今後のこと まとめ

※Facebookノートからの移植。投稿日:2012年12月21日

総選挙後に書いた、今後のことシリーズのまとめです。


・選挙制度 小選挙区制と比例代表制

この大政党が有利となる選挙制度について、そもそもどういう仕組みなのかを理解し、市民レベルで議論する必要があります。
地域コミュニティや学校など教育現場でのディスカッションの機会の増やすことが望まれます。
インターネットを利用した選挙活動の解禁とメディアリテラシーはセットで考えなければいけません。ネット上にあふれる情報の中で、より良い情報を選別できる能力を身につける必要性は、年代を問わずあると思います。
特に若年層のリテラシー教育こそが今後の選挙にも大きく影響すると思います。その為には、選挙期間中に全国各地で活躍された勝手連や革新系の組織とが連携して情報交換・ディスカッションしていくネットワーク作りがより必要になると思います。そして、それを家庭レベルの教育に活かしていく。そのことが将来の票を伸ばす近道です。だから、選挙が終わったからといって解散してはいけません。むしろ、これまで以上に強固に連携していくべきです。


・組織票 政党の母体となる組織動員による投票

動員票がほぼすべての選挙結果を確定させている原因だということは誰もが理解するところだと思います。
当たり前ですが、この組織票に勝つには、それ以上の得票が必要になります。では、どうやって勝つのか。なぜ今回負けたのか。
組織票の強味は、組織が決定したことに疑いを持たず票がブレないことです。大きな組織であればこのように言論統一が必要になるので、同じようなことをこちらがするのもどうかと思います。これは見解が分かれるところかもしれませんが。
先程の勝手連などの小規模組織が要となり、次の選挙時に連携して票を確保できる体制を作っておくことが大事だと思います。


・報道と市民活動の今後

ある意味、自民圧勝の報道は組織票が確定した時点で分かっていたことなので、情報を操作したということではないと思います。もちろん、国防軍や改憲案をしっかり報道しなかったことは許されない行為だと思いますが。
報道がお金の動く方を向くというのは、ある意味当然のことかもしれません。ただ報道に文句を言うだけでなく、お金はかかりますが意見広告や折込チラシを入れることで自分たちの意思表示を多くの人に届けることができます。新聞に寄稿するのもいいと思います。ネットでも広告を打つことは可能だと思います。これもお金はかかると思いますが。
ネットでも紙媒体でも、効果的な広告を打つには技術が要るので、専門の人に協力してもらうといいかも。フリーペーパーを刊行するという手もあるけど、これも印刷代がかかる。また、どのようにお金を集めるかも重要になってきます。官邸前抗議に集まる人たちからカンパを集める、ツイッターで呼びかける、FBで広告用ページを作る、ReadyForなどで費用を募る、etc 他にも有効な方法はいくつかあるでしょう。


・脱原発に目覚めたお母さんたち

3.11以降、これまで声をあげることのなかった女性たちが立ち上がるようになったと思います。それは自分と自分の子供を守るための本能的な反応からだと思います。
全国にいるそういう女性たちのネットワークが、今後の脱原発運動の要になると思っています。ご近所と、学校の保護者どうしと、家族との会話の中で仲間を増やしていく。とても勇気がいることだし、中には脱原発運動に参加していることを隠している人もいるかもしれません。その本能を否定されることはものすごく辛いことですから。
「報道と市民活動の今後」で触れたビラ等で、そういう女性たちの意見と考え方が載ったものを作成できないか考えています。そして重要なことですが、この女性の運動を男性が精神的にも実働的にも支持することが大切だと思います。それが継続の力になると思います。


・妥協なきリベラル政党の限界

リベラル派の完全敗北といっていい今回の総選挙の結果ですが、その原因は一体どこにあるのでしょうか。ひとつには、リベラル政党の乱立と協力体制の欠如が大きな点として挙げられます。ネットの世界では、共産・社民vs未来の党の構図さえ見受けられます。
でも、そんなことをしている場合なんですか?こどもたちを被曝から守るんじゃないんですか?福島の人たちを、原発作業員を守りたいんじゃないんですか?足を引っ張り合ってる場合ですか?
山本太郎さんがなぜ一人で立ち上がったのか。この政党の限界に気が付いたからではないでしょうか。このメッセージに多くの人が気付くべきだと思います。そして、まったくの素人の太郎さんが杉並区で7万票も獲得したことを、リベラル政党の方々は重く受け止めなければなりません。
また、ぼくら市民も政党に対して受身だったと思います。改善や要望を求められれば政党も無視はできないでしょう。参院選に向けて政党間の協力体制がなければ、また今回の結果と同じになってしまうでしょう。具体的には、候補者の絞込みと組織票の取り込み。これを市民と政党が協力して行うことが必要ではないでしょうか。


・一人ひとりができること プラットフォーム作り

「報道と市民活動の今後」でも書きましたが、新聞とテレビしか情報源がない層にどうしたらうちらの意見や情報を伝えることができるかが勝負どころだと思います。その一つにビラやフリーペーパーをつくってポスティング、または新聞などに折込という方法を提案しました。
この情報誌のようなものは、どんなものであるべきか。ひとつは、全国の脱原発に目覚めたお母さんたちの生の声を載せる。原発がなくても電力は足りてることを明確に載せる。福島の人たちの現状を伝える。原発作業員の現状を伝える。小出さんや田中優さんなどの講演会の情報etc
こういったものをいっぺんに載せることはできませんが、普通の人たちの生の声を前面に出すことで、共感を呼ぶことが大切なように思います。大手マスコミが伝えないことを特集記事として載せることも大事かもしれません。
全国の勝手連や小組織が各支部となり、一箇所で編集した紙面を各自で印刷・配布する。
生の声をネットを使って募集する→それを編集してネットを使って各支部に送信→各支部で印刷し配布、という流れを想像しています。
問題は資金と配布人員の確保。全国で展開するとなると都市部と地方で格差が出ることが予想されます。これには全国展開をしている団体に支援を要請するのが一番手っ取り早いのではないかと思ってます。具体的には政党も含めた各団体に資金援助、地方新聞や機関紙といった組織に折込依頼をするといったことです。
生の声プラットフォームはツイッターでもいいかもしれない。アカウントへの返信が直接誌面に反映される。
このアイディアに対して、プロセスに関して、内容に関して、そして誰が責任者となるべきか(たぶんぼくだけど(笑))を意見募集いたします。


脱原発し、こどもを被曝から守るために。
同志たちよ、未来はわたしたちが作るんだ。

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