私のLonsdaleite記録①千葉編

自分の為にも記録を残しておきたいから1年ぶりにnoteを更新したいと思う。

私のLonsdaleite初日は4月20日の幕張メッセだった。
推しが居ると空気が美味しく感じるとオタクはよく言うがそんなことは全くなく、東京に着いてすぐ地元の空気よりどんよりしているなと感じた。
とにかく人は多い、流行っている店には必ず行列が出来ている、どこにいても誰かが写真を撮っている、道端に老若男女構わず人がたくさん座っているというのが久しぶりの東京を見た印象で、早速地元が恋しくなった。

チェックインまで暫く時間があったので行ってみたかったパン屋へ行ったり宿に近いショッピングモールのカフェで時間を潰した。

移動時間まで仮眠しようと思いセットした目覚ましを1時間間違えて設定しており、幕張メッセに着いたのはなんと開演10分前だった。

この日は2階のボックス席。両隣共1人で来たらしい雰囲気だったので、初参加の環境としては非常にありがたかった。なんせKPOPの現場が初めてだったもので、客層の治安が何より不安だったのだ。

開演時刻と共に客電が暗くなり、ベッキョンの「All I Got」が流れる。曲のリズムに合わせてペンラを振りながら、推しの歌が早く終わってほしいと感じるだなんて生まれて初めてだなと思った。

曲が終わり、最初の映像が流れて真っ白い衣装を着たベッキョンがステージに飛び出してきた。

正直、白い衣装を着ている時間帯はベッキョンの歌が上手すぎて、今までずっと聴いてきた声そのまますぎて、自分が映像を見ている気持ちになってしまい目の前に居る実感が全然湧かなかった。

衣装チェンジをして黒い衣装で「Ghost」を踊っている時だろうか… あ、あの骨格はベッキョンだ!とようやく確信が持てた。表情までは分からないけどあの姿はベッキョンだ、間違いない。
大好きでずっと見ていた後頭部の膨らみもベッキョンだった。

ネタバレで何を歌うか分かってはいたけど、想像以上に?いや、ボーカルが被さるところ以外全部ちゃんと歌ってる…凄い… 歌が今まで以上に上手くなっている…しかもめちゃくちゃ踊っているのにブレがない…というのが最初に見た率直な感想だった。見ただけでこのツアーの為に相当な努力をしたんだろうなと感じた。

話をしているベッキョンは、思っていた以上に気遣いの人で真面目だなという印象だった。

以下、通訳さんを介して聞いたベッキョンの言葉です。自分の記憶なので多少ニュアンスは違うかもしれません。

敬語を使えているか自信が無いので日本語を話そうとして躊躇ってしまう、早く通訳さんのように上手く話せるようになりたいと言っているのを聞いてこちらはいつも貰ってばかりなのにこんなに気を遣わせてしまって申し訳ないと思った。

今日は皆さんずっと立っていていつもより無理をしているんじゃないですか?今日は疲れただろうから足を伸ばしてゆっくり寝てください、終わったらお肉を食べてください、というベッキョンの言葉に涙が出た。ここまで来た道程が報われたと思った。ベッキョンのほうがたくさん頑張っているのに何故こんなに優しい言葉をかけられるんだろう。

この日はあちこちに声をあげる人がいて、その声に全て応えようとしているベッキョンを見てそんなに優しくなくていいのに…と心配にもなった。
最後の曲を歌う前もずーっと客席からヤダーヤダーという声が響き、さすがのベッキョンも「今日の皆さんはかなり強情ですね、歌手が今から歌うのに嫌だなんて聞いたことない」と困惑しているようだった。
私はそのやり取りを見てそろそろ歌わせてよ…とずっとハラハラしていた。

締めの「アンニョーン!」もベッキョンだった。
大好きなベッキョンのアンニョンを生で聞けた喜びを暫し噛み締めた。

この日初めて生で見たベッキョンは「Amusement Park」の歌詞そのもののような人だなと思った。「チョコレートかバニラ、迷うならミックスにしてチュロスも買ってあげるよ」という歌詞が、君が欲しいものは全て与えたいしそれ以上の物を届けたいと言っているようで、アイドルのベッキョンと重なった。

「僕はアイドルだからステージで頑張っている姿を皆さんにお見せしたい」
と話すベッキョンの覚悟がパフォーマンスを通して伝わってきて、この人がアイドルで居続ける限りはベッキョンの味方でいたいと感じた。

けど、アイドルに疲れたときはたまに休んでほしい、ベッキョンが思っているよりもずっと遠くにあなたのことは伝わっているよ、と直接本人に伝えたくなった。

ベッキョンは私が思っていた以上にベッキョンだった。

②福岡編 ③神戸編に続きます