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1990年代後半の話

ここでは、ちょっと、マエヨメの方のご紹介をいたします。
諸事情あって、3歳の頃の弟さんに回し蹴りをした方です。

こう、あらためて書きますと、こちらのバイアスがかかってしまい、こちら寄りの記載になるかもしれないです。なるべくそうならないような書き方をしております。記載について気になる点があればツッコミいただければと思います。

出会ったとき
最初にマエヨメと会ったのは、あれはワタシが大学2年の頃。ワタシの同級生の女の子が連れてきたのが最初。ワタシがその同級生の女の子に、仮にヤコちんと呼びますが、ヤコちん(仮称)のご友人ということで、われわれグループに入ってきた。

ワタシと、スシヒコくん、ツキくん、3人。野郎どもはこの3人でつるんでた。ツキくんがまぁー、男前で。オトコから見た男前。ツキくん、浪人してて、同学年の1個上。例えば、この人に似てるんですよと書くと、寄ってしまうかもしれませんが、19歳の頃の河合我聞<参考>によく似ておる。ツキくん。男前。ツキくんは、男前だけど人間性に若干の問題があるので、だいたいいろんなところでトラブルを起こしてくるのですが、まぁー、こ憎たらしいけど憎めない。そんな感じでした。

ワタシは、その同級生の女の子のヤコちんに、ある日、ヤコちんのお誕生日のプレゼントに、ウチのこたつの横に落ちていた、描き終わったスケッチブックをあげた。そのスケッチブックは、猫をテーマに描いた1冊でした。マエヨメのひとは、そのスケッチブックを見たということで、3人衆の飲み会についてきた。

ヤコちんは、なんとか ツキくんとくっつきたくって、健気なアプローチをしていた。マエヨメは、これはだいぶ後から知ったことだけど。そんなにツキくんがいいのっつって、ヤコちんにふさわしいかどうか見極めてあげるよと言い、ヤコちんとツキくんの間に入り込んで、ツキくんに対して腰を振っていた。

その後
その後、いつの間にかマエヨメはワタシのところに来た。”ツキくんに乱暴された”という触れ込みでやってきた。ワタシはその話を信じた。マエヨメの話を信じてツキくんを悪者とし、ツキくんの話を聞かなかった。何度かツキくんはウチの下宿の玄関まで訪ねてきた。3人でつるんでたスシヒコくんも巻き込んで。でもワタシはやっぱりツキくんの話を聞かなかった。自然とツキくんとは縁が切れた。ヤコちんにも会うことがなくなった。

学校を卒業する時には、マエヨメとワタシは結婚する約束をしていた。若くして父親、母親になりたかったという想いが合致していた。

そろそろ卒業の予定が見えてきた頃、教授、先輩のおすすめを受け、ワタシは大学院に進級した。卒業が2年伸びて、結婚が延びてしまったので、マエヨメと一緒に住むことにした。結婚するまでの同棲。

毎日つまらないケンカしていた。
でも、そういうのは、結婚したらなんとかなると思っていた。

後からわかることなのですが、この時期ワタシは浮気をされていた。ワタシは、浮気をしたら別れると宣言していた。そんな宣言は関係なかった。ひたすらあざむかれ続けていた。マエヨメの相手の方はガソリンスタンドにいらっしゃって、結構な頻度で、フレンドリーに合わされていた。「どうも婚約者です」知らずにあいさつもしていた。この話について、マエヨメからのカミングアウトはもっともっと後の話。次男が産まれるとかそれぐらい。

だからですかね、ずっとケンカは止まなかった。

結婚したら、子どもができたら、相手がその気に食わないところを直してくれて、それが無くなるということは無かった。もしかしたら世の中には、そういうのが結婚などを期に、消えてなくなる例もあるかもしれない。ワタシのところは無かった。直してくれる そぶりもなかった。

むしろお互い目立って顕著になっていった。

つまんない例えを書きます。例えば、マエヨメは、自分が世界の中心にいて、ワタシが聞き取れなかった世間話を、聞きなおすと切れた。

マエヨメが遠くでぶつぶつなんか言って
「はい、ごめんなんて言った?」と聞くと、

「マヨネーズ」と、単語で答える。
「え?どうした?マヨネーズが何?」
「マヨネーズ」
「マヨネーズが何スか」
「マヨネーズ。その前の話はもう言いたくない」


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