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YMM4で擬似的な呼吸(待機)アニメーション

Live2D系を使った立ち絵はよくセリフがないときでもちょっと動いたりしているじゃないですか。あれを呼吸アニメーションと呼んでいるのですが、ああいった持続的な動きが入るとすこし人間っぽく見えますよね。

ということで今回はYMM4でちょっとだけ自然に見える擬似的な呼吸アニメーション作成を目指してみます。あくまで擬似的です。AviUtlには風スクリプトなどがあるそうなので、使える人はそれを使いましょう。

そもそも呼吸って何をすれば良いのか

使うものはいつぞやのアップデートで追加された反復移動、反復拡大縮小などの反復系アニメーションのエフェクトです。

じつは最近の動画シリーズで適用しているものの誰にも気が付かれていないのがコレです。

これは6秒周期で反復拡大縮小・反復移動を少し入れることで実現しています。正直倍速くらいでないと変化に気付かないのですが、これをもうちょっと自然に見えるようにしてみます。

ちなみに立ち絵は時雨jun様に依頼したIAちゃんです。
(そろそろマガジンのタイトルにCeVIOも入れるべきでは?)

そもそも自然に見えるには?

呼吸という行為はどういう動きを出せば見えるか、きちんと考えてみましょう。

○息を吸う
・上半身がわずかに上向きになる
 ⇒上に動く
 ⇒腕が外に広がる(本来は動きに入らないけどテコ入れとして)
○息を吐く
・肺から空気が抜ける
 ⇒下に動く
 ⇒腕が元の位置に戻る

つまり、
・縦と横の拡大縮小(縦⇒横の順)
・上下の移動・X軸(縦)の3D回転
を入れればもう少し自然になるのでは? と想像します。

やってみました

どちらの設定も記載しておきます。なお、立ち絵の画像や動画プロジェクトの解像度によって設定値は変化します。ご注意ください。
呼吸としての周期は6秒くらいが良いかなと思います。

●シンプル版(わずかに反復拡大縮小+反復移動を入れた最初のやつ)
上下に少し移動して下方への移動時に画像が縮小されるようにします。
・反復拡大縮小 全体100.3% 種類:緩急1 加減速:加減速
・反復移動 Y:-1.5px 種類:緩急3 加減速:加減速

●色々入れた版(横拡縮+縦拡縮+縦軸3D回転+反復移動を入れたやつ)
反復拡大縮小のイメージは縦に弱めの緩急を付けて横は徐々に広がるイメージです。吸気の際に拡大し、呼気の際に縮小します。
・反復拡大縮小 縦方向:100.5% 種類:緩急1 加減速:加減速
・反復拡大縮小 横方向:101.0% 種類:等速 加減速:加減速
縦・奥方向の回転(X軸)をわずかに入れて奥行き感を出します。
・反復回転 X軸:0.3% 種類:円弧 加減速:加減速
反復移動はシンプル版と一緒です。
・反復移動 Y:-1.5px 種類:緩急3 加減速:加減速

上記の設定を適用して比較動画を作ってみました。

……違いが……よくわかりませんね……。

まとめ

反復拡大縮小と反復移動を入れるだけでそれっぽくなるんじゃないですかね!!

ゲーム実況動画などは画面の情報量が多いためあまり効果を感じられないかもしれませんが、解説動画といった動きの少ない動画なら恩恵が得られるかもしれませんね。

ちなみにこのアニメーションは立ち絵に適用することになるので、複数人数になると重くなるかもしれません。ご注意を。

今回は以上です!

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