Notionについて語る前にEvernoteを語る

つい先日、最近気になっていたNotionを利用し始めた。
Notionについて語る前にこれまで10年間以上利用してきたEvernoteについて語りたいと思う。

完全にEvernote→Notionに乗り換えたわけではなく、Notionでは弱い部分は今もEvernoteを利用するハイブリッド形態を取っている。

Evernoteを利用したキッカケ

Evernoteを始めたのは10年前で、同僚が「これ、いいよ」と勧めたのがキッカケ。

EvernoteはOutlookと同じような項目をフォルダに分けたUIだったので、最初は「ただのメーラーじゃん」という印象。
実際にPCにインストールして利用してみると、その違いは明白。

メーラーはメールを送ったり受け取ったりするためのツールで、送受信したメールをフォルダに分けてもあとで修正することはできない。

Evernoteは自分発信のアイデアを書き留めて、本当のノートのように使うことができたのが使ってみて良さを実感した。

しかも当時iPhone4を利用し始めたので、色んなデバイスから入力してそれを同期し、共有できるのは素晴らしかった。

Evernote全盛期

Evernoteでキャプチャした画像を簡単に挿入できるようになり、技術の手順書などもこれまで資料にまとめていたものを全てEvernoteのノートにまとめた。

PDFやPowerpointの中身の文字も検索できるようになり、これまでPC上で資料をフォルダ分けして管理していたが、資料もノートに挿入して管理し始めた。

欲しい資料があればEvernoteで検索すれば、すぐに見つかるので効率性も数倍上がった。

クラウド上にあげて同期することができない会社の資料に関しては、【ローカルノートブック】という機能を利用し、クラウド上に同期しないで、ローカルのPC上に保存した。

他にも【Scannable】というスマホアプリを使えば、スキャンした画像を自動的にEvernoteに保存してくれるので、銀行や市役所関連の書類をスキャンし、Evernoteで管理した。

全てのデータをEvernoteに保存し、管理できるようになった。

Evernoteへの疑問

Evernoteで全てを管理するようになったときに、ふと保存したけど後で見返さないノートが多くあることが分かった。

検索すればすぐに欲しい情報を見つかるので、最初はあまり気にしなかったけど、書き留めた情報やアイデアなどのノートを活用していなかった。

Evernoteで情報を管理することが目的になってしまい、本来の情報を活用することができなくなっていた。

特に仕事のプロジェクトでたくさんのノートを作成し、それらをノートブックで管理しているが、そのノート間に関連性がないので、このノートを使ってアイデアを発散させることができなかった。

あと、Evernote自体もここ数年は大幅な機能アップデートしなくなったので、このまま利用し続けるのはどうか?と疑問を思うようになった。

Notionの利用

他にいいノートアプリがないかと探してブロガーの間で好評だったNotionに辿り着いた。

最初見たときは機能がたくさんあって、正直何ができるのかも分からなかった。

色んな人のウェブページを参考にしたところ、ノートをデータベースで管理し、それを色んなビューで見ることができるらしい。

これがEvernoteではできないノート間に関連性を持たせる機能だと分かり、すぐにNotionのアカウント作り、サブスクリプションを支払った。

今は全てのノートをデータベースで管理して、ノート間に関連性を持たせて、アイデアを発散させることができるようになった。

でもNotionはまだまだ検索機能が弱いのと、データをクラウド上に保存してしまうので、資料や書類はEvernoteで管理している。

Evernoteも今年くらいから大幅な機能アップデートを行う予定なので、その機能によってはEvernoteに戻る可能性もあるし、Notion一本にするかもしれない。

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