VdBL俳句を作ろう 5日め/2月10日 打越マトリクスに挑め

昨日金原まさ子さんの句集を読んで、煮こごりと両性具有の詩的相関関係について考える途中で寝た。朝目が覚めてうわやべ眠いってなって、セブンイレブンに寄って珈琲を買おうとして、ふわっとろてぃらみすわらびもちを見て、あれこれは何音だっけ、って思った。全部ひらがなだもんなあ。ちくしょう浮かれやがって。こちとらそれどころじゃねえんだよ!っていやいやこれだよこれ、私のゴールはふわっとろてぃらみすわらびなBLだよ。BGMはMassive Attackですから。

今日こそ打越マトリクスにチャレンジするぞ!私をおとといの私と思ってもらっちゃ困るぜ。なぜなら昨日はんぺんさんに夏井いつきさんの「言葉の成分表」という考え方を教わったのだ。五感+成分表でことばを分析するんだって。これ、打越マトリクスとすごく相性が良いのでは?つまり、「チョコレート」なら、視覚・味覚・触覚の「茶色い」「甘い」「固い」の3つがすんなり出るようになるし、臭覚は確かに弱いけど逆に「無臭」が出るよね。聴覚は連想して「割れる」に飛べるんじゃないかなって。しかしチョコってほんとににおいがなかったかなあ。今度においかいでみよう。

もいっちょ、ひらたさんの強すぎることばを並べるときは、考え方をずらしてみる、っていうヒントも打越マトリクスに生かせるんじゃないかと。つまり、いよいよ困ったときは枝から枝を生やしてみる。これですこし角度をずらせるんじゃないか。

という訳で、このふたつを奥の手として、仕事が終わって近場の喫茶店に行ってみた。さすがに申し訳ないので焼きあがるのに時間のかかるスフレケーキを注文する。大学ノートにマジックOK、よしカモンカモン。

そして中心部はチョコレートでしょう!目指すはBのLする地平。そこでテキスト(『俳句を遊べ!』『歳時記』)を家に忘れたことに気づき、愕然とする。ああああ、寝坊したから。私のバカ!みこまさんのつぶやきを見て思い出せ。爪が甘い。お、「甘い」から「爪」に飛べるなってここでスタート!スフレが焼きあがるまでの20分間だ。

よしよし、この前よりも考えやすくなってる。言葉の成分表、使える。今回は速度優先、多少つきすぎていても後で消せばいいや、と調子に乗って20分間が経過。あ、前より伸びてるようれしい、と思ったけど、ここから俳句にする方法がわから~ん!あー!!!

しまったなあ。打越マトリクスの後のことは全然考えてなかったよ。しかも私ルールを把握し切れないままにすすめてしまった。「チョコ」→「茶色い」→「樹皮」→「ザラザラ」は「ザラザラ」で樹皮にもどってる。ここでは「樹皮」にも「茶色い」にも「チョコ」にも戻らない語を選ばなきゃいけないんだ。

でも多少甘くても時間をはかってやった方が良い気がする。スピードの方が大事な気がする。でも今回はゆるすぎてほとんどの枝は死んでるなあ。「甘い」から「痛い」とか、全く飛んでない。もうすこし時間をかけても丁寧に考えるべきだった。ルールに忠実に。

ヤバいスフレ焼きあがってるししぼんでるし、店が混んできたしもういい、写メって持ち帰って検討しよう~~~。あ~~~いい考えだと思ったのになあ。

で、帰宅。くそ、noteに写メをアップする方法がわからん。やっぱりルールの把握が甘くて単純な連想ゲームになってる。ほとんどがどこかでもどってる。でもなんとかいくつか型を作れたから、試しに季語を入れてみよう。季語におんぶにだっこでもう……。せめて前回みたいに運に任せず、ちゃんと選ぼう。

今日の俳句(試作品):

花蘇芳ドッペルゲンガーのくちづけ

↑ これは私なりにせいいっぱいのBL俳句なんです

孕み鹿未練がましきスフレかな

↑ お店から出るときに苦し紛れに詠んだやつ