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bilibiliに自分の動画をセルフ転載してみたお話。

ニコニコをメインの活動拠点にしているのですが、そのニコニコが長期メンテに入っているということで、動画を投稿したりほかの人の動画を観ることができない状態が続いています。

これ自体はいろいろ話題に上げている方も多いため、私個人としては復旧作業がつつがなく終わってくれることを祈るのみです。

ただ、やっぱり動画投稿活動ってコメントで他の人からの感想を頂いたりすることがモチベーションに繋がっているんですよね。

そんな折、少し前にbilibili動画に「あなたの動画を翻訳転載させてほしい」というDMをもらいました。

いただいたDMの一部

内容は無収益で私の動画をbilibiliに翻訳転載した上で、その動画をチュートリアルサイトに載せて掲載したいというお願いでした。

私は動画による収益を得ていないのでどこに転載されても特に影響はないのですが、自分の動画で使用している素材がニコニコやYouTube以外でも使えるかという保証ができないためお話はお断りしました。(私はYouTubeに投稿する関係上、ニコニ・コモンズのように特定のプラットフォームだけに限定する素材は使ってないはずですが)

bilibili動画というと、昔のニコニコ動画のようにいろんな動画が転載されているイメージしかないのですが、送られてきた文面自体はテンプレっぽくなさそうでした。こういうのって複数人に声掛けていそうですしね。

なおYMM4関連の動画は以前からbilibiliに転載されていることは存じてます。

なんか見かけたことがあるサムネイルが並んでますね…

まぁ私が解説動画を作る理由は、動画作りの傍らですこしでも多くの人の役に立てば、という気持ちから来ています。(メインでやらないのは責任を取りたくないから)
なので誰かの役に立つ可能性が少しでもあるなら、と放置してました。転載されている動画は引用元を明記してはいるのですがね。

引用元はきちんと書いてくれています。転載許可はしてないけど。

気になってXでも調べてみると、どうもほかのソフトウェアトーク投稿者の何人かも別方面からお声をかけられているようでした。


VOICEROID劇場タグがつけられている動画の投稿者が多そう?

需要のほどを観てみると、どこかで見た劇場や実況動画もそこそこ上がっているようです。

voiceroid剧场(voiceroid劇場) の検索結果
voiceroid实况(voiceroid実況)の検索結果

キッカケはともかく、bilibiliにもソフトウェアトーク系動画の文化が根付いているのかもしれません。ボカロとかもかなりの数の動画が上がっていました。

なんでも、中国では通常の方法ではYouTubeにアクセスできないため、VPN経由でアクセスして視聴したりするんだとか。そういう方が別にお金をもらってこういうことをしてたりするんでしょうかね? そのあたりの事情までは調べてません。


というわけでbilibiliにアカウントを作ってきました。

これで自分の動画のセルフ転載環境ができたぜ!!

なぜアカウントを作ったからと言うと……まぁ、セルフ転載しておけば対策になりますし、この先別経由から声が掛かってもbilibiliにアカウントがあれば通報などもできます。(動画の削除申請をするにはアカウント登録が必要らしいので)

アカウントの作成はこちらの記事を参考にしました。

bilibili動画が安全かどうかというところでは明確に言明はできませんが、いくつか調べてみると問題なさそうでした。

ちなみに今回の記事は転載対策にbilibiliに動画をミラー投稿しよう! とかそういう内容ではなく「勢いでやってみたら意外と反応もらえたから記事にしてみるか」っていうキッカケだけで書いてます。

動画投稿をするには正式会員になる必要がある

bilibili動画に会員登録しただけでは動画投稿まではできません。
動画投稿ができるようになるには「正式会員」になる必要があります。そのためには中国語のテストで60点(合計100点)以上を取る必要があります。

問題の内容としてはbilibili動画で使われる用語の意味を答えるものなどです。

全40問のテストで正答率6割を超える必要がある

例題の画像では翻訳するとこのような出題内容です。

動画の視聴中、流れて表示される文字のことを何と呼ぶか?
A.弾幕
B.コメント

この場合は A.弾幕 が正解になります(bilibili動画ではニコニコのコメント風の流れる文字のことを弾幕と称している)。
テストは全文で40問あり、6割である24問正答できれば晴れて「正式会員」になれます。

ちなみに私は中国語からっきしですが、なんか雰囲気でポチポチしていたら通過できました。

試しに投稿してみる

ものは試しということで、セルフ転載をしてみましょう。
(セルフ転載って結局ただの動画投稿なのではというマジレスはさておき)

日本語の動画がそのまま転載されているケースも多いので、動画の内容やサムネイルはそのまま使用します。翻訳字幕も置いたりはしません。

私が使用している動画編集ソフトのゆっくりムービーメーカー4(YMM4)ではsrt形式での字幕の出力に対応しているため、それをsbt形式に変換し、翻訳にかければ可能ではあるようです。

とりあえずお試しの題材としては今継続して投稿中の実況シリーズにしました。

この「アフターイメージ」というゲームは個人的にハマったゲームですが、元々中国語圏で開発された「心渊梦境」というゲームです。
発売日以降から細々と実況動画の投稿を続けており、現在20本目くらいになってます。ちなみに発売からかなり経過しており、マイナーなこともあって再生数とかはそれほどです。いいんです楽しいから。

そういう背景もあり、試験的に投稿してみました。

投稿画面などの管理画面

投稿画面はこんなかんじ。中国語はさっぱりですが、翻訳かけると普段の投稿画面とそこまで変わらないことが分かると思います。

投稿作業中は誤入力が入ると困るので翻訳はOFFにしてます

詳細設定では二次創作設定、プロモーション設定、無断転載禁止設定などもできます。(bilibiliにはよく転載されてるのにな)
ファンニュースはYouTubeやニコニコのコミュニティ機能に流せるコメントみたいなものでしょうか?

スケジュール投稿機能は正式会員段階では見当たりませんでした。プレミアム機能かもしれませんね。

あまり手間をかけたくはないですが、せっかくですしタイトルと概要欄くらいは翻訳してみました。基本はもとの概要欄をそのままDeepL翻訳にかけていますが、タイトルが一番困りました。

概要はまぁ機械翻訳でもいいのですが、タイトルのニュアンスが変わってしまうのは避けたいですしね。

とりあえずゲームタイトルと単語を置き換えつつ、IAちゃんはなんか"IA-Chan"で通じるようなのでこれでいきます。まったく中国語読めてないです。

視聴画面はこんなかんじ。ニコニコのようなコメント画面が下部についてますね。マイリスト(再生リスト)機能でまとめれば投稿シリーズとしてまとめられます。

天賦ポイントが読めずに揚げ物に変換しちゃう系IAちゃん

面白いことに弾幕といわれるコメントは画面内に流れて表示されますが、YouTubeのコメント欄のようなものも個別に用意されています。つまりニコニコとYouTubeを合体させたような画面です。

投稿管理機能は再生数や評価数、コメント数に加えて共有やDL回数、お気に入り数なども表示されます。

アナリティクス画面も割としっかりした画面がありました。

アカウント診断画面ではYouTubeみたいにお節介な言葉チャンネルを伸ばすための方法を教えてくれます。Androidデバイスでの視聴がダントツに多いですね。

全体的にニコニコとYouTubeの画面を合体させたような作りが目立ちます。

YouTubeのように再生中に別の動画の紹介(カード)を差し込んだりプロモーション設定を入れたり、字幕の翻訳も対応。収益化などもできるようです。有料コンテンツの販売やメンバーシップのようなものも。

触ってみた感じは想像以上に設定できる箇所が多く、ニコニコよりもYouTubeに似ていました。

動画を上げたあとの反応

日本語の動画音声・字幕にもかかわらずありがたいことにすこしずつ反応を頂けました。

初回の動画についたコメントを要約すると "IA-chan kawaii" だそうです。
思ったよりあったかい世界でした。

やっぱり日本語の音声でも観る方は熱意の高い方々が多そうです。いざ中に入ってみると印象って変わってくるものですね。また、コメントもいくつかいただけてるので翻訳サイトとにらめっこしながらお返ししています。

投稿頻度に関しては、今の所週に1本、金~土曜の夜の空いた時間に動画を投稿しています。概要欄の翻訳だけでもやっぱり時間かかっちゃいますし。

というわけで誰が得するかもわからないbilibiliへのセルフ転載についてでした。しばらくはなんらかの動画を上げていこうと思います。

最後になりましたが、私のbilibiliのプロフィールページだけ貼っておきます。大して伸びたりとかはしてないです。

それでは!

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