夜明けがくれば

好きになったアイドルを2年近く待つ。
飽き性な自分にとって初めての経験だった。

最初の頃はかなり不安定だったし、約2年間で色んなことがあったけれど、
今年に入ってからは本当にあっという間だった。「あと○ヶ月だけど実質1週間くらいかな」と冗談で言っていたけど、本当にそれくらいあっという間だった。

これはベッキョンの人柄がどうこうというより、個人的な2年間の記録です。色々思い出しながら書いていきたいと思います。

最初アミだった私は、ベッキョンの入隊直前くらいのタイミングで別のアカウントを作った。エリ初心者だった私は、少しでも推しの話が出来る人と
仲良くなりたいと思い、タグを使って友達募集をしたり、検索をかけては面白そうな方のツイートを辿っていったりした。

いつだったか忘れたけど、検索で見つけたドペンさんに思い切って話しかけたらその方がとてもやさしくて、その人をきっかけに少しずつフォロワーが増えていった。
エリさんたちはユニークな方が多く、自分のような初心者でも気さくに話してくれる人が多く、推しの話で盛り上がれる空間が本当に楽しかった。

ベッキョンが入隊してからも毎月更新してくれるYouTubeや入隊前にレコーディングしてくれていた音源のおかげで話題が尽きることはなかった。その前にも沢山の宝物を残してくれていたので、過去動画や写真等、盛り上がれるコンテンツは山ほどあった。

推しの良さを知ってもらいたいと思っていた私は、日付 #baekhyunで日々
検索してはほぼ毎日ベッキョンに関するツイートをしていた。
寝不足な日が続いて私生活に支障をきたす程のめり込んでいたと思う。
帰宅してすぐスマホを眺めるような生活をしていて、
公式で見れる動画を自ら編集してはTwitterに投稿することに達成感を得ていた。
こうした生活を続けていくうちに、フォロワーさんも少しずつ増えていった。今となっては恥ずかしいことだが、フォロワー数>フォロー数になって
いったことがある種快感だったのだと思う。
通知がたくさん来ることも、リツイートが増えることもなんだか認められたような気がして嬉しかった。そんなだからスマホが手放せなかった。


はい、自分で書いていてもすごく違和感に気付きました。そうです、いつしか私は推しが好きよりも推しをネタにして承認欲求を満たすような危ない方向に考えが変わっていたのです。
仲良くしてもらっているフォロワーさんとの会話も楽しかったし共感出来ることもたくさんあったけど、あの人はこんなに素敵な言葉を使って表現出来るのに私はなんでダメなんだろう・・と不要な劣等感更にはちょっとした嫉妬という醜い感情まで抱くようになっていました。

ああー今考えると本当に不健康ですね。。

自分の精神が不健康なこともあったけど、入隊中の人を推していることで生じる周りとの考え方の違いや、好きの方向性についても悩むことが増えてきた。たまに注意喚起的なツイートをしては自分の場違いさに悲しくなったりもした。本来なら感じなくてもいいことに疲れを感じ始めていた。


そんな私にも生活の変化が訪れた。非常に私的なことだけど、結婚をして今まで他人だった人と家族になり、新しい場所(と言っても以前住んでいた家から徒歩圏内だが)で新しい生活をすることになった。
同じくらいの時期に仕事でもちょっとした動きがあり、一気に多忙になってしまった。前は仕事の息抜きに見ていたTwitterを眺める時間も無くなった。


そして、そろそろ離れてもいいかな、と感じたタイミングでTwitterのアカウントを移行した。(正確には2回も移行している。垢消し常習犯なので)

移行先のアカウントでは全てフラットになった感覚でK-POP以外の生活の話ばかりしているような気がする。
ベッキョンの話も勿論しているけど、大袈裟な表現を使うことに疲れてしまった自分がいる。

推しの話で盛り上がりたい気持ちはあるけど、あの時ほど頑張らなくてもいいかな。


自分の考え方が変わったり、身の回りが変わったり、それなりの変化はあったけど今でも「推しはEXO、EXO‐CBX、SuperM、そしてソロでも活動しているビョンベッキョンです!!」と高らかに言えることに変わりはなかった。


ここまで待てたのは第一にベッキョンのおかげでもあるし、K‐POPというコンテンツそのものの勢いが変わらず面白い作品ばかりを提供してくれたおかげもあると思う。それに2年前からお世話になっている友達や推しの話をたくさんしてくれたTwitterで出会った優しくて面白い人たち。


ここまで待てたことは自分でも凄いことだと思う。今ならあっという間だと
言えるけど、本当によく頑張りました。ちゃんと待てましたね。


そして、大事なのはこれから先だと思う。
ベッキョンが帰ってきて活動を始めてからも変わらず好きで居続けられるのか、出来ればずっと好きでいたいけど、本来飽き性だからなんとも言えない。


今日眠って夜明けがくれば、また何かが変わるはず。
明日は晴れやかな気持ちでお帰りなさいが言いたい。

追記:タイトルはこちらの曲から引用しました。

https://youtu.be/FIW8bAjcmVk