見出し画像

【イベントレポート】関西オープンファクトリーフォーラムvol.4〜作り手が躍動する関西のサードプレイス〜

こんにちは!関西大学社会学部松下ゼミの青栁春佳です!2021年3月11日13:00〜17:00開催の関西オープンファクトリーフォーラムvol.4〜作り手が躍動する関西のサードプレイス〜に参加させていただきました。

4時間にわたるフォーラムは、

1:関西のオープンファクトリーにおける「5つの要件」と「パラメータ」
2:交流が生み出すイノベーション〜078KOBE〜
3:コラボレーションを阻む「壁」と推す「未来」
4:地域一体型オープンファクトリーからみる「協業」

といった内容でした。

今回のテーマは、地域一体型オープンファクトリーの2つの発展可能性。これについて、関西のさまざまな地域でまちづくりに取り組んでいる方々のお話を聞きました。その中でも特に印象に残った内容について紹介していきます。

「地域一体型オープンファクトリー」とは?

地域内の企業が複数参加し、恒常的または定期的に開催されているイベントや空間であり、地域内外で一定の認知度やファンを獲得しているもの。(近畿産業局)

近畿経済産業局中小企業政策調査課総括係長の津田哲史さんからは、地域一体型オープンファクトリーの継続条件サードプレイスとしてのあり方や大企業とオープンファクトリーの関わり合いの段階についてのお話を聞き、地域一体型オープンファクトリーの今後のさらなる発展についての2つの方向性が示されました。

方向性1:地域一体型オープンファクトリー同士による地域間連携
方向性2:大企業やベンチャー企業等のリソース連携

078KOBEの挑戦

神戸大学大学院システム情報学研究科准教授の藤井信忠さんからは、078KOBEについてのお話を聞きました。

078KOBE 公式HP
↓   ↓   ↓
https://078kobe.jp

公式HPの動画からも、豊富な種類のイベントに老若男女問わず大勢の人が集まっていることがわかりますね。しかし、078KOBEは、コンテンツを持ち込むだけではありません。078KOBEで開催されたイベントから市民・行政が発見を得て都市社会に持ち帰る。その繰り返しで神戸ならではの価値を生み出すという画期的なまちづくりを行なっているのです。今後、神戸がどのように変化していくのか注目です!

企業と地域一体型オープンファクトリー

次に行われたのは2つのパネルディスカッションです。前半は、地域とのまちづくりを行なっている企業の方々による、各々の活動についての紹介とディスカッションです。お話を聞いたのは、株式会社オカムラ コミュニティマネージャー岡本栄理さん、南海電気鉄道株式会社まちづくり創造室 沿線価値創造部 課長補佐 仲矢明子さん、株式会社アーバンリサーチ シニアチーフの宮啓明さん、進行役の株式会社地域計画建築研究所 主任の山部健介さんです。

ディスカッションでは、企業と地域一体型オープンファクトリーが、発展のための取り組みや、それぞれお互いの関係性についてどのように捉えているのか、今後どのように関わっていきたいかについての意見交換がありました。

ここでは、議論の中の一部を抜粋させていただきます。

〈企業から地域一体型オープンファクトリーへ〉
・知るきっかけを増やしていきたい
・地域の方の意見を直接教えて欲しい
・熱意とともに「こんなことができる」という技術を知りたい

後半は、地域一体型オープンファクトリーに携わる、〈RENEW〉合同会社TSUGI代表社員 新山直弘さん、〈DESIGN WEEK KYOTO〉COS KYOTO 株式会社代表取締役 北林功さん、〈みせるばやお〉八尾市役所産業政策課 係長 松尾泰貴さん、進行役の津田哲史さんによるディスカッションが行われました。

地域一体型オープンファクトリー同士の協業性については、別の地域一体型オープンファクトリーとコラボすることで、さらに他の地域一体型オープンファクトリーとのコラボに拡大していきます。自分たちはこんなことをしているというアピールが、地域のブランディングにつながります。お互いの知りたい、知って欲しいという気持ちがコラボの促進に拍車をかけているように感じました。

地域一体型オープンファクトリーと企業の交流は、まさに今回のフォーラムのような”空間”があってのものだと思います。今後、このようなイベントが増え、企業と地域一体型オープンファクトリーが手を取り合い、また地域一体型オープンファクトリー同士もお互いの活動を知り合うことで成長していくのではないでしょうか。今後も各地域のまちづくりから、目が離せません!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?