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◆構成譜の書き方①「構成譜とは?」

ポピュラーミュージックを行う上で使用する譜面にもいくつか種類がある。

⑴バンドスコア
⑵パート譜
⑶メロ譜(リードシート)
⑷構成譜

⑴のバンドスコアは、各パートの演奏に必要なすべての情報が入っている。一見親切そうに見えるが、例えば1Aと2Aでベースが同じことをしていても、ギターが少しでも違う事をしているとページ枚数が増える。つまり、関係ないパートにとっては無駄に長くなる。その場で見ながら弾くには、ページをめくる手間等を考えると不向きで、事前の予習、あるいはパート譜や構成譜への書き換えが必須となる。

⑵のパート譜は、楽器毎に用意された譜面の事。
ベースラインやギターのフレーズ、ドラムのパターンなど、曲全体の奏法に関して作曲者が強い拘を持っている時などにこの譜面が出てくる(と思う)

⑶のメロ譜はボーカルやリード楽器(サックス等)の主要なメロディとコードのみのシンプルな譜面となっている。全員で一つの譜面を共有できるというメリットがあるが、楽器毎の詳細なアプローチやフレーズまでは書き込めないので、楽曲のクオリティはプレイヤーの実力(ジャンルへの理解やフレーズ等の引き出しの多さ)に依存する形となる。

⑷の構成譜は、⑶のメロ譜からメロを抜いたもの。楽曲の進行とコードのみの、至ってシンプルな譜面で、作る手間がかからないという事にある。また余白を大きく作れば、各パートの人が必要なメモを書き込む事も出来る。

以上がポピュラーミュージックで使われる主な譜面で、実際の現場で使われるのは⑶のメロ譜が多い。というのも、譜面製作と読譜の効率を考えると、やはり⑶が一番手っ取り早いのだ。

ただ人によってはメロディすらも書くのが面倒という事もあるだろうし、特にシンガーの方は意外と譜面を書くのが苦手な方も多く、手っ取り早く自分の曲をサポートの方に演奏してもらいたいという方も多いのではないだろうか。

正直、楽器奏者でも、構成譜だけでいいよって人は割と多い。見やすい上にA3用紙一枚に一曲がまとまってたら、それだけでもう何曲でもカモンと言いたくなる。

なので今回は、⑷の構成譜にフォーカスして数回に渡って記事を書いていこうと思う。

記譜に悩む貴方、ご期待下さい🖖

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