどでコントロールできるので、絶対必要かと言われるとそうでもないように思います。
特に初心者の方には、音のセッティングの幅が広すぎて、なにがなんだか(?_?;;)になることうけあいですし(笑)、トレモロユニットを使わないしっかり固定するタイプのほうが、音が安定はするそうです。
そもそも、トレモロユニットのアーミングを使わず、アームを外している人も結構いるようです。
この記事を書きながらいろいろ調べていて、我が家に来た611に早速いろいろ教えてもらった気がします。ありがたい。

皆さんはトレモロユニット、どう考えてますか?

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